人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

フラれた同士

М男とのデートは月2回。付き合い始めは皆そうかもしれないけど、会った時に次の約束を決める。

待ち合わせには、私が少し早く着いてМ男を待つ。手足が長くて背が高い男って、それだけでもう充分にモテ要素満載だな…と待ち合わせに彼が現れる度に思う。遠くから見えるシルエットが同じ日本人じゃないみたい、シンプルな洋服がサマになる。

見た目だけなら何故この男が、5歳も年上の私(しかも未だに私は年齢を明かしてはいない)と付き合ってるんだろうなぁって毎度思う。もっと若くて綺麗な女と付き合えばいいのにと、どこか他人事のように思うのは、まだ私が彼氏にフラれた傷を塞ぎ切れていないからだろう。

 

ただ、彼氏にフラれた後にМ男に出会ったのではなく、彼氏と順調(と思ってた時)にМ男に出会えたのは良かった。それは彼氏を失っても孤独じゃないことでは無くて、自信満々な私が選んだ男という意味で、間違った選択はしてないと今も思う。

М男のほうは、一年近く前に初不倫の彼女にフラれてた。甘えたがりの年下彼女と2年近く付き合って、フラれる前週まで普通にデートしていて、突然のお別れだったらしい。その話を初めて聞いた時は『あー女としてはあるよねぇ、男ってその前兆に気付かないもんだよね』って思ってたけど、ほどなくして私自身も同じ目に遭うなんてね。私とМ男、同じ位に愛情過多なので、М男の気持ちはとてもとてもよくわかる。恐らくМ男も、私と同じでフラれたことが殆ど無かったんだろう。その容姿で、若い頃は女なんて使い捨てだっただろう。だから女遊びも落ち着いて結婚して、初めて不倫した彼女と別れた傷は深い。

そのせいか、彼は頻繁に

 

「もし嫌いになってもちゃんと理由を言って」

 

「急に別れたいとか言わないでね」

 

「俺のダメな所があったら、その都度教えて欲しい」

 

と口にする。私は彼氏へ愛情を注ぎまくり、甘やかして安心させきってたことを反省してるので、М男に上手く答えられない。本当は

 

「絶対大丈夫!私はもう、これからの人生全てフラれ役を引き受けるって決めてるから、いつかアナタが私を振るんだよ」

 

って言ってあげたいんだけど、それを言ったらまた彼氏の二の舞になりそうで言葉に出来ない。ただ笑って

 

「私は前の人とは違うよ」

 

と言うのが精いっぱい。どうせ強がっても、この先フラれ役を引き受けるって決めてるんだから、もっと甘やかせばいいのになぁと自分でも思う。私の何かが欠けて、それから怖くて思った事を全部曝け出せない。その時々の気持ちを恥ずかし気もなく全部言っちゃえるところが自分の良い所だと思ってたのに、今はそれにブレーキがかかる。ただ抱かれてる時は譫言みたいに、好きとか愛してるって言っちゃうけれど。あれって自分にかけてる暗示みたいなものかもね。

 

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想いはすごくあるのに、もう簡単に好き好きって言えなくなっちゃった。とは言え、一般的な女性よりはずっと言葉にする方だとは思うんだけど、私の中では消化不良。気持ちが溢れるのに言えないってすごく難しい感覚。言っちゃえばいい、素直になればいいって他人は言うけど、元々素直だった私がここまで拗れたんだから、やっぱり難しい。

その分何か節目にはちゃんと愛情を伝えておこう、出来ることを精一杯やっておこうとは思ってる。

そんな節目のバレンタイン。

 

「Мクンさぁ、甘い物食べないじゃん。バレンタインどうしようかなと思って」

 

「え、バレンタインとか考えてくれてたの?」

 

「そりゃそうよ、イベントは恋人達のモノでしょ。私の気持ちを表したいけど、何を贈ったらいいのかなぁ…」

 

「じゅりんの気持ちだけで嬉しいよ」

 

「そうじゃなくて、何かしたいんだけど」

 

「いつも全部俺の希望聞いてくれてるよ」

 

