久しぶりにM男との逢瀬。出会って7か月、それまでは10日~2週間に一度の頻度で会ってたのに1か月以上のインターバル。
理由は分かってて、M男の20年近くの右腕社員が退職した事、お父さんの具合があまり良く無くて毎週実家に帰ってる事、前から決めてた家族旅行でまとまった休みを取る事など複合的。好きなゴルフもしばらく行けてないから、私と会えないのも仕方ないだろう。わかっていても私のプライオリティが下がるのは嫌なので
今月会えなかったら浮気するから
って何度も脅しておく。家族でも公の恋人でもないんだから、会える努力は見せて欲しい。
そうはいっても私も忙しくて、やっとお互いの日程が合う所が見つかってのデート。
そのデートプランで、M男が行きたいところがあるって言い出したのは、前に私が一緒に行きたいと言った立ち飲み屋さん。覚えててくれたんだと思うと嬉しいし、そこは開店前から並ばなきゃならないから、色々仕事をやり繰りして早く来てくれたのも嬉しい。
久しぶりに会うM男は、日焼けして白いパンツがとても似合ってた。私の男の中では最も見た目が良い。185cmの長身で、顔が小さく手足が長くて目立ってる。
「あれ、その靴新しい?」
ワンピもおろしたてだし、髪型も最近お気に入りのアナ雪編み込みスタイルなんだけど、一番最初に気付くのが靴、さすがドМ。8.5㎝のハイヒール、いつもの8㎝の定番のほうがデザイン的には華奢で気に入ってる(同じデザインを色違いで4足持ってる)けど、これは夏らしく白で、ゴールドの縁取りがされてて、ヒールが少しだけ太め。
「ねぇ、元々ハイヒール履くんだったの?俺がハイヒール好きって言うから無理してる?」
「元々割と好きだよ。でも一般的には男の人って女がでかいの好まないから」
「あ~確かに元の身長あるとね。でも俺となら大丈夫でしょ」
得意気な顔のMクンを見てると、アナタのためって言ってあげても良かったなと思う。最近は気にせず好きなヒールを履けるようになった。前は身長が同じ位の元彼を気にして、ほぼローヒールしか履かなかった。細やかな気遣いのつもりでも地味にストレスは溜めてたから、本当に自分のしたい事を優先させてあげたい。靴一足さえそう思う。
お茶して、立ち飲み屋に並んで入って軽く飲んで、いつものラブホへ行く途中
「ねぇ、こっち来て」
と路地裏に手を引っ張られる。そのまま抱きすくめられてキス。ああ、初めて二人で会った日もこんな感じだった。キスってホント好き、久しぶりに感じる彼の唇も体温も好き。
「今日暑かったし、移動で結構歩いたからシャワーしたい」
って何度も言ったのに、お部屋に入った途端に抱きしめられる。
「俺は気にしない、それでもだめ?」
そう言いながらワンピースのボタンを外される。ヒールを脱いだ私は小さな娘のような気分。彼の言いなりになって、一枚ずつ脱がされてアチコチにキスされる。
「会いたかった…」
「今月間に合って良かったね」
「浮気したらイヤだよ、好きだよ」
真っ直ぐに伝えてくる彼の気持ちが心地よい。М男は本当に素直で偽らない。とてもとても可愛い。
先に私が攻められて手と口でイカされる。選手交代して私がM男を攻め始める。今回はボンデージを着て欲しいと言われてたけど、M男が待ちきれなくてぺ二バン付けてと頼むので、下着の上に装着する。両性具有になった気分、私はこの勇姿が好きだ。彼を攻めるために指に嵌めていたコンドームを、そのままぺ二バンに装着する。そうしてМ男を犯す。不思議な気分、私には何の快楽も無いはずなのに、脳はアドレナリン全開でクラクラしてくる。
歯で乳首を噛み、手でペニスを扱き、腰を突き上げる瞬間、私の偽物のペニスは確実に何かを感じてる気がしてる。それが脳に達して、うっかり私は喘いでしまう。
「その声、もっと聴かせて・・・」
「ダメ、アナタの指図は受けない」
「お願い…」
「Мクンはどこが一番いいの?ここなの?そんな可愛い顔しても許さない、ちゃんと言いなさい」
「お願い、お願い…じゅりちゃんの声…」
