人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

素敵なザオラル

私には、疎遠になった男からの連絡、所謂ザオラルは滅多にない。

最初の不倫相手とは、お互い期せずしてお別れすることになったので、極たまに連絡を取り合うけど、ザオラルとはちょっと違う、生存確認みたいな感じ。

友達のザオラルを見聞きしては、何となく羨ましいなと思っていた。

 

付き合っていたわけでもなく、4度会ってキスした男から、2年半ぶりにメッセージが来た。これはザオラルよね?初ザオラル。ちなみにこの人から↓

jurinrin.hatenadiary.com

ファイターとは、結局彼が煮え切らずグダグダになって、私が痺れを切らして連絡を絶った。私にとって4度会うって事はそれなりに進展したい意志表示だったのに、キスまでしておきながら怖気づくなんて、ほんとメンドクサイと思った記憶。その直後にMクンと宮迫クンと出会ったので、私の中ではすっかり記憶から抹消されていた人。

 

じゅりんさんお久しぶりです。

以前何度かご飯をご一緒した、当時ファイター?って呼ばれてた男です 笑

覚えてないかな?

じゅりんさんが忘れられず、ずっとモヤモヤしていたので思い切って連絡してみました。もう一度会いませんか?

 

メッセージの履歴を見たら2021年10月末が最後。二年半もモヤモヤしてる訳ないよね。

この翌月にMクンと出会って3月にお別れしたんだから、多分ファイターも誰かと付き合って最近別れて、それで寂しくなってザオラルしてきたんだろうな。全く誰が都合よく返事するかよ!

…って思ったけど、なんだかやっぱこのザオラル面白いし、ネタ的にも笑えると思って、返信してみた。

 

ザオラルウケるwww

元気?

 

ザオラルって 笑

元気です。じゅりんさんは?

 

元気だよ、まだ近所に住んでるよ

 

元気で何より!

今、彼氏はいますか?

 

そうね5人位(笑)

 

ってやりとり再開。

最初はちょっとからかってるつもりだったし、何なら約束だけして、すっぽかしてしまおうかとも思ったんだけど、真面目に私を接待しようとしてくれてるので、それならば美味しい物ご馳走になろうかなと約束した。石田さんと4度目デートの頃だったから、私の気持ち的にもかなり余裕があって、まぁご飯位は誰とでも食べるしねって思ったりして。

 

懐かしい待ち合わせの場所に、背の大きな男が一人立ってる。

あれ、なんか雰囲気違う、いつもカジュアルな服装だったのに、ジャケット姿。

 

「あれ、ファイだよね?全然違う、どうしたの?」

 

「いや、仕事帰り」

 

「いやそれいつもでしょ、前もっとカジュアルだったじゃん。なんかいいね、馬子にも衣裳って感じ」

 

「じゅりんさんの毒舌、相変わらず。なんか嬉しい」

 

2年半も経ってると思えない程、ナチュラルに再会。とりあえず乾杯して飲みながら、会ってなかった時期の事を話す。

 

「いま彼氏は?」

 

「アナタにブチ切れた直後、合コンで知り合った人(Mクン)と2年半付き合ってフラれたの、3月に」

 

「え、3月?ついこの前?じゃあ傷心?」

 

「そうでもない、もう元気。ってか目茶イケメンだったんだよ!写真見る?」

 

「え、うん見る…ホントだ、じゅりんさんの好みの顔。いしだ壱成の若い頃っぽい。タイプの顔って言ったよね」

 

「そうなのよ、ってかよく覚えてたよね、私のタイプ。最初ね、向こうからグイグイだったの。あまりにもタイプの顔だし、付き合ってるって感覚あまりないまま、こうなちゃって」

 

「そっか、そんな時に俺がお誘いして…」

 

「またしんみりしないでよ、どうせファイも誰かと付き合って、ふられてザオラル送って来たんでしょ」

 

ザオラルって言葉もわからなくて調べたよ。専門用語使いすぎ!でも返信してくれてありがとう、また会えた」

 

「ご馳走になります♡」

 

「それはもちろん。俺、少し別の人と付き合ってたのはその通りだけど、俺が別れたくて別れて、それで連絡した」

 

「嘘だぁ」

 

「嘘じゃない、証拠も見せるよ」

 

