人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

腹を括る

恋はただ感情が揺れるだけ、愛は‘‘愛すること‘‘を決めること。

だから誰かを愛するということは、どこかの瞬間で恋心とは別に腹を括る。この人に愛を捧げよう、幸せにしよう、それらを続けることを誓おう、と決める。だから私は愛した男達を忘れられない、お別れしても私の中で愛は続いてるから。

 

恋の欠片を心に刺したまま、今ならその欠片を抜き取って捨て去る事も出来るんだけど、そうしたらきっと傷が浅くて済むんだけど、どうして私は抜き捨てる選択をしないのかなぁ…と時々思う。だけどこのまま深く恋して、いずれ愛を誓ってしまう自分が辛い。元彼とお別れしてから、私はとても狡く臆病になっている。怖いんだ、愛した男が物理的に去る事が。今の男達が全員私の前から去ったら、それでもう私の愛は閉じても良いとさえ思う。だから新しい恋に片足突っ込んだままで、自分からは仕掛けられない。狡くて弱い。だから強くて知恵のある男に守られたいとも思う。

 

先生と、二人での二度目のデート。この続き。

jurinrin.hatenadiary.com

 

次は先生の自宅に招いてくれるはずだったのが、

 

スペインに行った気分でシェリーを飲みましょう

 

と言われて、大人の街のスペイン料理店へ。ここは先生の自宅からは少し遠いけど、私が帰りやすい場所でもある。終電で帰る前提で考えたら、まず二次会に自宅に招かれることは無いだろう。だからまた、健全デートであることはわかってた。だけど前回のデートからほどなく二度目のお誘いなので、ちゃんと対話して今後の事を話し合うとか?それとも今度こそ少しは色っぽい展開になるとか?色々予想をしてみた。

自宅デートの約束を反故にされたのは、何となくわかる気はする。すごく真面目な人だから、私が酔った社交辞令で話してるかもしれないと思ってるんだろう。私も社交辞令は無いので、言われたことをまともに受け取って、相手に鼻で笑われた経験が何度もあるから、そうゆう傷つき方をしたくないって気持ちは想像できた。だからスペイン料理のお誘いには

 

スペイン料理良いですね。シェリーもグラッパも大好きです。

ですが前回お約束した、おうちで手料理を振る舞って頂く約束は無しですか?

 

と、わざと問い詰める風に書いてみた。スペインが懐かしくなったのでお付き合い願いたい、勿論自宅には別日にお招きするつもり、との返事だったので、まぁ自宅に上げる前に色々リサーチも必要かもしれないとも思ってた。だって私、まだ本名も明かしていない。

 

お店の前で待ち合わせ、少し道に迷ったけれど私もオンタイムで到着、先生もさっき着いたと言っていた。お店はスペインの雰囲気そのものでシェリーの種類も沢山あり、料理もとても美味しかった。事前に調べていたらしい先生は、メニューを見ながらサクサクとアラカルトでオーダーしていく。こうゆう迷いのないところはとても好き。
別々のシェリーをオーダーして乾杯、一口飲んでお互いにグラスを交換して味を飲み比べる。こうゆうのは別に平気なんだなぁってボンヤリ思う。手繋ぎは出来ないけど間接キスは平気。まぁ飲み比べって大義名分があるからね。

前回と同じく、仕事の話から。私は複数のジャンルの仕事をしているのだけど、今日の仕事は先生が想像していない方向のものだったらしく、色々尋ねられる。まだまだお互い知らないことだらけなんだなぁって思う。そういえばこの人の年も知らない。私の情報はどの程度伝わってるのかな、メインの仕事は言わなくても知ってたので、ざっくりは分かってる様子。共通の友達の誕生日が近い話題から

 

「そういえば、先生っておいくつなんですか?」

 

と尋ねてみた。隠すことなく実年齢を言われて、だいたい想像通りだったけど

 

「えーお若い、見えないですね」

 

と応える。ついでに

 

「お誕生日はいつ?」

 

と尋ねたら

 

「じゅりんちゃんの2週間後」

 

と言われた。驚いた。

 

「え、何で私の誕生日知ってるの?」

 

「調べたから」

 

