人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

アナタハワタシ

寿クンとのデートは、お互い車で1時間ちょっと走った街で会うのが定着しつつある。知り合いがいないし、二人とも好きな自然に囲まれてるし、お気に入りのラブホがある(笑)で、この日も待ち合わせの街に向かう途中、ガソリンスタンドで給油したんだけど。

車を降りた瞬間、足元に溜まった水たまりで滑って額を車に強打。あー痛たた…意外と(?)そそっかしい私にはよくあることなので、そのまま給油…していたら、ぽたぽたと血が!ガラス越しに見る自分はすごい流血状態。すぐにティッシュで押さえて、給油を終えたらダッシュでスタンドのトイレへ。

どうやら打ちどころが悪かったのか、けっこう鋭角に傷つけてしまったみたい。車は無傷なんだけど。擦りむいたとかじゃないし、特にゴミとか傷口には入り込んでないから、とにかく何度も洗い流してティッシュで押さえる。

切り傷についてはアウトドア派なので多少知識があり、打った箇所的に血が出やすいと判断。でも止血しなければ縫うかもしれないなぁ…とりあえず絆創膏を貼る。

このまま待ち合わせ場所まで行って、止血しなければ寿クンに病院連れてってもらおう。幸い保険証は持ってるし。それより白いブラウスに血が付かなくて良かったなぁ…流血の白ブラウスなんて、かなり怖すぎる。朝早いから買って着替えるにもお店は開いてないし…まぁ、前髪切ったばかりでよかった。ちょうど額は見えないし…

そんなことを思いながら到着。時間ピッタリだったけど、既に寿クンは着いてた。

 

「あのね、ちょっとドジってしまって…」

 

そう言って前髪を上げて絆創膏を見せる私。

 

「え、リーちゃん大丈夫?これ相当痛くない?」

 

「痛いけど、血は止まったと思うから大丈夫だと思う」

 

「心配だな…途中様子みて、痛かったり血が広がるようなら、すぐ病院に行こうね。もう一度見せて」

 

サーファーの寿クンも生傷は絶えないので、傷の感じで手当てがわかる人。私も海や山で散々切り傷を作って来たので、止血するようなら問題ないとわかってる。ただ、今回は顔だから縫ったほうが綺麗に治るかなぁ…とは思ったんだけど、縫うか縫わないか微妙な切れ方だから、止血するかしないかで決めよう、そう思った。出来れば縫いたくはないし通院したくない(病院の手当てをあまり信じてはいない)

多少の傷跡は、これに限らず既に沢山あるし、傷の場所的にも目立たないし。

 

この日は遅咲きの桜を見に行く約束をしていた。予報では満開。

寿クンと初めて会った去年の12月から、二人のデートでは初めての雨。雨と言っても小雨で午前中には上がる予報なんだけど、少しの雨は、花や緑を綺麗に見せてくれるし情緒もある。二人で一つの傘に入るのも好き。何より遅咲きの桜の名所が空いてるハズなので、少し嬉しい。

 

寿クンの車に乗って、桜のある公園までドライブ。

途中何度も車を停車して、私の傷の様子を確認してくれる。こうゆう時すごく愛情を感じる。これが夫や彼氏なら、絶対こんな対応じゃないハズ。きっと一人で病院に行くハメになるんだろうなぁ…確かに病院に行けば安心だけど、案外この程度の切り傷では、抗生剤の処方と消毒以外、大した手当をしてくれないのは何度も経験してるので、最初から当てにはしていない。もしも明日になっても止血してなければ、その時は病院に行こうかなぁ。そんなことを考えてた。

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桜は綺麗だった。小雨の中で花に雫をしたためて健気に咲いてる。思えばわざわざ桜を男と見に来るなんて私には無い習慣だったかも。寿クンは季節を感じる場所に私と一緒に行きたいと言い、必ずそこで二人の写真を収める。すごく女子っぽいなっていつも思ってた。

 

「ねぇ、右手見せて。人差し指と薬指、どっちが長い?」

 

「え、右手?えーっとどっちかなぁ。どっちも同じ位に見える」

 

「ほんとだ!やっぱり寿クンは女性脳なんだね。薬指のほうが圧倒的に長い人は、男性脳なんだって。私は断然薬指のほうが長いんだよ」

 

「りーちゃん薬指のほうが長いね。だから二人のバランスが良いのかな」

 

