人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

お試し交際契約①

そもそも、寿クンとのデートがキャンセルになったからいけないんだ。それで昼飲み会に顔出して、そこでチャラ男と知り合って。

でも私、本当に惚れっぽい。再会するまでは好きって程でもなかったハズなのに。また会って話して、気付いたらキスしてた。もう好きになってた。

 

先月末知り合ったチャラ男と初めてのデートした。初めて出会ってから、また会うまでは、時々LINEをしてたんだけど。

jurinrin.hatenadiary.com

散々LINEでも口説いてきてた癖に、ある日突然

 

ごめんなさい、一人舞い上がってたので頭冷やします

 

ってLINE来たっきり連絡が無くなった。かと思えば一週間後に

 

この前は訳の分からないことを言い出して、申し訳ありませんでした

 

と丁寧なLINEで再開。

これは遊び慣れてる男の手口なの?と私も気を引き締めてた。

いきなり

 

じゅりって呼んでもいい?

 

と言ったと思ったら

 

じゅりんさん

 

と呼んでみたりもする。馴れ馴れしいと思ったら急に畏まったりしてつかみどころがないのに、必ず私を褒めたり口説いたりするのは忘れない。きっと他にも弄んでる女が何人もいて、私もその中のローテーションでおちょくられてるんだろうと思って適当に返事をする。基本的にはどの男にも私からLINEしないので、来たLINEに返事をするだけ。時々すごく真面目なLINEが来たり、真剣に私の魅力やら自分の心情を綴られてドキリとするけど、いやいや私、そんな手口で騙されないから…とずっと警戒し続けてた。

次に二人で会う事は出会った翌日には決めていて、本当に会うのかは疑わしいと思いつつもスケジュールは空けておいた。平日でチャラ男が有休を取る日の、お昼の12時に約束。午前中は私も仕事をするつもりだったし、チャラ男は用があるらしいから丁度良い。

 

前日に

 

明日、待ち合わせを11時に変更できますか?

 

とLINEが来た。

 

少しでもじゅりんさんと話したいから、用事は来週に変更しようって思いまして

 

そして当日は、更に30分早く10時半には到着してた。私も時間には余裕を持って出てたけど、着いたと知らせて来たLINEの文字がとても楽し気な感じがして、本当に私と会うのを待ち遠しく思ってくれてたんだなぁって嬉しくなった。

 

改札口で待っててくれたチャラ男は、黒のジャケットにパンツ。身長が高くて真っ黒に日焼けしていてすごく目立つ。私を見つけて嬉しそうに、長い手をぶんぶんと振り回してる。子供みたい、思わず微笑んでしまう。

 

「ホントに会えた、また会えた。じゅりんさん来てくれてありがとう」

 

そう言う割には、初めて会った時みたいに馴れ馴れしく肩を抱いたり軽口叩いたりしない。お互い、当たり障りのない話題…飲み仲間の近況や仕事の事など話しながら、まだ飲むにも早いから少し歩こうってことになった。

 

「じゃあ、あのスポーツ店まで行ってもいいかな。冬のウェアとかあったら欲しいな」

 

「いいですね、俺も靴見たい、サイズでかいから、なかなか靴が無くて」

 

お店に着いて、お互い自分のお目当てを物色。チャラ男も趣味のスポーツで、多少稼げる代わりに週末は殆どその活動で埋まってる。私も冬は同じ感じで、スポーツ用品店はお互い好きって話をしてた。
同じお店でそれぞれが自由な感じは心地よい。これ人によって違うよね、一緒に見て回りたいタイプは私は苦手だけど、勝手に別のお店に行っちゃったり、お店の外で待たれるのも嫌なので、こうゆう感じとても良い。お買い物を済ませてから、昼飲みのお店へ。

この昼飲みのメッカ、私は良く分かってるけどチャラ男はあまり知らないらしいので、案内しながらお店を選ぶ。結局、観光客にも人気の王道のお店へ。この店、愛人クンと良く来たなぁって思いながらお酒とツマミを選ぶ。

チャラ男がメチャクチャ好き嫌い激しくて、食べられないものが多くて驚く。自分のルールで食べる物を選ぶ人は、女の好みもかなり狭いと私は思ってる。私の男達はどこか食べるものに偏りがある人が多いんだけど、私も癖強めだから好きか嫌いか二択の女なのだろう。

 

「なんか、この前の勢い無いね、どうしたの」

 

「いや、俺この前も、結構酒飲んでからじゃないとじゅりんさんと話せなくて」

 

「えーそうだっけ?あの時はかなり調子よかったけど?」

 

「自分のタイプの人の前だと、酒の力を借りないと上手く話せない」

 

「そうゆう手口でしょ、押してダメなら引いてみる的な」

 

「そんなことない、今日も舞い上がってて落ち着かせるのに必死。そういえば、この前LINEごめんね。突然頭冷やすとか言って暫く連絡しなくて」

 

「それも手口だったの?私からLINEしないからとか?」

 

「いや、そうゆうんじゃなくて…」

 

「うん」

 

「例えばさ、俺、付き合うなら同じ既婚者が良いと思ってるの。独身の子に本気で来られても困るでしょ。普段はそれ位は判別できるんだけど。なんかじゅりんさんと会って毎日LINEしちゃって、俺さ浮かれてるなぁって思って。マジにタイプで好きだから、自分もじゅりんさんも結婚してるとか忘れちゃいそうで」

 

「ふーん」

 

「いやマジで。ソワソワしちゃうし、これはダメだと思ってさ。自宅でテレワークだし、様子変だったら怪しいでしょ。少しクールダウン必要だった」

 

「もう大丈夫なの?」

 

「いやダメかも」

 

この辺からは少しリラックスしてきて、お酒も入って饒舌に。過去の不倫履歴や今のセフレの話、コロナ前は時々風俗利用してた事、単身赴任してた時は現地妻がいた事。ついでに家族や奥さんの話も聞いて、奥さんの写真まで見せてくれた。奥さんの事は好きだけどレスられ、尋ねれば正直に何でも話す。趣味や会社の事も何でも教えてくれて、所在が分からないと不安と言えば、すぐに名刺もくれた。

私は本名もまだ告げてないし、名刺も今日は渡す気が無いから持ってない。チャラ男にそう告げたけど、そんなことは何も気にしていないと言う。それより私の誤解と不安をどうにか解きたい、真実を話すから何でも聞いて欲しいと懇願するその目は真剣そのもの。これ今私、口説かれてるの?こんなに情熱的に私の理解を求められ、その真っ直ぐな気持ちに怯む。

 

「俺、器用じゃないから…ホントじゅりんさんに分かって欲しいだけ」

 

そう言って目を伏せたその顔に、なんだかキュンとしてしまった。やばいやばい、これ手口だったらまんまと乗せられてるじゃん。私、今回は狩らないと決めてたハズなのに、そもそも今だって男とのスケジュール大変なのに、これ以上増やしてどうする…

 

理性ではそう思ってるのに、その頬に触れたくなる。

 

どうする?どうしたい?私よ。

 

まだ昼下がり(続く)

・・・

 

これ面白かった!ネットの民あるあるで納得。


 

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