彼氏とのデートを終えて、友達の飲み会に合流する。
デートの気配を消して、ただの楽しい飲み会から家に帰るというストーリーを作るために。
この続き↓
電車内で、LINEを見たら別の男友達がすぐそばにいるって言うので、だったら私の飲み会に合流しようと誘った。
男友達は、この酒好きの仲間達に会わせたことは無い。
今日の飲み会は、愛人の親友、ジアンもいるはず。
だからわざと見知らぬ男を同伴して乗り込んで、私と愛人との仲を勘ぐられるのを終わらせたい。この酒好きのコミュニティの中での色恋沙汰は、本当に後々面倒になる事が多いから、私は愛人との仲を知られたくない。
ついでに何気にジアンが口説いてくるから、それも男友達の出現で終わらせたいと密かに思う。
真正面から告白されてないから、振るわけにもいかない。会えばちょいちょい口説かれてる風なのを、笑って流して避けてるのもメンドクサイ。
このコミュニティには他にも親しい人達がいるから、ここをすっぱり切るのも忍びない。色々悩ましい。
私は愛人と寝てから、愛人と知り合ったこのコミュニティで、愛人と一緒に参加することをずっと避けてきた。愛人が参加なら私が不参加。
なのにジアンはずっと私達を勘ぐってる。それが煩わしかった。
彼等は15時から飲んでいて、私が最寄り駅に着く時間には一次会を切り上げてみんなで迎えに来てくれて、二次会突入というプラン。幹事の女子に到着時間を告げて、男友達にも連絡する。
男友達のほうはもう少し後で合流すると言うので、また連絡することにして最寄り駅で降りて待つ。
「じゅりんちゃーん、いたいたぁ」
と元気な声、幹事の女子だ。すぐ隣にジアンもいる。他にも親しい顔ぶれ。
・・と、その少し後ろに、何故か愛人クンが!
「あれ?どうしているの?」
「いやぁ、今日突然ジアンさんからLINE貰って。割と近くにいたから一緒に飲んでました」
マジですか…
今日、彼氏とデートした後に愛人クンと会うなんて…もう全然私の心がチグハグしちゃうんだけど💦嫌な予感しかしない。
「あれ、友達も一緒なんだよね?」
「あ、少し遅れてるみたいだから、お店決まったらお知らせするって言ってあるの」
愛人には『男友達クンが後で合流するよ』とこっそり伝えた。男友達と愛人は、南国で会わせたことがある。
みんなで駅前の居酒屋へ。
男友達には、お店の情報と一緒に、愛人も一緒にいることと、私と愛人の事は伏せておいてほしい事を伝えた。
私の横の席を一つ空けた隣に愛人が座る。その向かいにジアン。
「二人は最近会ってたの?」
とジアン。
ほら、すぐ探りを入れてきたよ。
「ええ、かなり」
と愛人クン。なにそれ、私達しばらく会ってないって設定にしてたのに(前に話も擦り合わせてたのに!密かにばらしたいの?バカなの?)
「今日はじゅりんの新しい彼氏が来るんでしょ。その人を見たら俺は帰るから」
ジアンはいつもこんな言い方。
「彼氏じゃないよ、趣味友の先輩だよ」
「俺、男が来るって言うからちょっとヤキモチ妬いてるからさぁ」
冗談のように笑ってるけど、もうきっと気付いてる。
私と愛人との、妙によそよそしい空気。上手く繕えない。
私が後で合流するのをわかってて、わざと愛人を誘ったんだろうし、そして愛人には私が来ることを告げてなかったんだろう。前から私達が揃って参加しないことにやたらと絡んでた。
去年愛人と初めて会った時、私がすぐに愛人を気に入った事は周りのみんなが見て知っていた。
私はその後、愛人にフラれたと嘘の報告をしたし、他の誰もがそれを信じてるんだけど…ジアンだけはずっとずっとそれを疑ってる。愛人が私を振るはずはないと。
うーん、鋭いんだけど、まぁそうなんだけど。
「もーじゅりんちゃんが全然会ってくれないってジアン君が言うから、私が何度もじゅりんちゃん誘ったんだよ。今日だって仕事帰りに無理して来てもらったのに、帰る帰るってずーっと言ってるのは、じゅりんちゃんに失礼だからね!」
幹事の女子は、この嘘の重ね合いの重い空気に全く気付かずに、無邪気に喋ってる。
ほどなくして男友達も来た。
みんなに男友達を紹介していたら、愛人が男友達に向かって
「はじめまして」
と切り出した。そう来たか。会ったことない人のフリね。
男友達も合わせて挨拶してる。
暫くして、ジアンが帰ると言い出して、愛人も一緒に帰ると言い出した。
正直ホッとした。
今日は彼氏とあんなに楽しい時間で、まっすぐ帰るのに躊躇してちょっと飲むつもりが、思いのほか愛人とも会ってしまい居心地が悪かった。
それで、一旦会計をしめて、ジアンは本当に帰ったんだけど。
