人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

惚れた弱み

ひらひらと雪が舞う、白い世界。

夫と友達数人と、私と夫のゆかりの地へ旅行へ。

何度も皆で訪れてる場所だけど、コロナもあり久しぶりだったのでとても懐かしい。

道中本当に楽しくて毎日夢中で、お酒も沢山飲んだしよく笑ったし、何より夫が楽しんでる姿がとても嬉しかった。ああ、私はこの人に心底惚れて結婚したんだった、と思い出した。

 

‘‘惚れる‘‘って

‘‘好き‘‘より‘‘愛してる‘‘より、もっと強い気持ちだよ

あなたはお父さんに今も執着していて、だから良く似た人と出会ったんでしょうけど、そうゆう理由はどうでもよくて、もうすっかり惚れてしまってるのよ、それでいいじゃない。惚れてる人と一緒にいる、幸せなことでしょう?

 

夫と出会った時、どうしようもなく夫に振り回されていた時に、ある方に言われた言葉。確かに私はファザコンで夫と父はよく似ているし、私達夫婦の年齢差は一回り以上二回り以下の歳の差婚。老年期を過ごす夫と、あと何回こうして楽しい時間を共有できるんだろうと思う。

これが絵本の世界なら、結婚式のハッピーエンドで終わるとこ。だけど現実はそこからが長いわけで、渦中にいる私は、もう幸せの定義も見失ってる。

 

夫の事は今でも好きだし大事。でも惚れてた頃の情熱はないし勿論SEXもしない。魅力的に見えた男らしさも傍若無人なだけだし、博識だと思ってたらモラハラだった。私もそれなりに猫を被っていたし、恋愛フィルターは全てを肯定的に美しく見せるから、若い頃の私には『この人しかいない』と縋る思いだった。

ただ、一緒に生きてきてきて歳を重ねて、そうして家族として寄り添える人がいて、今はとてもありがたいと思う。私には他に家族と呼べる人も繋がりもない。きっと夫を看取った後も、私は未亡人として夫の家族を続けるのだろう。社会的に孤独にならずに済む事は、後の私の人生にも大きく影響する。過去に天涯孤独を経験しているので本当に夫には感謝しかない。

 

男を恨み、夜の世界でささやかな仕返しをしながら男を騙して搾取して生きてた私に、日の当たる場所と社会的地位と自立のチャンスを与え、励まし育ててくれた人。自分も大きな痛手を被りながら私を守ってくれた、だから大事にしたいのに。

何故私は、他の男達と不倫してるんだろう、とふと思う。男達と一緒に過ごす私は、遠い別世界の、別の人のような感覚に一瞬陥る。

外はハラハラと激しく雪が降り注いで、雪が私のあちらの世界を覆い凍らせ、閉じてしまうような、それが妙に小気味良い感覚。

 

私は元々非日常の感覚が薄い。そもそも私の日常がエキサイティングで退屈でも平凡でもないから、不倫に置いて非日常を求めてる訳じゃない。

私の恋人達は私の日常にしっかり根付いてる。彼等とのデートは私の心のビタミンでスパイスで必要な時間だ。だからこの、遠ざかるような自分が乖離していく感覚が不思議で、忘れないないようこうして記録しておく。

 

私の不倫は、そもそも年齢差による夫の性的不能から夫が言い出したことなのだけど、そもそも結婚してから自分が不倫することなんて想像もしてなかったので、それだけでも今の状況は私的には奇跡的。

あの時性生活を諦めたくなかったのは確かにそうだけど、だからと言って恋愛感情無しにSEXが楽しめるタイプでもなく、結果的には恋愛感情を伴う不倫に今は落ち着いたし、元々は好きな男を一人に絞れないポリガミー気質なので多頭飼いになってしまった。逆に言えば夫が私を抱きさえしてくれれば、いや抱けなくなったとしてもそれを二人の間で納得したり、別のスキンシップができていれば、私は今でも結婚という呪縛から逃れずに夫だけに心を向けて、それが『結婚における正しい在り方』と信じていたと思う。

