人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

色々な‘‘好き‘‘

私の男の中で、Mクンは一番見た目が良い。

イケメンの部類だと思うけど完璧でもなく、それが逆に色気を感じさせる。身長は182㎝、同じ180㎝超えでも、顔が大きくて長身に見えないシマリス君とは全然違う体型(シマリス君元気かな)

スリムで手足が長くてルパンみたい。仕事柄いつもお洒落で、彼が私に向かって歩いてくるだけで、何というかすごく絵になるし優越感。

 

Mクンとは既婚者サークルで出会った。店内に入った時、カウンター前を飲み物を持って歩くMクンが目に入ったけど、男性はスーツ姿のサラリーマンばかりだったから、栗色に染めた髪とジャケットにラペルピン、スキニージーンズのMクンは、てっきりお店の人だと思った。そんな彼が私の席に来た時は本当に驚いたし、すでに私も酔っていたので随分からかった気がする。LINEを交換したけど、どう考えても私よりずっと若い高身長のイケメンは、他の女をターゲットにするだろうとも思ってた。

だから、翌朝LINEが来た時は本当に驚いたし、あの会場でLINE交換したのが私だけというのも嘘だと思ってた。


付き合い始めてから、なぜ彼が私だったのか少しわかった気はしてた。まずはその性癖、最初はノーマルなセックスをしたはずだけど、私は彼がMだとすぐに気付いたし、その性癖のリクエストはだんだんとエスカレートした。
若い頃、女王様のバイトをしていた私は、それなりに知識も理解も技術もある。自分自身はSでもありMでもあると思うけど、痛いのは嫌だからやっぱり二択ならS。

ちなみに、一般的によく誤解されるけど、SM(プレイ)は精神的な支配や服従関係は含まない。精神的関係はD/s(Dominant/submissive)と言われる。私とMクンはD/sではないため、ベッド以外では極めてノーマルなカップル。私はMクンの主人ではないから、彼の望むことを私がしてあげるスタイル。それがたまたまSMだったのだけど。

だけど、普通の飲みの席でSMパートナーになれる人と出会うなんて、相当な確率だと思う。お互い自分の性癖を話したりすることも無く出会ったし、私も普段はノーマルで特にSMを好むわけでもない。ただSとしてのセンスが私に在ることは自覚していて、それをMクンの嗅覚で発見されたとしか思えない。そこがまず、Mクンが私と付き合う理由その①だった。

 

理由その②は、Mクンは自分でも認める下着フェチで、私が彼の好みの下着を着る女だから。下着以外にはボンテージも着る。いずれにしても脱がされることは無い。下着もボンテージも、彼が気に入ったものを買ってくれることもあるし、私が持ってるもので彼が気に入ったものもある。デートの前に下着の指定があって、私は言われた通りに身につけて行く。自分の事を、まるで人形のようだと思う。でも私は嫌いじゃない、好きな人が好きな服を着たり、メイクしたり髪を結うことは昔から苦ではない。自我が強い私は、男には全然合わせない女だと誤解されがちだけど、好きな男を幸せにしたい気持ちは常にあって、私の努力で彼らが喜ぶのなら、私も率先してやれることはやろうと思う。だから服装や下着やメイクは、なるべく男の好みに合わせる。どんな姿でも喜んでくれればそれが一番良いけど、やはり男の好みに寄せると、男は素直に目を輝かせるから可愛い。

だけど、SMと下着でMクンが私と付き合ってるとしたら、別に私じゃなくても良いのかもしれない、と思うこともあった。実際Mクンと会ってる時は、彼の仕事の相談が多くて、私は殆ど聞き役。だから彼の中に私の情報は殆ど入らない。他の男達は何でも私の事を知りたがるから、普通好きな女の事は知りたいんじゃないのかなと思うと、Mクンが上辺だけで私と付き合ってるんじゃないかと悲しい想像をすることもある。

でも、それでもいい。そもそも彼が私を選んで付き合ってる事が奇跡みたいなものなんだから、彼がS女の私が好きならその期待に応え続けよう、下着フェチの人形を望むなら、その役を引き受けようと決めていた。人にはいろんな‘‘好き‘‘がある。彼が望む‘‘好きな私‘‘に条件があったとしても、好きな気持ちには変わらない。そこだけ見つめて私の‘‘好き‘‘を育て続ける。それは私の作業なんだから、彼の気持ちとは関係ない。

 

だけど或る時、いつもより少し飲みすぎたMクンが、珍しく色々私に尋ねて来た。

 

「ねぇ、他の人とデートとかしないよね、旦那さんと寝たりしないよね」

 

「どうしたの、そんなこと気にしてるの?」

 

「本当はいつも不安なんだ」

 

「え?」

 

「じゅりちゃん、どこかに行ってしまいそうで、何処かに行ったら帰ってこないかもしれないと思って」

 

「そんな訳ないじゃない、今日はどうしたの」

 

「だって俺さ、いつも甘えすぎてるじゃん?俺の話ばっかり聞いてもらってるでしょ。俺の(下着や服の)リクエストにいつも応えてくれるでしょ。俺、何にもお返ししてなくて」

 

目に涙を溜めてお酒飲みながら語ってて、もうとっても愛しいって感じ。少し意地悪したくなっちゃった。

 

「それって、私の事好きって言いたいの?」

 

「めちゃ好きに決まってるじゃん…」

 

吐息のように小さな声だったけど、だからこそ真実に聞こえた。

いや、本当も嘘もない、今ここに二人でこうして居ることが全て、会ってない時間に誰とどんな風に過ごしてるのかは、私には関係ない。

だけどキュンとした。嬉しさが込み上げて来て、ニヤニヤしちゃった♡

 

俺達にはゴールが無いでしょう?だからこそ会えてる時間を宝石みたいに大事にしたいんだ…お付き合いするってお互い決めた後に、Mクンが私に言った言葉。私にはずっと宝石だったし、この瞬間もそう。彼にとっても宝石のような時間なら良かった、安心した。

 

出会って早くも1年半。私は1年を超えると3年まで続くタイプ、そこを超えるとどこまで不倫で続くのか、未だ未知数。でも彼の活躍はずっと見守っていたい。ずっと応援し続けたい。

 

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Mクンしてたラペルピン、こんなかんじのだったな。

 

夫はこんな感じのが好きなんだけど。

 

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