人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

チャラ男

寿クンとデートの予定が家族のコロナ罹患で延期になった。疑わしいまま数日過ぎて、前日の夜に、寿クン本人ではなく子供が家族内感染して、結局会えないことに。

寿クンとのデートは朝から晩まで、まるっと一日だし、そこが潰れちゃうと私も落ち込みそうで(特に今回は先生との事で神経擦り減らして凹んでたから)もしも会えない時のために伏線を敷いておいた。

毎週昼間から飲んでる飲み友達に事情を話し、もしも予定が空いたら参加したいと言ったら、当日ドタ参でもOKと快く承諾してくれた。思えばこの伏線計画辺りから、私は寿クンとは会えない気がしてた。私の変な勘は良く当たる。昼飲みメンバーも既に満員状態なら断られるはずだし、確かに今週私は疲れていて、朝からのデートは少し辛いなぁって思ってた。そうゆう些細な私の願いも、今は簡単に叶うようになっている。そのことに少し驚く。良くも悪くも自分の願いをキャッチアップ出来ているということだよね。

 

そうして前日の夜に寿クンから連絡があって会えなくなり、そのまま飲み会参加の連絡をして、何かその瞬間、心がホワっと浮き上がる気がした。何か良い出会いがあるかも…小さな直感。最初は、もしかするとその飲みで、捨てた愛人クンと再会するのかもしれないと思った。元々愛人クンとも昼飲みメンバーとして知り合ったから、私の期待もあったと思う。だけど翌朝、何故か良い出会いに確信が芽生え、それはまだ会ったことのない人だという予感。

不思議、そう思うとすごく楽しみな一日になった。そもそもデートキャンセルからの立ち直りが早すぎるけど、このところ寿クンとしっくり来てない気がしてる。寿クンが油断してると言うか、緊張感が薄れて来てると言うか。だからLINEも、わざと素っ気ない返事をしてる。私は馴れ合いたくはない、不倫なんだからいつでも緊張感持っててほしい。


いざ昼飲み会場へ。

毎週その店で集まるメンツは、既に顔見知りみたい。私はかなり久しぶりに顔を出したから、7名参加のうち顔見知りが2人だけ。女4,男2でスタート、もう一人は男性で、遅れてくるそうだ。スタートメンバーの男は、顔見知りのオジサンと全然タイプじゃないデブ。私は最もデブが嫌い、ハゲは許せるけどデブは大の苦手。なのに私の隣の席(涙)

ん~私の勘、外れたのかなぁ…まぁいっか。女同士は良い付き合いが出来そうな人が向かいの席。

「ねぇ、遅れてくる人ってどんな人?」

 

「あーチャラさん(チャラいので仮名)じゅりん会った事なかったっけ?日焼けして背が高い、メガネかけてる…」

 

「んーチャラさんって聞いたことないから、会ったことない人かも」

 

「面白い人だよ、お酒強いし。雰囲気イケメンかなぁ、ちょっとチャラいかも」

 

老若男女問わず飲めるってだけで友達になるこの輪の中でも、男と女のゴタゴタは付きまとう。実際私も愛人クンと付き合ってたし、愛人クンと私の仲を勘ぐって嫉妬する人もいたし。

そんなこと考えてたら、やたら背の高くてヒョロッとしている、日焼けして真っ黒な男性が入店。体型としてはMクンに似てるけど、多分Mクンより更に大きい。

 

「あー遅れてどうもすみません、今日もよろしくー」

 

「あ、初めまして」

 

これがチャラさんとの初めての出会い。

 

「ね、イケメンでしょ」

 

女性幹事が私に耳打ちする、向かいの女性も急に座り直して、目に星を入れてみてる。んー私、実は、あまり顔に好みがなくて、濃い顔の人が好きって程度。イケメンかどうかもよくわからないけど、笑うと人が良さそうな感じは好感があるかな。そしてやっぱりチャラい!これは絶対チャラ男だよ(Mクンと最初に会った時もそう思ったんだけど、どうも私は高身長で顔の小さい手足の長い男はチャラいと思ってるみたい?だけどこの人は本当にチャラかったww)

爽やかな印象だけど喫煙者。私は嫌煙家なので、喫煙する人とは遠い席に座ってた。

 