「え、でも」

 

「LINEだったかな」

 

あ、確かに私は自分の誕生日をLINEに登録してる。別れた男達が私の誕生日を思い出してくれないかなぁって下心で、そうしてるんだけど(苦笑)

私の職業上、私の詳細なプロフィールは公開されている。住所も電話番号も全部晒されてる。私の本名がわかれば簡単に探せるから、どうにかして私の本名を知ったのかもしれないと一瞬思ったけど、それはなかった。ただ私の細やかな情報さえも探そうとしてるのかもしれないと思うと、彼もまた心に恋の欠片を刺したまま、抜くこともできずにいるのかもしれない。

 

調子よくシェリーを飲んで、食後にグラッパも飲む。私、本当に良く飲む(笑)だからって飲めない男も嫌いじゃないし、ノンアルデートでも全然構わないんだけど。飲むんだったら同じだけ飲める男が良い。その意味では先生は酒の好みも似ていて頼もしい。

 

結局また色っぽい話もなく、なにか話し合って取り決める訳でもなく、宴たけなわ。

週末の旅行で買って来たお土産の日本酒を渡す。地元でしか買えないレアなシリアルナンバー入りなのだけど、そんなことはあまり気にしていない様子で

 

「じゃあ、これは今度、僕の家で一緒にいただきましょう。日本酒だから和食も良いかもしれない」

 

などご機嫌で話してる。先生の頭の中ではメニューも決まっているらしくて、仕入れと仕込みの話もしている。そこまで具体的に話してるんだから、いつか自宅には招く気持ちは本当なんだろう。この調子じゃ、いつかわかんないけど。

 

お店を出て、帰りは最初からそう決めていたらしく、先生が遠回りして私と同じ地下鉄の、反対方向で帰ると言い出した。

 

「でもそれじゃあ、先生遠回りだし…」

 

「いや、●●で乗り換えるだけだから、そうしましょう」

 

きっと名残惜しい気持ち、彼は私の事、私が想像している以上に好きなのかもしれない。私はどうだろう?どこかでブレーキをかけてる。恋に落ちるほど若くは無くて、ただその瞬間を上手く見逃して自分を落とさない程度には自分を上手に扱えてる。

 

この人を、このまま好きになれば真正面から向き合うことになる、何故かそんな気がした。ってことは、私は他の男達とは正面から向き合ってないのかな。確かに立場も向き合い方も、私の方が一段上にいる気がしてる。だから私は彼等に対して自分が主導の気分でいられるし、割と強気なのかもしれない。

真正面から向き合ってると思ってた元彼を、実は私が追い詰めてたことに今も後悔していて、その傷が先生と向き合うことを怖がらせる。頭では別人だと分かってるのに、傷つくのを避けたい葛藤。

私も腹を括らなきゃ、この先の展開は無いだろう。だったら引き返す?刺さった恋の欠片を抜き取れる?わからない。

 

地下鉄まで、少し酔ったふりをして距離を縮めて歩く、わざと肩にぶつかる。

感じる体温が温かい。私から手を繋いでしまおうかなと思うけど、何故か怖くていつもの狩人スイッチにならない。

 

「じゃあ、今日はごちそうさまでした、楽しかったです」

 

「気を付けてね、電車で寝ないように」

 

「はーい、いぇい!」

 

ご機嫌なふりをしてハイタッチ。笑顔で応える先生。

前よりすこーし距離感縮まったけど、どうなのこの牛歩。こんな調子じゃおばあちゃんになっちゃいそうだし、永遠にプラトニックかもしれない。

だけどそれでも、私が腹を括らなきゃ先には進まないんだろうなぁ…この先を楽しめるかどうかがカギ。

正直な心の吐露↓

 

もしも腹を括るなら、これが最後の恋になるのかもしれない、と心のどこかから湧いて出たけど、イヤイヤ私はもっと沢山恋したいんだもん!と矛盾と葛藤の対話が脳内で繰り広げられてる…まだ腹は括れてない。

 

次のデート、どうなるかなぁ。ちなみに沼でもない。

(ちなみに先生は翌日軽い二日酔いだった様子、私は平気。私ってほんとザルかもしれない)

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