ファイター君と二度目デート。
土日は私の予定が今月は詰まってて平日はファイター君が仕事なので、夫がいない平日の夜を狙って飲みに行くことにした。
ファイター君初対面はこんな感じ↓
緊急事態宣言中で、夜も開いててお酒を提供してるお店が少ないし、お互い家が近すぎるからどの辺で会うのかも悩ましくて、アレコレとメッセし合うのがちょっと楽しい。
結局私が知ってる通常営業の居酒屋さんに行くことにして、私が予約した。
私、服装や髪型で全然印象が違うみたいで、気付いてもらえないことが日常的にあるから、二度目の待ち合わせはちゃんと会えるか心配になる。寿ｸﾝですら時々私の前を素通りするほど。前回は仕事の途中でビジネスライクな服装と髪型だったから大丈夫かなと思ってたけど、すごい遠くからファイター君が私を見つけて駆け寄ってくるのが見えて、なんだかホッとした。ちなみにこの日は薄手のセーターの上にライダージャケットとタイトスカート。居酒屋に合わせて少し辛口コーデ。
ファイター君も、仕事帰りなのにラフな服装だった。よく見るとそれなりに拘りがあるみたい。目立たないけど好きなブランドでコーデしてる感じでオシャレ。女性が選んでる感じではないから、自分の好きな服を自分で買うんだろうな。
予約してたけど、お店はすごい混んでた。やってるところは集中するんだろうね。
会うのが二度目なのもあって会話も砕けた感じで、お互い好きな物を頼んで乾杯。
「いやぁ、僕にとってじゅりんさんはすごく謎なんですよ」
「え、どうして」
「仕事バリバリに見えるのに月曜日から岩盤浴行ってたり、突然ジム行ってたり、でも家では良妻なわけでしょ。それにあの車、ちょっと女性じゃないみたい」
「そうねぇ、フリーで裁量労働だから、一日の労働は１時間の日もあれば20時間の日もあるわ。車は私の求めるスペックの車種があれしかないだけで。でも女性オーナーは見たことないってよく言われる。でもそれわかるのって相当な車好きだよね、見た目は地味で小さな車だし、そもそも日本にあまり無い」
「僕も車好きなので、拘りを感じます…ってかじゅりんさん、なんだか掴みどころがなくて夢みたいな人。ってか猫みたい。ホントに生きてます？」
「なにそれ(笑)生きてるわよ。幽霊じゃないよ」
今回は前回より詳しく、私の不倫履歴を尋ねられた。私はここ数年間で主要な不倫履歴だけをかいつまんで話して、同じように尋ねる。
「僕は、今まで付き合ったのは３人です。この前話した半年位付き合ってた人は、向こうも既婚だったけど離婚してこっちに引っ越してくると言い出して…」
「え、怖い。ってかアナタ、奥さんに浮気バレたことあるでしょ」
「なんでわかるの？」
「行動見てたらわかるよ。バレるってことは愛されてるんだね」
「いや、そうゆうんじゃなくて。俺多分、顔に出ちゃうから。多分今日も嬉しくて家帰ったら浮かれてるって突っ込まれると思うし」
「そうゆうときはどうするの？」
「浮かれてる他の理由を考えて、嘘つく」
「えーそれまた絶対バレるんじゃ」
「いや、同じ轍は二度と踏まないから大丈夫」
不倫童貞が好みなんだけど、経験ある男は楽でいいかも。一度バレてるなら気を付けるだろうし…なんて頭で試算し始めて、ああ、私は割と目の前の男を気に入ってるんだなぁって思った。付き合う前提でアレコレ想像してるのは、私も悪くないと思ってるってこと。抱かれたいかと言われるとわからない。抱きたいってほうがしっくりくるかな？
９個年下って、一番私の中で付き合いやすいゾーンなんだよね…とポジティブな理由ばかり思いつくの、自分でも何だか可笑しい。
私が良く飲むから、ピッチを合わせて飲んでくれるんだけど、きっと普段はそんなに飲まないんだろう。無理しないように言っても頑張って飲むの可愛い。飲ませすぎないように私も気を遣ってるつもりだけど、やっぱりファイターだなぁ。
結局３時間位、ダラダラと飲んでお開き。ファイター君は朝早いから、もっと早く解散してあげようと思ってたんだけど。
お会計はわざとお財布を出さなかった。ここは奢られて次の約束をしておきたいと思ったから。
「遅くなっちゃったね、ご馳走様でした」
「こちらこそ、すごく楽しかった」
「次は私が奢るよ」
「次また会ってくれる？」
「３日後に、私の気が変わらなければ」
「そうだった、３日後ね。またノートに書いておくんだね」
人の本音は３日後にわかる。その時楽しいと思っても３日後に楽しくなかったと感じたり、その逆もある。一度会ってその時に良いと思った男も、３日後にもう会いたくなくなったことは山ほどある。だから私は、その時の気持ちをノートにつけて、３日後にその気持ちに変わりないかをチェックしてる…
って事を、前回お茶した時に私が話したのを覚えてくれてて嬉しかった。
「俺はまた会いたいです。じゃあ次はゴチになります」
「ホントかな」
「３度目すっぽかしたバカな男とは違うんで」
３度目会えなくて、そのまま終わったシブイちゃんのことも、前回話した。
今年は全然誰ともうまくいかなくて、３度目まで会えたラボさんを振った話もしたんだった。前にした会話を覚えてくれてるのって嬉しい。こうゆうの大事。ってか何気に対抗してるみたいで、ムキになって話すのがちょっと可愛い。
同じ路線なので一緒に電車に乗って、先にファイター君が下車。
電車を降りる人波に流されながら、何度も振り返って手を振ってるので、私もつい微笑んでしまう。やっぱ可愛いな。８～９歳下って、ホント私が一番弱い。元セフも、元彼も、ペットもその歳だった。大人なのに子供っぽくて、だけど男で。
年上イケオジ狙いだったのに、なんかすっかり絆されてる気もするけど。
私にとっても夢のような男で、また会えるのかなぁとどこか他人事のように思う。
結局手も握らず、キスもしなかった。
禁煙は続いてた(笑)
次があったらキスしてみたいな、と３日後に思ったので、来月デートを打診してみた。
会えるかな。
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