女友達と焼き鳥屋で飲んでた土曜日。たまたまL字型カウンターの角同士に座った男性二人と友達が意気投合し、また飲もうという話に。私はどちらも喫煙者なので気が進まなかったけれど、2週間後に再び飲むことになった。
前回は私達2人と男性2日で、合計4名だったけれど、前に会った男性の片方は彼女を連れてきて、何故か他に初めて会う男性が増えていた。室内だけどずっとキャップを被ってたから、キャップ君と命名しよう。
私の席はキャップ君の隣。パッと見はとても若く見えるけど、キャップ君も私を年下だと思っていたらしい。ふたを開ければ私が4つ年上。見た目年齢は若いのは自覚してるから、まぁそんなもんかな。
他の男性が喫煙者なので、嫌煙者の私は自ずとキャップ君と話をする。
お仕事何されてるんですか、おうちはどこら辺ですか、普段はどこで飲んでるんですか…当たり障りのない会話。不意に「家族は?」と尋ねられる。
「夫がいて子供はいません。夫の両親は他界していて私の実家は遠いので、本当に二人ぼっちですよ」
「そうなんですね。僕は実家で暮らしてます。独身です」
お互いに家族の話をしていると、他の男が
「何が独身だって?お前は内縁の妻がおるやろー」
と茶々を入れた。
へー戸籍は独身でも奥さん持ちなのね。別にキャップ君に興味ないけど。
内縁の妻は、仕事で遅れているけど後で合流するらしい。
よくわかんない飲み会。
彼女同伴に奥さん連れ。だったら私も誰か男を連れて来ればよかった。
知らないうちに、男性が2名ほど増えてた。どちらも普通のサラリーマンという感じ。
誰にも興味は湧かない。私がときめく男はいない。早く帰りたい。
横でずっとキャップ君が何やら話してる。
私の仕事に興味があるようだけど、守秘義務がある職種なのであまり話せない。
私の最初の印象は「お高くとまった金持ちそうな美人が来た、苦手」と思ったらしい(笑)別にお高くとまってないし、金持ちでもない(そもそも私は自分の持ち物はプチプラだらけで、夫にもっと良いものを持つように叱られる)
しかも興味もない男の前で喋ると、中身がかなりおおざっぱで男らしいのがバレバレ。
「じゅりんさん、すごくサッパリしてる性格だよね。俺そうゆう人、好きだなぁ」
私は別に、アナタを好きとも嫌いとも思わない。そもそも興味も無いし…言わないけど。
そうこうしてるうちに、キャップ君の内縁の妻がやってきた。
かなり年上に見える。
私の女友達が、この飲み会の経緯を説明し、勝手に私の事も紹介してくれてる。
ちょっと警戒心?眉をひそめたのは見逃さない。どうせ第一印象は女に嫌われる顔だから仕方ないけど、もうちょっとわかりにくくしてほしいわ。敵対心剥き出し。
彼女はキャップ君の実家で一緒に暮らしてるらしい。なるほど確かに事実上は妻なわけね、しかも同居の。
昔は美人だったんだろうなって顔立ち。お手入れしないから老けちゃったのかしら。実年齢よりずっと年上に見える。
SNSの話になって、キャップ君とフォローし合う。
ついでにLINEも、、と言われて、一応内縁妻にお伺いを立ててから交換。
どうせすぐ放流する。ちょっとやりとりして、こっちに気が無いのがわかったら疎遠になるだろう。そもそも内縁とはいえ、妻が目の前にいるのに、やたら親しくしようとするキャップ君、どうなってるんだろう。
離席して戻ってくると、わたしが座る予定の席が変ってた。今度は後から来たサラリーマン風の男が隣。
お酒が相当好きらしく、色んなウンチクを語っている。
住んでる場所が割と近くて「じゃあ、あの地域では飲む?〇〇とか」など尋ねられる。
よく行く場所なのでちょっと盛り上がる。今度〇〇でご一緒しましょうと言われ、社交辞令的に「そうですね」と返事。
結局その場にいたメンバー全員で、LINEのグループを作った。
終電近くなり、サラリーマン風の男と帰り道が同じ方向なので、途中まで一緒に帰る。
電車の中では〇〇のどこのお店で飲むとか、日本酒なら何が好きとか、料理は焼き鳥以外に何が好きとか、そんな話題。
このリーマン男と一緒に帰ったことが、後々色々面倒なことになるなんて、この時は思いもしなかった(続く)
・・・
今時は焼き鳥もネット購入できるのね。BBQとか便利そう。寒いからこの時期は室内かしら?グリルで焼けばいいのかな。