人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

内側の平和

色々と思うことあるし、今年は少し彼氏が油断気味なので、最近彼氏と少し距離を置いてる私。次の約束もかなりインターバル眺めに約束してた。だいたい3~4週間に一度会いたがる彼氏に対して、今回は私都合で7週間ちょっと開けてた。

その間に自分の気持ちがどう変わるのか、ちゃんと見極めようと思ってたんだけど。

jurinrin.hatenadiary.com

寿クンとのデート中、彼氏から急な提案。

 

もしも明日会えるなら、会えないかな?

会って話がしたい。

もちろん、約束していた来週でも大丈夫なんだけど。

 

今まで仕事で予定がリスケになることは何度かあったけど、特にそうゆう訳でも無くて約束より早めに会いたいなんて、何が起きたんだろうって気になってしまう。

少し前にLINEで少し言い合いになったけど、その後仲直りはした。もしかしてワクチン打つとか、実は打ったとかって話かなぁ。正直言うと、もしも彼氏がワクチン打ったとしたら、私が彼を受け入れられるのか不安はある。接種者からスパイクタンパク質が体液と共に放出されるのはF社も認めてる訳で(ってか放出されてるから抗体が出来ていると判断される)私はそれを自分の体内には取り込みたくない。日常生活程度の接触なら自己免疫を信じているけど、セックスするとなると濃厚接触なのでそれなりに覚悟は必要。だからこれから出会う男については、ワクチン非接種者と限定している。寿クンやシマリス君は接種しないと決めてるし、我が家は夫も接種しないので、彼氏がどうするかは本当に悩ましい事柄。

頭では、そこまで頑なにならなくても、私の身体は元気で強くて、彼氏一人くらい接種者でも大丈夫と思おうとしてる。スパイクタンパク質にそこまで過敏にならなくても、きっと大丈夫だろうとも考える。だけど普段から出来るだけ身体に無害な食材を選ぶのと同じように、出来れば有害なものを摂り込みたくはない。だけど彼氏の事は今も好きだし大事な男だ。それはワクチンを打っても打たなくても変わらない事。

自分は何を選んでどうしていきたいのか…何度も何度も自分に尋ねる。結論が出ないから会うのを遠ざけてたのに。

 

結局翌日、彼氏と会うことにした。お昼に待ち合わせをする。

 

「今日は日差しも弱いし歩きやすいから、少し歩こう」

 

そう言われて手を繋いで歩き始めた。

なんだか見覚えのある景色…と思ったら、二年前、初めて会ったパーティ会場の前を通る。

 

「そこだよね?2年前最初に会ったとこ」

 

「そうだよ、あのビルの2階。懐かしいね、まだ2年なのか。なんかもっと前のような気がする」

 

「うん、私はアナタを見た瞬間、この人だって思ったんだよ」

 

「あはは、そう言ってたね。僕もだよ」

 

そうしてまた歩いて、今度はパーティの後に二次会で来たお店。

 

「あの二次会で一緒だった〇〇さん、今も連絡取ってる?」

 

「うん、たまぁに。今はこんなだから、みんなで会えないけどね」

 

「そうだよね、元気かなぁ。あの二次会で僕はじゅりんが彼女になったらいいなって思ったんだよ」

 

「〇〇さんは、私がアナタ狙いって気付いてたから、協力してくれたんだと思う。ほら、席も隣を勧めてくれたし」

 

「え、そうだった?」

 

彼氏は狡いなぁ、こんなコースを二人で歩くなんて。もう何十回もこの街で待ち合わせたけど、こんな思い出を辿りながら歩くの初めて。この後何を言われても、私は折れてしまいそう。もうただ彼氏のことが好きで、好きになったあの瞬間に戻ってしまう。

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そのまま歩いて、初めて待ち合わせた交差点に出た。横断歩道を挟んだ道路の反対側に、彼氏が現れた夕方のあの瞬間を思い出す。

 

「あのカフェでアナタを待ってて、電話を貰ってお店の外に飛び出したら道路の反対側にアナタがいて。私にはあの時、アナタが光り輝いて見えた」

 

「じゃあ、僕は光り輝いてたんだね(笑)じゅりんもすごく眩しかったんだよ。白と青のワンピースを着ていた。髪が風になびいてた」

 

「アナタは、初めて会った時もこのジャケットを羽織ってて、ここで二度目に会った時はスーツだったね」

 