ほんとM男は可愛いと思うし、Мって得だなぁって感じたりする。結局SはMの求めるものを差し出す役割というか。痛い事されたり酷い事言われてる風で、実はSはMの欲求をちゃんと見抜いてギリギリのところまで攻める訳で。奉仕してるのは絶対にS側なんだよね。
М男がフィニッシュして先にシャワーを済ませ、交代でシャワーを浴びようとベッドから出たら
「お話したいから早く来てね、待ってるね」
と言ってたのに、私がシャワーから出たらМ男は爆睡だった。
寝息も寝顔もすごく可愛い。いつまでも見ていられる気分。
私はお酒を飲みながらМ男の顔を眺める。年下で若いと思ってたけどオッサンだよね。よく見たら白髪も目立つ。最近忙しそうだったし色々苦労してたからな。そのうち寝息が鼾になったけど、それも愛しい。彼のこんな性癖を妻は知らないんだろう。切なげに赦しを請い、声を上げる最中の彼の姿を思い出す。
私達は元々はノーマルなSEXをする前提で付き合い始めたし、彼の性癖も知らなかったけど、今は彼の希望を叶えてあげられる自分が少し誇らしい。ベッドの上だけは、彼の社会的な立場やプレッシャーや、男という性別さえ捨てて、私に身を委ねる動物になる。私の可愛い愛玩動物。
ギリギリまで寝かせてから起こしたら、すっかり寝入ってしまったことに驚いてた。ってかいつも結構寝てるけどね(笑)
「ごめん、俺がダメだからじゅりちゃんとお話しする時間もなくて」
「寝顔可愛かったし、ずっと見ていられるから全然いいよ」
「そんなこと言ってくれるの、じゅりちゃんだけだよ」
「他に、他所で寝顔見せてる女がいたら大問題」
「ちょっと!そうゆう意味じゃなくて」
沢山の彼の世界と彼の人生の登場人物がいて、忙しく毎日を過ごしてて日々成長しようと頑張っている。彼の中には大事な人がたくさんいて、その中にひっそり紛れてる私の存在。出会って半年が過ぎて信頼関係が出来てきて、このタイミングであまり会えなくなって、だけど毎日の連絡を欠かさないのは、彼が努力で継続する人だからなのだと思ってる。
身支度して駅まで一緒に向かってバイバイ。サッパリした顔のМ男は、もう私の男の顔ではなかった。沢山の世界を持ってる人は切り替えが早い、きっともう、仕事の事でも考えてるんだろう。その背中を見送る。
私も電車に乗って、М男にお礼のラインをしようとスマホを取り出したら、先にМ男からLINEが入ってた。
じゅりちゃん、今日は時間を作ってくれてありがとう。
久しぶりだけど会えて本当に良かった。
大好きだよ
‘‘大好きだよ‘‘
その文字を見て、私はポロポロと泣いた。電車の中で大勢の人に囲まれて、ただスマホを見つめて泣いている。堪えきれなかった。
デートの後の‘‘大好き‘‘はルール違反だ。デート中や抱き合ってる最中は、いくらでも好きとか愛してると言える。それは勿論本音ではあるけど、デートを盛り上げる演出でもあるから、特に男は多用してほしいとさえ思う。
でもデートの後、男が現実に帰る時の‘‘大好き‘‘は、きっと彼から漏れる本音。私は24時間ずっと愛してるし大好きだけど、それを言ったりしないし求めない。見返りが欲しいわけじゃない。
だけど、時にこうして特別な瞬間があると、私は嬉しさで崩れてしまう。愛することで自分を支えてる杖を見失ってしまう。
デートの前じゃない、SEXの最中じゃない。会えない言い訳でも、私をキープするためのサービスでもない。この賢者タイムの告白だからこそ、意味があるんだよ。キミはわかってて言ってるの?だとしたらすごい詐欺師になれる。私以上の嘘つきにもなれる。
だとしても、何が真実でも、私にはこの言葉だけ。これだけが全て。
嬉しい、ありがとう。私も大好きだよ。
何人いても、それぞれの男は大事。
私の大事なМクン、また会えるまで元気で頑張ってね。
・・・
毎年浴衣を新調しようかなぁって思うんだけど、なかなか買えないのよね。着る機会殆どないし、下駄壊れちゃったし。でもこれ可愛い。どうかな。
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