愛人クン、普通にまだいるし。
ってか帰るんじゃないのか??やけにピッチ早くなってるし。
でもまぁ、ジアンが帰ったから少し気が楽になったし、私も男友達とちょっと話したい事があったりで、その後は割と楽しく飲んだ。
この男友達は、私の多頭飼いを知ってるので
「今日彼氏とデートで、それからここに来たら愛人クンがいて・・結構複雑な心境」
と愚痴を聞いてもらう。元は男を多頭飼いしてる私のせいなんだけど、やっぱ友達が絡むコミュニティの中で男を作ると、色々面倒だなと改めて思う。
愛人を捨てたら、二度と身近なコミュニティから男を作らない。そう誓う。
結局3時間くらいでお開きになって、私と男友達と別の女友達の3人で二次会。
愛人は翌日バイトがあるので帰っていった。
なんだかスッキリしない私のグダグダを聞いてもらい、解散。
私が自宅に着いたのが0時頃。
愛人からLINEが入った。
自分の最寄り駅を通過して、終点まで行ってしまったらしい(これ何度目かな)
ってかこの時間で終点ってことは、一往復は寝過ごしたまま更に終点で起こされたパターンだと思う。
この時間にここだと、恐らく折り返す電車はない。
きっとどこかに泊まって、そのまま翌朝バイトに行くのだろう。
あーこうゆうダメなところが可愛かった。
仕方ないなぁって思って面倒見てた。飲んでなければ車で迎えに行ったこともある。
私が可愛いと思ってしまうんだから、他の女にも可愛く見えるだろう、だから他にも女が居ても仕方ない、そう思ってた時期もあった。
でも、なんだか今、わたしは彼の保護者みたいな気持ち。
これ、もう恋愛としては終わってるんじゃないだろうか?
たまたま前から2日後に愛人クンとデートの約束をしていた。
なんとなくセックスはしたくない気分だった、だけど未だコロナで本職を休業させられたままの愛人を、どこかで私が面倒みなきゃと思ってた。
それは義務感?保護者としての?
別に男に守ってほしいとは思わないけど。
少なくとも私が守る気出してどうするんだよって自分でも思う。
思えば去年の秋から、首の皮一枚で繋がってる愛人を、友達には「首皮クン」と呼ばれてたよね。首の皮一枚で、よくそれから半年以上も続いてるよね。
私、ほんと捨てられない女だよね…
考えてみたら、愛人と一緒にいて楽しい事もたくさんあるけど、ずっと笑ってるってことはない。いつも私は愛人の危うさと脆さが気になり、私にできることを考えてきた。
どうしたら楽しんでもらえるのかな、どうしたら愛人クンの気持ちが和らぐのかな。
どうしたら、どうしたら…
私がどうしてほしいとは、あまり考えてなかった。
なにこれ。
今日は彼氏とずっと笑ってた。
何をするにも楽しくて、私も彼氏が望むことをしてあげたいし、彼氏も私のことを考えてくれてると思う。本当に些細な事でもそう感じる。
そうゆうの、愛人クンのほうからは、微塵も感じてなかった。
私も恋っていうより母性になっちゃってるよね。
とりあえずデートはキャンセル。
同じ日に会ったから、余計わかってしまう。愛人に彼氏のクオリティは求めてないけど、それにしてもそれほど年齢の違わない二人が、これほど女の扱いが違うってすごい差だなぁとしみじみ思う。
やっぱり人生の経験値で、精神年齢がこれほど変わるのかなぁ…
それとも彼氏がギバーで、愛人がテイカー(*)なのかな。
愛人クンと初めて出会った時、心理学や瞑想や、ヨガの話で盛り上がった。
なんとか自分の生き方を変えようと頑張ってたから、私も応援したかったんだな。
でももう、私には無理だよ、応援し続けられない。
ダメな子ほど可愛いんだけど、なんか疲れちゃった。
私は誰にでもスーパーギバーで在ろうと決めて生きてる。それが損な役割でも、お人好しでも何でも良い。そうゆう生き方をするって決めてるのは私。
でもずっと奪われ続けたら、電池も切れちゃった。私の電池が足りないんだよね。
だからわたしのせいだよ、ごめんね。
ペットに続き、愛人もそっと捨てようと心に決めた。
うん、決めたんだ。
*ギバー(Giver 与える人)、テイカー(Taker 奪う人)、マッチャー(matcher 損得のバランスを取る人)と、人の生き方は3つあるという組織心理学の考え方。ビジネス成功の秘訣と、書籍をメンタリストDaigoも紹介してたよ!
参考文献:GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代/ アダムグラント著
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