「まだマスクしてなかったね。実はあの時、早くキスしたかった」

 

ずるいずるいずるい。こんな話されたら、もう私はこの先どんな話をされても頷くしかない。あの時から私の気持ちは何にも変わってない。ただ好きで、愛してて、大事な人。

 

お店に着いて席に座り、ランチをオーダーしたところで彼氏が

 

「この前はごめんね、LINEでじゅりんを不快にさせてしまって。僕は当分ワクチン見送るし、じゅりんと約束したのにコロナの事を話題にして申し訳なかったと思ってるよ」

 

と言い出した。いつも通りの穏やかな笑顔。なんだか拍子抜け。

 

「え、それ言うために予定を早めてデート?」

 

「あーまぁ、それもあるし。仕事もひと段落したし」

 

「今年はずっと忙しそうだったもんね。私に会いたくなった?」

 

「うん」

 

「それなら嬉しい」

 

「よかった」

 

「でも私だけ嬉しいって言ってるの、なんか悔しい」

 

「僕も嬉しいよ」

 

「じゃあ、もしも万が一ワクチンをこの先打っても、私には知らせないで、お願い。知らなければ葛藤しないから。今回もしかしてワクチンの話かと思って、自分の気持ちがどうなるか不安だった。アナタの事は好きなのに拒絶しちゃったらどうしようかと思ってた」

 

「うん、わかった」

 

そうだ、私は自分の心の内側を平和にしていたかった。争いたくは無かったし、自分を大事にしたかった。彼氏の事が好きでも、私の心や身体を犠牲にするのは違うと思うし間違えだと思ってた。だから彼氏の選択次第では、好きでも離れなくてはならないこともあり得ると、ずっとずっとそう思ってた。コロナに怯える彼氏に苛立ちもあったのかもしれない。

友達なら何の問題も無く、相手の意見や判断を尊重できる。物事はどちらが正しいということはなく、自分が平和を保てなければ遠ざかれば良いだけのこと。だけど彼氏から遠ざかる選択は、今はとても辛い。そのことが私をジワジワと苦しめていた。

 

だから私は、もっと自分を信じよう。何があっても私は心も身体も傷つかない。大丈夫だよ。彼氏の不安からの選択をいつも怒ってたけど、私も彼氏の選択に怯えてた。だからもう、私はまるっと私を信じて、自分の内側を平和に保とう。それは相手の問題じゃなく、私の内側の問題なんだ。

 

その後はお互いの近況を話しながら食事をして、コンビニでコーヒーを買って久しぶりにラブホへ。最近ずっと彼氏がテレワークしてるホテルにお邪魔するデートだったけど、昼間にラブホに行く背徳感が何だか気分上がるんだよね(笑)

何度か来たことのあるホテルで抱き合う。いつになく彼氏がすごく積極的で、そしていつもよりかなり早くイった。もちろん私がイクのを見届けてからではあるけど、いつもなら余裕で体位を変えてくるのに堪え切れなかった彼氏の顔と声を聞いて、また愛しさが込み上げる。

ってか私、前日あんなに寿クンに組み敷かれて攻められて、今日彼氏と会ってセックスできるのかなぁって思ってたんだけど全然関係なかったね。自分でもびっくり。

 

「ねぇ、私やっぱりアナタの匂いが好き」

 

「いつもそう言うね」

 

「うん、食事してる時やコーヒー飲んでる時は、好きな顔の男が目の前にいる感覚だけど、匂いを嗅ぐと欲情する。あ、なんか欲情するって色っぽく無いな、濡れてくるって言うか。変かな」

 

「いや、嬉しいけどそんな匂うの?」

 

「服着てたらわかんないし、シャワーで念入りに洗われちゃうと残念な気分。ナポレオンが女性にお風呂に入らないで待たせてたってこんな気分なのかな」

 

人を好きになるのは理屈じゃない。彼氏の匂いがとても好き。

もしかしたら、私は何らかの外的要因で、この匂いが変わってしまうことを恐れてるんじゃないのかなとも思う。もしもそんなことが起きたら、その時もう一度考えよう。

今はやっと手に入れた内側の平和を愛でながら、ただこの男が好きな気持ちに溺れよう。どうせ恋は永遠じゃないんだから。

 

まだこの男は手放せない。

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