人妻の気紛れで自堕落な生活

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愛人の親友②

愛人の親友と、偶然酒席を共にすることになった、この続き

jurinrin.hatenadiary.com

 

お姉さんに連れられて、ジアンさんのいるお店に入って、勧められて座った席の、隣の男が愛人の親友ジアンさんだった。

ジアンさんは青のダウンの中に赤いシャツを着ていて、想像以上に普通の人。もっとアクが強いタイプを想像してたんだけど。

 

彼が一目で私を捉えたのを感じた。一瞬で全身を見られてる。これは好みの女にする男の視線、悪い気はしない。

 

「ジアンさん、じゅりんちゃんが好みでしょ」

 

お姉さんが意地悪そうに笑いながら告げると、ジアンさんは何も言わずに私を見つめる。

 

「あなた30代、綺麗な人だね」

 

何気なくジアンさんが呟いた。

私が30代?それはいくら何でも言いすぎだろう。もうすぐ50にも手が届くのに。

早い時間から飲んでるせいか、ジアンさんは饒舌だった。

暫く何気ない会話をしていたら、お姉さんが

 

「ところでじゅりんちゃん、ジアンさんはさっき言ってた人の知り合いなの?」

 

と尋ねてきたので、その流れで

 

「ジアンさん、〇〇クンの友達ですよね?」

 

と尋ねてみた(◯◯とは、愛人の名前)

ジアンさんはビックリしていたけど嬉しそうに

 

「〇〇!俺めっちゃ仲が良いんだよ、親友だよ。一昨日も一緒に飲んだよ。俺あいつみたいな自分をしっかり持ってる日本人が好きなんだよ。何で知ってるの?」

 

「よく〇〇クンから聞いてたから。でも全然イメージ違った。ジアンさんって、よく中国人パブに行って女の子を中国語で口説いてるって聞いてたし」

 

「え、そんなことまで知ってるの?なんでだよ、ビックリしたよ。もしかしてあなた、〇〇と何かあった?付き合ってた?」

 

「いえいえ、私は〇〇クンにフラれたんですよ。もうけっこう前だけど」

 

その後、日本の経済や中国の哲学や文化、日本人の働き方や、ジアンさんの故郷の話など、みんなでワイワイと様々な話題で面白かった。

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Photo by Alasdair Elmes on Unsplash

 

ふいに

 

「〇〇と3人で飲もうよ」

 

とジアンさんに囁かれる。

 

「いや、〇〇クンにはフラれたから会いたくない」

 

「彼の事好きだった?」

 

「好きでしたよ」

 

「彼となにかあった?」

 

「何もないですよ」

 

「親友と何かあった人なら、俺は何もできないから」

 

多分、ジアンさんはかなり私の事が気になってるし、愛人との仲を勘ぐってる。

きっと私の発言は信じていない。私の表情から、何を読み取ろうとしてるんだろう。

さすがに男は何人いても良い私でも、愛人の親友には手を出せない。

ただ、男としては、ジアンさんは魅力的ではある。

 

翌日、偶然ジアンさんと会って一緒に飲んだことを愛人にLINEした。

昨日ジアンさんからも愛人にLINEが入ってて、彼は既にそのことを知っていた。

 

それから数日後、愛人からLINE。

 

『今日もジアンさんと飲んでました。じゅりんさんとのこと、取り調べにあいました』

 

取り調べとか言って、ジアンさんと飲んだ報告してくるあたりが可愛い。

愛人も気にしてるんだろうね。

実はその翌日、私はジアンさんと他の飲み仲間と再び飲む約束をしてたけど、愛人には言ってなかった。隠すつもりはない、だけど言いづらい。

それには触れずにLINEリレーしてたら、最後に愛人が

 

『明日ジアンさんをよろしくお願いします』

 

と。

 

バレてた(苦笑) なんか変な関係。

 

私が誰と飲もうと関係ないとは思うけど、ジアンさんは愛人と親友。

そしてたぶん、ジアンさんはこれから私を口説こうと思ってるはず。

そのことに愛人は気付いてる。

 

私は、ジアンさんのことは悪く思ってないけど、ジアンさんをネタに愛人の心が揺すぶられたらいいのにと思う。

ボヤボヤしてたらジアンさんに取られちゃうよって思わせたい。

 

そんなこと考えてたら、そのあと愛人が焦って次のデートの約束を提案してきたので良しとしよう。

ジアンさんには悪いけど、しばらくこの難しい関係を、楽しむことにする。

 

悪い女よね、わかってる。

 

・・・

 

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