人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

夫を持つ身と独身男

先生はバツイチで独身で、もう長い事一人で暮してる。

コロナ禍の前は付き合っていた人がいたらしい。詳しく聞いてないけど、2年ちょっと前には、一人暮らしの部屋に女性が訪れていたと言ってたから、コロナが原因でお別れしたのかな、など勝手に思ってる。

 

初めて先生のおうちに行った時に自分の事情を話した。まぁ、殆どが私のエクスキューズというか、自分にとって都合の良いように念を押したと言うか。

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この時、先生は

 

「じゅりちゃんの嫌がる事はしない。ストーカーになることもない。喧嘩や言い合いになるのは嫌だし、聞きたいことがあれば尋ねてくれればいい。無理しなくていい、会える時間を大事にしよう」

 

そう言った。

実際先生は、今までの私の男達の中で最も精神的に大人だと思う。哲学を学び、自分の在り方を決めて、相手には依存しない。私に甘えることもない。自分の生活を大事にしているし、充実しているのだろう。私との距離感を、見誤らないように配慮してくれているのも感じてる。大人同士だからこそ、何か弾みが付けば溺れてしまうのが恋だから、いつも慎重に私の出方を待ってる。

 

私は良く、そう思う瞬間に‘‘幸せ‘‘と声に出していう。先生の手料理を食べられて幸せ、一緒に眠れて幸せ、コーヒーが美味しくて幸せ、良い天気で幸せ。

 

或る時、腕枕に顔を埋めたまま

 

「こうして二人でいられて幸せだなぁ」

 

と私が呟いたら

 

「二人で幸せだけど、一人でも幸せだよ」

 

先生がそう言ったことがある。

それは確かにそうだ。私も一人が好きだし、一人だから不幸だとも思わない。

だけど、一人で幸せだからと言って孤独を感じない訳じゃない。その孤独は、心地良いこともあれば、猛烈に寂しいこともある。そうして思う、ああ私は、この人を完全に幸せにすることはできない。

もちろん、人は誰かに幸せにして‘‘もらう‘‘ものじゃない。幸せに‘‘してあげたい‘‘なんて、傲慢で独りよがりな思考だと分かってる。それでも私は、例えひと時でも愛する男を幸せにしたいと願ってしまう。人は誰だって不完全なハートの欠片同士、欠片を持ち合わせた所で綺麗なハートになり得ないことはわかっているのに。

 

既婚者と独身の組み合わせの不倫より、既婚者同士のほうが気持ちが楽なのは、クリスマスや年末年始などのイベントは、大抵どちらも自分の家庭で過ごすから。家庭優先にしなくてはならないハンディがお互い様だから。そもそもいつでも自由に会えないことは、私にとって大事な命綱。

 

わかってる、お互いそんな心配をされたくはない。私が結婚前、家庭の在る身の男と付き合っていた頃、一人で年越しする私を心配されるのがすごく嫌だった。でもそれとは別に、一人で過ごすことが猛烈に寂しいし悲しかった。肝心な時に選ばれない身分、日陰の女なんて言い方は反吐が出るほど嫌いだけど、世間的には忍ぶ関係性であることを、嫌という程突き付けられた気持ちになった。

 

友達と過ごしたり、実家に帰れば良いと思うかもしれないけれど、私にとってはそうゆうことじゃなかった。この瞬間に愛する人と一緒にいられない。勿論日々同じことを思うのが恋だけど、願っても叶うこともない妻帯者を選んでる自分、という存在にウンザリする瞬間がイベントの多い年末だったし、他の人と過ごして気を紛らわせてる事も、一緒にいる相手に失礼な気がして楽しめなかった。元々実家は居心地が悪いから寄り付きたくないし。

 

もちろん先生が同じように思ってる訳じゃない(と思いたい)もう、イベントだろうが年末年始だろうが、流れる日々と同じ毎日が過ぎていくことは私も理解してる、別に特別な事じゃないし、特別な誰かと過ごさなきゃいけない訳じゃない。孤独は負の感情じゃないし悪い事じゃない。

それでも漏れ出る先生の、僅かな孤独と人恋しさを私が感じ取らない訳はない。他人の感情の流れに敏感な自分の感受性が憎い。そうして先生は、無意識に私の心を侵食する。私はとっくに気付いてる。

 

先生は悪くない、多分私が甘いんだ。誘われれば会ってしまうし、心の内を明かしてしまう。そもそも私は他人との距離感を詰めすぎる。懐に飛び込んでるつもりはなくても、相手にはそう捉えられてしまう。

からしっかりと命綱を付けて、先生の‘‘一人の幸せ‘‘を見守る。憐れんではいけないし、それを望まれてないことも分かってる。私達はそれぞれ一人で完成した幸せなのに、どうして私は歪んだ偏見を捨てきれないんだろう。

 

先生の故郷はとても遠くすぐに帰れる場所じゃない。だから年末年始は一人。

そんなこと、何にも気にしないで私は私で過ごせばいい。先生だって気にされたくはないのだろう。だけどきっと私は少し困った顔で、どうにか自分の予定を調整しようとして。そのことに気付いた先生が、自分一人で過ごすプランを私に相談して。

その日の夜には先生のプランも予約も完了していた。

 

きっとこれからも、あらゆるシチュエーションでこうゆうことが起きる。私は人妻にしては自由だけど、あらゆる節目は一緒に過ごせない。夫の事も家族も大事。

 

今まで付き合って来た独身男は実家が近くて家族も傍にいたから、あまり考えて来なかった。私の独身時代と先生は違うんだから、投影したとて無駄な事だとわかってはいるけれど、その切なさを体験として知っている身としては、ただ辛く苦しい気持ち。

だけど私には何にもできない。だから本当はそこを考えちゃいけない。

 

二人一緒の時間を楽しく長く過ごすと、余計に感じる一人の淋しさを、私が作り出し与えてることに私自身が悔しい気持ち。でもどうしようもない、私は人妻なんだもの。

 

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