 

呪縛が解けたことが良いのか悪いのかはわからない。不倫だって最初から順風満帆ではなかった。恋愛の仕方を忘れた中年女だから、男の前でかっこつけてみたり言いたいことが言えない事もあった。男を乗り換えてアップグレードしながら、今の優秀な男達で落ち着いてるけど、それもいつまで続くかわからない。

ただ、今はお互い身体だけじゃなくて、心が繋がってる感覚を体験してる。それは私の不倫観の中では副産物的な体験で、私が心を尽くすことはあっても相手からそこまで心を尽くされることがあるとは想像してなかった。だって不倫だから。男にとっての不倫は欲であり夢で幻だから。それを現実にしたければ、二人で大きな痛手を覚悟して腹を括って社会と対峙する。かつて私の夫がそうしたように修羅場を潜る。だけど痛手を被りたくないから不倫の中で夢を見続ける。

 

でも私は、現実にしたくなればアッサリと今手にしてるもの全てを捨てられるとも思ってて、ただそんな風に思える‘‘惚れる‘‘男には出会えてない訳で。

不倫相手としては非常に優秀な私の男達、思いのほか刹那の愛を私に見せてくれた。

今はそれがとても美しく儚く、だけどそれ以上に育つ気持ちでもないことに軽く失望している。

日本の男の不倫の多くは、父や夫と言う家庭での役割とは切り離された、男というアイデンティティが生きる場所だから。女の不倫も似ているけれど、女は切り離さずに様々なアイデンティティを並行して生きてる。だから女のほうが本気になって家庭を捨てる率が高い。悲しいかな私も根は女なのだ。

 

そうか、私は何もかも捨ててもいいと思えるような恋に落ちたかった。例え結果的に成就しなくても、それほど心を揺さぶられる人と人生最後の恋をしたかった。

 

過去形なのは、きっとそれは敵わないと知ってしまったから。誰のせいでもなく、私の心が揺るがないだろうから。

そして、夫を超える男なんて、そうそう見つからないって事もわかってしまったから。

 

旅の途中、楽しそうに笑う夫に触れたいと思った。今でも時々手を繋いだりハグはするけど、それは夫がそうしたい時に‘‘させてあげてる‘‘と思ってた。でも私が望む前に夫はそうしてくれてただけかもしれない。私の心が寂しく枯れないように、私に気付かれないように、ずっと大事にされてたのかもしれない。

だからこそ、私は自分の心の空虚を埋めるような不倫をしないで済んだ。いつだって楽しいきらめくような恋だけを求めて楽しめた。最初に夫から不倫を認められた時は、そのショックの方が大きくて悲しんだものだけど、彼なりに私を愛して苦しんだ結果だったのだと思う。呪縛に絡めとられたままでもきっと私は幸せだったけど、ある日突然、外飼いにされた猫のように好き勝手に徘徊できるようになって、色んな家で様々な名前で呼ばれて飼われて、それでも安心な寝床のわが家を今は感じてる。

 

いつか夫だけの元に帰ろう。まだもう少し先だけど。

私が‘‘好き‘‘より‘‘愛してる‘‘より強い気持ちで、惚れた男は夫しかいないんだもの、今のところは(きっとこの先も?)

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最近は逆バレンタインで頂くことが多いので、お返しのホワイトデーをどうしようか悩み中。なんかお中元お歳暮の文化が企業内で廃止になっても、結局こうゆう形でギフト交換って終わらないね。とか言いつつ自分用にも買ってしまうんだけど。

 

王道リンツ、みんな大好き

 

スイーツお菓子ランキング1位のプリン、絶対食べたい

 

ソムリエ@ギフトさんの品は、かなり利用している!このメーカー直送マカロンは包装とか頼めないけど、メーカー直送でお得だしラッピングを自分でするのも楽しいよね、バレンタインにも大活躍だった