ところで私には夫がいる。
いつも私の3人の男の話題ばかりで影が薄いが、夫がいるから外で恋愛できるのも真実。
もう愛もセックスもないが、情はある。
そして夫は資産があり、今も潤沢に稼いでくれる。
だけど夫はモラハラ。それもかなり強烈。
若い頃は黙って従ったけれど、最近じゃ私の方が論破するので、3年に一度のペースで夫は別居を申し出る。私は家を出ないといつも言ってるので、もしも出ていくとしたら夫のほうなのだ。
別居の申し出に、私は快諾する(内心嬉しい)
しかしその後、私の何が悪いか、夫が何に怒っているかという話が延々続く。
賃貸物件を調べた話や、内覧してきた話もしばらく続く。
そしていつの間にか別居の話は無くなる。
これは夫にとって『愛の確認行動』なのだと思ってる。時々やらかすイベント的な。
私はずっと、離婚だけはしないと夫に宣言している。
夫もそれは理解している。
ただ、もう愛のない生活で、お互いに口の利き方もぞんざいで興味もない。
この暮らしを継続する意味はあるのだろうかと時々思う。
いや、私にはある。遺産目当てなので。
去年は私も相当に遊び歩いていたので、夫もさすがにおかしいと思っている様子。
とは言っても「外に彼氏を作っていい」と言い出したのは3年前の夫なのだけど。
但し、バレないようにやってくれとも言われてた。だから疑われるのはよくないよね。
夫に、別居するだの、一緒にいるとイライラするだの、飲みに行きすぎだの言われて、もう本当に別居で話を進めてしまおうかと思ったのだけど、そうなるとどこか別の女に夫の資産を横取りされる可能性があるために、ここは何とか現状を死守しなくては…
離婚は避けなくてはならない。私のミッション。
なので、嘘をつくことにした。
「だって私、寂しかったんだもん…」
「え?!」←意外な展開に驚きを隠せない夫ww
「あなたが私を女として見ていないのは分かってる。別にセックスしてほしいと言ってるわけじゃない。でも時々ハグしてぎゅっとしてくれてもいいと思うの…前にお願いしたことあるけど、上手くかさわれちゃったの。覚えてる?覚えてないよね?あのときすごいショックだった・・・」
と言って泣く。
私って女優(笑)
夫の目が泳いで落ち着かなくなる(笑)激しく動揺しているっぽい。
ちなみに『前にお願いした』というのは実は無い。
でも嘘でも言い切れば『あれ、そんなことあったっけ?』と思うのが人情なのだ。
「俺の話をすり替えるなよ」
と言いながら、明らかに困惑している。
ひらすら泣く私…
ウダウダと話を進めながら最後の爆弾投下。
「じゃあ、お互いにもう分かり合えないってことで。あなたも私に求めることを止めて自分でどうにかして。私もそうする。もう、ぎゅっとハグしてもらえないなら、それなりに他で対応を考えてみる…離婚はしないつもりだけど…よく考える」
「なんだよそれ、他で対応ってなんだよ」
「仕方ないじゃない、好きな人にハグもしてもらえなくて寂しいって言ってるのに」
「…なんだよわかったよ、こっちこいよ」
♡・・・HUG・・・♡
ハイ終了。
実は全く寂しくもないが、財産死守のためには仕方ない。
まぁ、セックスするよりハグで済むんだからいいよね。
ってか、こんなことまた数年先にやるのかと思うと、ちょっとめんどくさい。
もう「寂しい」ネタはできないしなぁ。
仕事と割り切って夫の機嫌を取り続けるのは面倒だけど、少し頑張ろう。
そんな私を友人は「ビジネスワイフ」と呼ぶ。
ちなみに夫からは「トロフィーワイフ」と呼ばれてる(笑)
*トロフィーワイフとは、夫のステータスシンボルとみなされる妻を指す言葉
・・・
夫の機嫌が良いうちに、なにかおねだりしたいなぁ。これとか良いな。
ペアシェイプのほう、可愛い。
でも7月生まれじゃないんだけど。