「うーん、せっかくのイベントなのに…」

 

「じゃあさ、ホワイトデー先取りってことで、俺が下着をプレゼントするから、それ着てデートして」

 

「やだ、ホワイトデーはプライスレスな事をしてほしいから、下着は自分で買う」

 

「じゃあ、俺が選んでいい?それ着てくれるってどお?」

 

「いいよ、じゃあ下着選んで。サルートでもいいよ」

 

「え、サルート高いじゃん!」

 

ってか、サルート知ってるんだ(笑)さすが下着フェチ。結局サルートでは無かったけど、ゴージャスなレースの可愛いセットアップ下着を、次のデートの時には選んでくれてた。その下着を、日ごろ真剣に探してたと思うと可笑しいし可愛い。今週のバレンタインデートにはその下着を身に着けていく。

 

「俺さ、こんなにピッタリな人と出会って、もしもじゅりんに別れるとか言われたら困るよ。ホントに別れないでね、そうゆう事言わないでね」

 

何度もそう言うМ男。出会った頃のままなら、私はそんなМ男をからかって笑ってたと思う。男は私が捨てると本気で思ってた。でも今の私は、そっくりそのままの言葉をМ男に投げ返したい気持ちになる。こんなに可愛い男を、私はいつか手放さなくてはならない。その時は冷淡に捨てられなくてはならない。

 

不倫じゃなくても、人生で出会う人の全てはいつかお別れが来る。私は多くの大事な人を看取って来たから、そのことを良く分かってると思ってた。でも、お別れとフラれるのは違うんだなぁと、今はシミジミと思ってる。だからМ男が、前の彼女に突然お別れ告げられて、どれだけ傷ついてどんな思いで今私と付き合ってるのかを想像すると、本当に可愛いし切ない。彼は半年以上、新しい出会いを探す気持ちにもなれないほどに落ち込んだと言ってた。私も彼氏にフラれる前にМ男達と出会って無ければ、新しい恋愛を諦めたかもしれない。お別れの兆しが全然無かったわけじゃないけど、私にとって彼氏は愛する可愛い犬だったから、飼い犬に手を噛まれた痛みを今も味わってる。

そうして思う、もう男を犬にしちゃいけないと。

私は飼い主じゃなくて、相手とフェアで在りたい。

 

年下男とばかり付き合ってるうちに、どうしても甘やかして犬扱いすることに慣れすぎてた。それはМ男も同じだったんだろう。フラれた同士、同じ学びを体験してるからこそ、私達は出会った頃より強く惹き合ってる気がしてる。今はお互い必要な人。それがいつまで続くかはわからない。まだ起きてない未来を怖がるなんてバカバカしいってずっと思ってたけど、大人になるって起きてない未来のリスクを回避する事なんだろうなぁなんて、この歳で思ったりしてる。

 

でも本当は知ってる。そうゆう不安も、抉られる胸の痛みも、その傷を他の男で癒す事さえも、全部セットの不倫プレイでそうゆう遊び。だから全力で遊ぶんだ。怖くて言葉に出来なくても、全力で愛することは変えられない。多頭飼いな故に、幸せも不幸も、イベントの出費も何倍も大きいけど、そうゆうの全部楽しもう。

 

今、人生のこの時期に、М男が傍にいてくれてることは本当に大きい。フラれた同士の絆、М男はどう思ってるかわからないけど(そもそもМ男と付き合ってるのに他の男にフラれてるって知らないだろうしね)私は強く感じてる。ご縁とタイミングって本当に絶妙、彼は今の私のために現れた大事なキャスト。

 

・・・

ホワイトデーはプライスレスな事をしてね、と男達には言ってある。お金で買えないサプライズってすごく嬉しいから。歌を歌ってくれたり、絵を描いてくれたり、お手紙を貰ったり、今まで色々あったなぁ。今年はどんなかな。

義理でお返し貰うなら、お菓子よりフルーツがいいなぁ。自分で選べたら最高だから、フルーツのカタログギフト最高だと思ってるんだけど(貰ったことは無い)


 

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