見て良いのかな、と一瞬思ったけど好奇心のほうが勝ってしまった。

 

「あの時は、近所に住んでる方がヤバいと思ったし、じゅりんさんの言ってた事がわからなかったんだよ『私、手間かからない女だから』とかさ、言ってたじゃない。不倫慣れしてるのかなぁって思ったり、サッパリしてて遊びなのかなとか。でも頭の片隅にはずっと覚えてて…」

 

「ふぅん」

 

「付き合ってた人は遠方で、最初は拗ねたりするのも可愛かったけどさ、何ていうか‥あのさっぱりした人の感覚と違うとかさ、結局じゅりんさんのこと思い出して」

 

「それで?」

 

「でも返信来ると思わなかった。俺の気持ちがケジメつけられなくて、笑われるの覚悟して連絡した。あの時じゅりんさんの名刺貰ったのに、俺の名刺渡さなかったから、今日は持ってきたんだ。本名だからこれ、ほらこれも見て」

 

と、私に名刺を渡し、免許証まで見せてくれる。良いのかな、住所も丸見えなんだけど…

 

そうだった、この頃までは私は付き合う時に名刺を交換してた。自分を知って欲しかった。この後、本名も年齢も告げなくなった。4度目に会った時ファイターに名刺を渡して怯まれて、正直な事が相手を警戒させることもあるんだなって思ったから。私も傷つく位には、この人の事好きになってたんだな、あの時。

初めて見るファイターの本当の名前、全然聞いたことのない名前。

 

改めまして初めまして、本名のファイター君。

思いがけない名刺が嬉しくて、なんだかニヤニヤしちゃう。

 

なんか時間が巻き戻ったみたいな気分でブランクなんて嘘みたいで、だけど会ってない時間に、確実にイイ男に成長してきたんだなぁって少しだけ甘えたくなって、もう一軒行こうって私が言い出した。

お店出て歩いて、二軒目は私の知ってるバーで私だけ飲んで(そうだった、ファイはお酒は強くはなかった)そのまま二人で歩いて帰る。ホント家が近いんだけど、前は近所すぎてビビッてばっかりだったのに、今夜は私の家の前まで遠回りして送ってくれると言い出す。

 

「あの時さぁ、緊急事態宣言でやってるお店少なくて、あの色気無い居酒屋ばっか行ってたよね」

 

「そう、じゅりんさん良く飲んでたね」

 

「ファイ、煙草止めた?」

 

「いや…」

 

「止めてよ、良いことないし」

 

「そうゆう風に強く言われたいのかもしれない」

 

「前、禁煙したからってキスしたね」

 

「そう、あの駅のホームでね」

 

「覚えてる?」

 

「ピンクのニットにグレーのスカートで、じゅりんさんすごく綺麗だった、シルバーの揺れるピアスしてたね、あの時」

 

どちらともなく立ち止まり、キスする。

 

「あの日満月だったよ」

 

「帰り道、満月だねってメッセージし合った」

 

またキス。

 

「また会ってくれる?」

 

「そうね、またね」

 

またキス。ファイのキスは優しい。

長く優しいキス。気付いたら抱き合って、見つめ合って何度もキスしちゃう。

 

「もうダメおわんない、ここめっちゃ近所」

 

「あ、そうだった、ごめん」

 

「じゃあホントにまたね、バイバイ。送ってくれてありがとう」

 

何度も振り返って手を振るファイターを見送って家に入った。

こんなことになるなんて。

 

ザオラルの仕返しに、めちゃくちゃ苛めて奢ってもらおうと思ってたのに、ミイラ取りがミイラになったよね(笑)でも悪くない。アリかもね、アリかもよ?

でもどうだろう、もう会わないかもしれない。良い思い出のまま、このまま胸に仕舞いたい気もしてる。

 

ただ、ザオラルも悪くない、いやむしろ素敵かもしれない、なんて思ってる。

私の初ザオラル、5度目のデートで2年半ぶりで、二度目のキス。

・・・

最近のデートは波巻きにしてるんだけど、とにかく直毛すぎてすぐ巻きがとれちゃう。オイルの後にケープひと振り!やっぱケープ最強!雨や湿気の多い日も絶対マスト!

このフォーアクティブがお気に入りだよ↓

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最近買って良かったシリーズのシートマスク。なんか楽しくて好き!

 

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