 

途中から雨がやんで、傘を閉じて手を繋ぐ。ただ桜を一緒に見てるだけ、穏やかな気持ち。私は知らなかった、好きな男と同じ景色をただ眺めてることが、これほど心安らぐ時間になるなんて。

 

ずっと忙しく生きてきた。全力で駆け巡って来た。

綺麗な景色は好きだし癒されると思う。だけどそれはいつも一人の時間が多かった。

夫はあまり情緒が無いので、花や自然を愛でる習慣はない。美しい雪山の景色さえ立ち止まることは無い。

 

今まで付き合ってきた男達も、口では自然を愛でてはいるけれど、心はそれほどでもなかったんじゃないだろうか。私が望むから付き合ってくれてはいたけれど、心から同調するような、長い時間を景色の中に二人が溶け込むような感覚に浸ったことは無い。いつもその時間は私一人。それは山だったり海だったり花だったり。そんな一人の時間は大好き、だから一人で旅に出る。

 

寿クンは、そんな私の一人の時間を、一緒に寄り添って過ごしてくれてる感覚がある。この前のデートで梅を見に行った時もそうだった。私と同じ場所から、同じ感覚で自然を愛でる人。そうして二人で自然の中に佇んでる時、私達はすごく心が溶け合ってる感覚になる。

 

アナタはワタシ、ワタシはアナタ。

お互いの区別がつかない心の距離が、何とも言えない心地よさになる。この感覚を味わえるのは寿クン以外に私は知らない。繋いだ手が、まるでもう離れないような錯覚。ドキドキの緊張感ではなく、下心のワクワクでもなく。ずっと前から当たり前にそうしてるような、やっとお互いを探し当てたコンセントとプラグのような。

 

特に弾んだ会話も無く、その公園には2時間位いた。気付いたら結構時間が過ぎてて驚いた。

時々、急に気付いたみたいに、寿クンが

 

「りーちゃん、傷見せて」

 

と確認して

 

「だいぶ血が乾いてきてるから、大丈夫だね」

 

と、ほっとした顔をしていて可愛い。

そうか、彼にとって私は彼の一部なんだ。そして今この瞬間は、私にとっても彼は私の一部。だからこの傷も痛みも、きっとまたシンクロしてる。なんだかそんな気がする。そうして互いを一部のように錯覚できる恋人は、きっとそんなに出会えない。寿クンのどこが良かったのか未だに自分でも謎だけど、私は彼を探し当てた自分の嗅覚はすごいと思ってる(笑)

 

パワー充電、元気が満タンになる感じ。これも他の男には感じない。他の男達には、私が充電器になってパワーを分けてる感覚で、それが私の恋愛に置いては当たり前の作業だと思ってた。

 

「ねぇ、私は寿クンからパワー貰ってるけど、それって寿クンは吸い取られてる?」

 

「いや、俺はリーちゃんに会うと、明日からまた頑張ろうって思える。すごく元気貰ってるよ」

 

お互いに発電しあえるってすごく良いよね、エネルギーが循環するのともまた違う感じ。この人と出会えてよかった。ただ好き合ってるのではなく、愛されてるだけでもない。相性というにはザックリ過ぎるけど、そうゆう他人はきっと他にもいるのかもしれない。同性の友達とか家族とかでもいるのかも。

ただ私には寿クンだった。男と女だから恋人の関係性で落ち着いた。ただ好き同士って感覚ではないのだけど、上手く説明できない。

思うのはこの人と出会えてよかったし、この時間を大事にしなくちゃってこと。

 

そう言いつつも、寿クンの目の前で他の男にLINEするわけだけど…これね↓

jurinrin.hatenadiary.com

どうしてこんなに複数恋愛続けられるのかは、自分でも謎なんだけど、好きの種類が違うのかなぁ~・・ただ、複数彼氏がいるとバリエーション豊かで楽しいのよw

 

この後は寿クンのバースデーパーティしたよ。もちろんちゃんと抱き合いました♡

幸せだったなぁ。なんかノロケブログになちゃったw

 

 (あ、額の傷は順調に回復中。キズパワーパッドってすごい)

 

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シマリス君や星野クンと出会ったのは出会い系!コロナ禍の狩人ライフには欠かせないサイト。女性は無料で使えるよ。サイト内で日記も更新してます(私を探せるかなぁ)

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