自慢ではないが、私は割とナンパされる。多分遠目には若く見える(体型と服装)と、元々他人に話しかけられやすい隙があるのだろう。ナンパに限らず、道を尋ねられたり、変な勧誘やアンケートを頼まれたり、知らない人に手に持っているもの(どこかのお店の袋やお土産品)について話しかけられたりする。老若男女問わずだ。
それは確か4月の終わりだったか5月、酔っ払って声をかけてきた中年二人組を無視して通り過ぎたら、めっちゃ絡まれて追われ、小走りで逃げてた時に、別の男がさり気なく横に並んで小走りしながら
「大丈夫?こっちだよ」
と、私を追手からビルの合間に逃がしてくれた。見知らぬ路地を抜けて、自分がどこにいるのかわからないし終電も近かったので、そのまま近くの駅まで送ってもらい、無事に帰れるか心配だからと言われてLINEを交換した。その人はすっごく変な服装で、黒いシャツにハーフパンツ、足元は革靴で、夜なのに真っ黒なサングラスをしてた若い男。だけど変な人ではない、多分。
流れ的にも時間的にもLINE交換しちゃって、なんか上手く乗せられちゃたな、あの追手とグルなのかもしれなかったな、など思いながらも、電車に乗ったらその人からLINEが来て、私も無事に帰宅した旨お知らせした。それから暫くは、ごく稀にLINEが来て、暇つぶしみたいに少し話してた。どうも追手とグルではないみたい?たまたま偶然、私を助けてくれたみたい?どうゆう真意で時々LINE来るのかはわからないけど、機会があればお礼がしたいとは思ってた。あのまま終電逃したら朝まで逃げ回ってたかもしれないし。
ある日突然
〇日の夜って空いてない?ご飯行かない?
とLINE。これがどうゆう真意なのかは不明だけど、とりあえず承諾。あのナンパからすでに2か月経過。ホントに会えるのかなと思いつつ、これも何かのご縁だしと出かけてみる。待ち合わせ場所に、前と同じくおかしな服装で現れた。
「少し歩くけど良い?」
と言われて先をずんずん歩くナンパ師。このままラブホ前だったら速攻で逃げよう…それともやっぱり仲間がいて、どっか廃墟に連れ込まれるとか?いやまだ明るいし、大声出せば大丈夫かな、など色々考える。
が、着いたのは綺麗なビルの中の居酒屋。土佐料理のお店らしい。
「予約した〇〇ですけど」
と店員に声をかけて席に案内される。
え、予約してくれてたんだ?意外。
「ねぇ、高知の出身とか?」
「なんで」
「土佐料理のお店だから」
「ああそうだよ。いや嘘」
「どっちよ?」
私がお肉をあまり食べず魚好きだからって事で、土佐料理にしたらしい。色々疑ってごめん、結構いいやつかも。
それから2時間位、軽く飲みながら話した。全然素性も知らないから、まずは仕事や住まいとか出身地とか。
肌艶が良いから若いとは思ってたけど、29歳(まだ20代!)だった。私はもちろん実年齢は告げてない。彼はウォーキングが趣味で、夜中に街を歩くのが好きらしく、歩いてたら変な走り方で(と彼が言う)逃げてる風の女性がいたので気になって伴走してみたのが、私との出会いらしい。そして絶賛婚活中らしい。
「婚活中なのに、年上で旦那持ちの私と食事なんてしていていいの?」
「年齢は関係ないでしょ、石田ゆり子みたいな50代なら全然結婚する、60代は応相談」
「いや年齢はともかく、私結婚してるし」
「それは今日知ったから」
「じゃあ、良さそうな人がいたら紹介してあげよう」
「ぜひお願いします」
「いたらね」
そんな感じで、次は無いだろうと思いつつ和やかに歓談して、食事を終えた。
彼が席を立ってる間に私がお会計。これは窮地を救ってくれたお礼。まぁ20代と割り勘もカッコ悪いしな、私が。
帰り際
「8月誕生日って言ったよね。また会おうよ、今度はご馳走するから」
って言われて、ありがとう社交辞令って返事してバイバイ。
もう二度と会わないんだろうけど、ギリは果たせてよかった・・と思ってた。
なのにまたこのナンパ師と会う事になった。
続く。
・・・
トロールカラー下地 マジでめちゃくちゃシミが消えるの。ほんのちょっとしか使わないけど。 部分使いで、オレンジをくすみやクマカバーに、レッドをシミソバカスに使用中。
|
私のお気に入りメイク用品!マーシュフィールドのコン
じゅりんのTwitterはこちら↓
@jurinjurinjurin
どうでもいいこと呟いてます。フォローしてね💛