偶然出会った人と再び飲むことになり、そこで出会ったキャップ君と他の男達。
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その日から、やたらとキャップ君からラインが来るようになった。
内縁の妻同伴で飲み会参加していたのもあって、私も全く狩人モードではなく、友達のノリでLINEに返信。ぶりっ子する必要もないし、ラクチン。
話してみると、キャップ君とは趣味も合うし、感性も似てるところがある。私もLINEがちょっと楽しみになってた。油断して過去の不倫歴などサラっと喋ってた。夫とレスなことも、この時、口説いてる最中の男のことも。
ある日LINEで「〇〇での飲み会、企画してくださいね」と言われたので「リーマン風の男が企画するって言ってたよ」と返信した。飲み会の帰りの電車の中で、そんな話題になったから。
そうしたらキャップ君、何故かめっちゃ不機嫌なオーラ全開で「じゅりんさんは、リーマンさんと飲みたいの?」とか言われる。
飲みたいの?って聞かれれば飲みたいかな。だってリーマン風の男は、お店とかお酒とかめっちゃ詳しかったし。でも何故キャップ君が不機嫌なのかわからない。わからないので色々尋ねていると
「僕はじゅりんさんと二人で飲みたい。時間を作ってください」
と言われて驚く。
ふたりで…って、それはつまりデートってことだよね?
あの、あなたの内縁の妻はかなり私を敵対視してたと思うんだけど。
ってか毎晩こんなにLINEしていて、内縁の妻はどう思ってるんだろう←今更💦
私はキャップ君を男としてカウントしてなかったんだけど…←それも今更?
百歩譲って、近々飲みに行くとする。
しかしあの内縁の妻の顔を知っているだけに、かなり気が引ける。
世の中には、妻も愛人も同じ職場に置く男や、妻とよく顔を合わせるけど平気な愛人もいるらしい。だが私はダメ、写真も見たくない。知らなければ平和な私の心に、わざわざ不穏な波を立てる必要はない。
それでも偶然男の妻を知ってしまうとやっぱり苦しい、こんな私でも罪悪感は持つものなのだ。
キャップ君には恋愛感情は微塵もないが、あの内縁の妻の怪訝な表情はよく覚えてる。あんな顔されてまで、キャップ君と二人きりで飲みたくはないのが本音。
「あなたの内縁の妻が気にするから、この前みたいに大勢で飲もうよ」
「彼女はそんなに懐が狭い女じゃないよ」
(そう来たか!しかし女はみんな懐は狭いもんよ←私の心の声)
「なんで私と二人が良いの?みんなと一緒でいいじゃん」
「二人で話したい事がたくさんあるし、内縁の妻も僕とじゅりんさんのことを応援してくれてるよ」
(え、応援って…そんな訳絶対ない、あるわけない‥
あ、良い事思いついた、彼女も呼んじゃえば良くない?)
「だったら、内縁の妻も呼んで三人で飲もうよ」
「・・・・・」
三人で飲むという提案は自分でもナイスだったと思うんだけど、それでもキャップ君は相当抵抗を示した。どうしても二人で飲みたいという。
私はそもそも、何故こいつと飲む前提で話してるんだろう?別に断っても良くない?
恋愛対象でもなく、内縁の妻と面識がある男。全く魅力的でも何でもない。
そう思ってたら、キャップ君がとんでもないことを言い出した(続く)
・・・
キャップと言えば、無地のキャップが欲しくてこれをイロチで3個買ったんだけど、結局あれから被れなくなった。なんか思い出しちゃって💦