連休別居のススメ - 人妻の気紛れで自堕落な生活

連休は別居してた。

夫は家にいて、私は趣味友達6名と合宿。

いつもお世話になってる宿に泊まり、近くの高原や牧場や渓谷に行って、筋トレしたりトレッキングしたり、牛の世話したり、絞りたての牛乳を飲んだり、きのこを取って夕飯でいただりして、毎晩どうでもいい話で盛り上がりながら宴。

私以外は全員独身の男女、年齢はだいたい同じ位。

宿から出て野外に行くと、スマホの電波が無くなるような大自然の中で、強制的にデジタルオフ状態になってマイナスイオンを沢山浴びて、散々身体を動かしてるせいか、夜は爆睡。

この男女混合の友達の中で一番長い付き合いの人は、独身男性で15年くらいのつきあい？そこから派生した友達がたくさんいるけど、とりわけ仲良しが今回は集まった。

大人になっても、男女問わず友達が出来るのは幸せな事。それにこのメンバーは、私の夫の事もよく知ってるので、日頃の私の苦労をとてもとてもわかってくれている。

私の夫は、傍から見ても手間のかかる気難しい人（年齢差もあるから仕方ない事だけど、昭和というより明治という感じ？）で、友達付き合いの中でも地雷を踏んでしまうと大変なことになる。よくわかってるからこそ、こうして夫と離れた私の単独行動を歓迎してくれて、夫の機嫌まで友達が代わる代わる遠隔で操作してくれる(笑)

ありがたや。

でも彼等は私の裏の顔は知らない。

男友達が多くて、男の子と飲んだりご飯に行ったりする程度のことはわかってる。

時々、この友達数名もそこに混じって一緒に飲んだりする。でも『あの旦那と一緒なんだから、たまには若い男と飲む位は良い気晴らしだよね』なんて、勝手に都合よくプラトニックだと解釈されてるみたい。んー一緒に飲む以上の関係の子もいるんだけどね、それも複数名いるんだけど。

だけど、誰かが壊れるまで飲み明かして、意味も無い話にゲラゲラ笑って、良く寝て早起きして、お互いに飲みすぎて二日酔いだと言いながらも、けっこう真剣にトレーニングするのを繰り返してると、なんというかセックスする以上の強い絆というか、繋がりというか、仲間意識みたいのも芽生える。

そうして男女も超越して、清い関係で毎日一緒に寝泊まりしてると、もうこのまま誰ともセックスなんかしなくても良いんじゃなかろうかと思う瞬間がある。

最近性欲が弱ってるのもあるけど、恋愛やセックス以外にも楽しい事は世の中にたくさんあって、それらを堪能し続けられたら別に狩人辞めてもいいのにな、なんて思ったりして。

ついでにこうして、楽しい仲間と暮らしていけたら、もう家族の単位が夫婦である必要なんかないのになーとか想像しちゃう。もちろんこれ、期間限定の生活だから楽しいだけってわかってるんだけど、夫婦になると、何故あんなに立ち入って距離感踏み外して、お互い嫌な気持ちになるんだろう。

