私も愛人も属している、酒好きのコミュニティで知り合ったお姉さん二人との、定期的なランチ会、もちろんアルコール付き。
愛人と出会って私が盛り上がってた昨年の春頃、よくこの二人には愛人との話をしてた。
何度もキスしてるのに口説き落とせない愛人に、私は少し苛々しながらもその時間が楽しかったし、彼女達にしてみたら、身近なコミュニティでの色っぽいゴシップは面白かったのだろう。
結局私が迫って愛人と寝た。だけどそのことは誰にも言ってない。
愛人と彼女達と私は、同じコミュニティに属して共通の友人も多いので、変な噂が流れるのが嫌だった。
また、独身で結婚願望がある愛人には、私の存在が足を引っ張ってはいけないとも思ってる。愛人もそれなりにモテるのだから、私が彼のチャンスを奪うわけにはいかない。
なのでこのお姉さん方には、
「結局キスフレのまま、私が結婚してるって理由で口説けなかった、私がフラれた」
と説明している。
ちゃっかり彼の引き締まった肉体を堪能し、私の愛人になると約束させたなんて、口が裂けても言えない。しかも私の旅先の南国まで越させたし。
南国での朝のセックスは、ほんとよかったな。思い出してムラムラする(笑)
そんな愛人と、その後どうなったのかとお姉さんに尋ねられながら、適当に返事をしながら、最近知り合ってデートしたけどダメな感じの男のことや、フェイドアウトしたいけどずっとLINEが送られてくる、別のキモチワルイ男の話などして盛り上がる。
Photo by Christian Mackie on Unsplash
「で、じゅりんちゃんは、今は彼氏いないの?」
「いないんですよねぇ。誰かいないかなー」
彼女達には複数の男がいることは言わない。どこで愛人に漏れ伝わるかわからないから。私はいつも『男を探してるけど良い出会いに恵まれない』って設定で、気の毒がられてる感じ。
ランチが終わって、次も軽く飲もうって話に。
お姉さんの一人が、近くで友達が飲んでるはずだから合流しないかと言い出す。
女子トークも飽きてたところなので、そうすることに。
「その友達はね、ジアンさんって言って日系中国人なの。ちょっと変わった男の人だけど面白いわよ。年はじゅりんちゃんと同じ位かな?5年くらい前からの飲み友達なんだよね」
お姉さんが歩きながら、これから合流する友達の説明をしてくれた。
あれ、ジアンさんって名前で日系中国人…その話、前にも聞いたことがあるような。
確か愛人がよく私に話す、彼の親友じゃないのかな…
「それって、〇〇クン(愛人の名前)の友達じゃないかな?」
「えーそうなの?私〇〇クンって知らないんだよね。でもアキちゃんやシノブちゃんも、ジアンさんと飲み友達だよ」
やはり。
名前が挙がった『アキちゃんやシノブちゃん』は、愛人とも私とも飲み友達だ。
ジアンさんと愛人は本当に仲が良くて、私との約束よりジアンさんとの約束を優先させるほど。愛人と逢うたびジアンさんの話を聞いてるから、どんな人なのかもよくわかってる。
お姉さんがジアンさんの説明をするたびに、それが愛人の親友だと確信を強めた。
愛人の親友と、愛人がいない席で飲むなんて。
【続く】
・・・
これセールになってる!可愛い。
じゅりんのTwitterもあります。たまに呟くよ。リアルタイムなじゅりんはTwitterで楽しんでね💛
ランキングにも参加してます。ポチっとよろしくお願いします💛