最初、チャラさんは全然私のほうを見たりしない。むしろ隣のデブ男のほうが積極的に話しかけてくる。まぁ喫煙者だしな…と私もチャラさんのほうをあまり見ないようにしてた。そもそも何故、今朝良い出会いがあるなんて直感あったんだろう。あの直感のせいで、変にここにいるメンツを意識してしまう。もしかして隣のデブが、本当は目茶いい男とか?ある日王子様に変身するとか?(ある訳ないけど)

 

一度私が席を立ち、戻ってきたら少し席が変わってて、チャラさんと物理的に近づいた。年齢の話をしてたら、突然チャラさんが私に向かって言った。

 

「じゅりんさんは歳近いよね?いや僕より年下だよね?40位でしょ、いや38かな。俺44」

 

これは絶対にお世辞なんだけど、悪い気はしない。アラフォーとアラフィフの差は大きい。元々実年齢には見られない方だけど、さすがに38歳は言いすぎだ。

 

「やだぁ、じゅりんちゃん若く見えるけど、そんなに若く言われたらチャラさんに奢らなきゃならないわねぇ」

 

私と歳が変わらない女幹事がねちっこく口を挟む。しかしチャラさんは女幹事をガン無視して、そこから私にとめどなく話しかけてきた。最初は住んでる場所とか、出身地とか、仕事の話。そのうち

 

「モテるでしょ?」

 

「彼氏いるのかな」

 

「俺、背が高くてスリムな人が好き」

 

と小声で言い出す。

んー悪い気はしない、でも私の食指は動かない。ただこの久々に、男が手探りに私を口説く材料を探してる感じは心地よい。多分さっき席を立った時に、私の全身をチェックしてたんだろう。残念、今日はスニーカー、いつもの8.5㎝ヒールなら、もっとスラっと見せる事できたのに…でも、もう男を増やす気もない私は、さり気無く実年齢を告げてみた。絶対実年齢を言えばあきらめると思って。

ところが逆に食いつかれてしまって更にグイグイ来る。どうも年上好きらしい、BBAのどこが良いんだか…

 

ほどなくして二次会に移動することになり、チャラさんの隣を歩いたら、私がスニーカーもなのもあるけどやっぱりチャラさんは大きい。165㎝の私が見上げるほど。

 

「ちょっとごめん、こんな感じの身長差って良くない?」

と言いながら私の肩を抱く。

わぁ、小さい子になった気分、思わずキュンとする。Mクンより更に4㎝大きいチャラさんは、このままキスするなら背伸びしなきゃならない感じ(どうしよう初体験かも)

 

二次会に移動するタクシーに3人で乗り込んだのに、一人お店にスマホを忘れてすぐ降りてしまい、チャラさんと二人で向かう。

 

「この展開、もしかして運命?俺たち必然の出会いじゃない?」

 

あーでたでた、チャラい人ってそうゆう事言うよね。

 

「じゅりんさんみたいな素敵な人と出会えて、ちょっと俺マジ嬉しいから」

 

はいはい、どうせ皆に言ってるでしょ。

 

「ねぇ、本当は彼氏いるの?」

 

うーん、一瞬何て応えるか悩んで

 

「いません」

 

「嘘だ、今の一瞬の間、絶対いる」

 

「今年の1月に別れたの。フラれちゃった」

 

これは嘘じゃない。

 

「その彼いくつ?」

 

「44かな」

 

「俺と同じ歳!どれくらい付き合ってたの?」

 

「3年かなぁ」

 

「じゃあ、俺とも3年契約で!真剣に考えて」

 

「チャラいなぁ」

 

あ、つい心の声が‥‥

 

「そんなことない、言われるけど根は真面目」

 

「チャラい人は、みんなそう言うのよ」

 

そう言いつつも、私もこの久々に口説かれてる感が心地よく、LINE交換。

 

二次会のお店では席が遠いのにLINE送って来るし、私が一足お先に帰ろうとすると、皆がいるのに駅まで送るって言って聞かない。だけど帰りは空気が読めない女子も一緒に帰るって言い出して、3人で駅まで歩く。

 

「後でLINEしていい?」

 

「うん」

 

「やったぁ、俺今日は最高にハッピー!俺、超ラッキー!」

 

そうゆうこと、サラっと言っちゃうのもチャラ男だよね。

そんな訳で、久々にご新規。だけど私の首がまわらないから、もう男は増やしたくないなー、だけどこのまま捨てるのは惜しい気もする。

どうしよう、試乗だけしとく?悩む。一応LINEは継続中!

 

・・・

 

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