私も昔々、愛人をしていたんだけれど、今も現役の愛人やってる女友達に久しぶりに会った。彼女は年は私より少し上、バツイチ。
愛人と言っても、それほど贅沢な生活を赦されてるわけではないし、彼女も仕事をしてる。多分もう今の旦那と10年以上続いてるはずなんだけど、最近彼女の愚痴が多くなってきた。
昔は「私が生きてる間に死なないでね」と旦那に言ってた彼女。
それは精神的にも経済的にも依存していたからだと思う。
今じゃ「早く死なないかなと思う瞬間もあるのよ、あのオッサン」って、笑ってない眼のまま呟いたりする。
怖い💦
彼女の旦那も私の夫も高齢になって、老害なんだか男性更年期なんだかわからない、傍若無人な振る舞いをすることが増えたのは確か。
しかし私はビジネスワイフなので、それなりに割り切って生活も出来てる。
「そりゃあ、じゅりんちゃんは良いと思うよ、ビジネスワイフで。だって旦那さん稼ぐしさぁ。やっぱり経済って大事だよ。実は私も憧れてるの。うちの旦那はケチだから…」
そうかぁ、やっぱり世の中お金なのかしら。
愛があってもお金がなきゃ食べていけないもんね。
「じゃあさ、逆にお手当てを増やしてもらったら?そしたら気持ち的には乗り切れるんじゃない?」
私なりの提案。
すぐに別の男に乗り換えられるほど私達は若くはないし、世間から見た商品価値も高くないのは分かってる。
だからせめて月々のお手当てを増やしてもらえば、まだ旦那を大事に扱う気持ちになるんじゃないだろうか。
「まぁお金は増やしてほしいけど、老後とかも心配だし…やっぱり再婚とかも考えちゃうよ。だって私、独身なんだしね。旦那と話し合おうとしても『俺が金払ってる』って言われるのもうんざりだし。私は対価の分、旦那に尽くさなきゃならないのかと思うと…」
聞けばこの旦那、もう還暦を過ぎてるのに夜はまだまだ現役らしい。
一方彼女は閉経をとうに迎えていて、もうセックスがあまり好きじゃないんだとか。
家事とか旦那の面倒以外にも、夜のお相手が嫌で仕方ないみたい。
きっと良いセックスしてないんだろうね。
「ねぇ、あなた他に彼氏作っちゃえば?」
思わず漏れる私の本音。
経済のための男と癒しのための男はまた別モノ。
一人で賄うほうが無理と思うんだけど。
「そんなことしたら、殺されちゃうわ」
そう言って彼女は身震いしてた。
そうやって自分の居場所を小さくして安心するんだよね、それもわかる気がする。
だけど、自分の人生は自分で豊かにしてあげなきゃ、いつまでも旦那のせいにして被害者ぶっても、そこに居る選択をしてるのは自分なのにね。
昔々、ある人に
「じゅりんちゃん、あんたいつか刺されるで」
と言われたことがある。
きっと私はロクな死に方をしないんだろう、それでもそれまでが楽しければいいよ。
じゅりんのTwitterもあります。たまに呟くよ。