「年取ったらさ、このメンバーでシェアハウスで暮すのもいいよね」

「確かに、親がいなくなったら家も持て余すし。あたしんちは一軒家だからシェアハウスにしようかな」

「じゃあ、俺はマンション引き払って、そのシェアハウスに引っ越そう」

「私もテレワークだから、もうどこに住んでも一緒だし、楽しそうだよね」

独身同士で盛り上がってる。

あと10年も経てば実際そうなるかもしれない。

夫と暮らしてる私は、そのシェアハウスに住むことは現実的には無いだろうけれど、こうして時々別居のために訪れたいなぁ…などとボンヤリ思う。

そう遠くない未来の話。

独身者はそれぞれ、自分がどう過ごしていくかを考え始めてるみたい。

私はいずれ夫の介護になるんだろう。

それまでは自由の身と思ってるけれど、本当の自由って何だろうね。

恋愛もセックスも自由にしてるけど、それが私の求めてきたものなのかどうか、迷路に入ったままに夏が過ぎた。

帰りに有名な神社に立ち寄ったので、おみくじを引いてみる。

私は吉。運勢よりも書いている内容が大事、と前に教えてもらった。

『それは神様からのお小言だから、丁寧に読んでお御籤は持ち帰るんだよ』と言われたから、今も私はお御籤を持ち帰ってしばらく眺めてる。

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お御籤の最初にはこう書かれてた。

ゆきくれて　

まよえる野辺の

ほそみちに

さやけき月の

かげはさしけり

迷子になって暗くなった道、途方に暮れる私。

そんな私に、月が控え目に、そっと明かりを照らしてくれるような、そこに薄く長く私自身の影が伸びてるような、そんなイメージ。

まさに今の私。

お御籤って本当にその時々にぴったりのメッセージが込められて届く。

思わず目頭が熱くなり、慌てて帽子を深くかぶりなおした。

そうなんだよね、今ほんと心細い。

心の迷子になって、知らない道に立ってる。

右にも左にも行けなくて、どうして良いのかわかんない。

でも。

うっすらと、何故この道まで歩いてきたのかを思い出したし、どこに行きたいのかも気付けたし、何となく行く先は見えてきたような。

ただぼんやりしてる。だから夏はぼんやりしたまま終わってしまった。

目上の人のひきたてにより、思いがけぬ幸福（さいわい）があります

心を引き立て奮発して一心につとめなさい

けれどあまり勢にまかせて心におごり生ずると災いあり

そっか。

今、私は狩りにも何故か消極的で、あまり男も必要としていないんだけど。

それでもいいのかもしれない。

思いがけぬ幸福は既にたくさん貰ってる気がするし、一心につとめるって何かわかんないけど、とにかく自分の気持ちには真っすぐに向き合ってる。

私にとても良い影響を与えてくれる数名の先駆者に出会えたし、私自身は自分の研鑽が楽しくなってきたし、心身共に健康ではあるし、良い意味で恋愛から少し心的距離が出来た気がする。

こうして夫と数日離れることも、またいろんなことに気付けて良いね。

自分では周りに苦労を見せてないつもりが、夫とのことを友達みんなが見て気付いてくれてて、何も言ってないのに励ましてくれたりして、なんだか有難いし嬉しかった。

何もない夫婦なんていないし、夫との生活と私の恋愛は別だし、誰かに話すことじゃないと思ってたけど、ちゃんと見守られてた。これこそ‘‘目上の人のひきたて‘‘なのかな？と思ったりして。もう感謝感謝♡

一人旅だと絶対行かない場所にも連れてってもらえて、一人だと出来ない体験もできて、行き帰りの車内でもずーっとみんなでおしゃべりして楽しくて。

私、けっこう淋しがりだったんだなーと思ったりして。

仲間って良いね。

そっか、寂しいから恋したいのかもしれない。

今は自分ととことん向き合ってて寂しくないから、新たな恋は要らないのかもしれないなぁ…なんて感じた連休。

・・・

宿の美味しい朝食をしっかり食べ、お昼もみんなでワイワイランチして、夜はワインや日本酒をたくさん飲んで騒いで、絶対太ってると思ってたけど痩せてた！
ちょうど痩せ期というのもあるけれど、3か月の体質改善と筋トレは随分成果出てきたよ。
トータル5㎏痩せた✌　そして最近は大豆粉でソイジョイみたいなビスコッティを手作りするのにハマってて、毎日小腹が減ったら食べてるの。超オススメ。

レシピは『大豆粉、ビスコッティ』で検索すると色々出てくるよ。私は大豆粉70㌘に卵1個、好きなナッツ類とドライフルーツ、お水少々入れて焼くだけ（180°で30分、その後ビスコッティのカタチにカットして、切断面を160°で15分ずつ）のシンプルなレシピ。

大豆粉も味が色々だけど、これが美味しい↓