人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

過去と軌跡と自己開示

先月、今月と、二度宮迫クンと地方に行って一泊した。

先月は彼の有休に合わせて朝から待ち合わせをして、私の車で彼の地元の北関東をドライブしてお泊り。今月は彼の出張に合わせて、彼の地元の街で待ち合わせてお泊り。

どっちも彼の地元ということもあり、宮迫クンの生い立ちを追いながら思い出の場所を巡る旅になって、なんだか私は宮迫クンのことを少し理解できた気がするし、彼の求めてるものに触れた気がした。

 

先月のドライブは、たまたま

 

「俺、有休消化しなきゃならなくて一日空いてる日があるんだけど、どこか行かない?」

 

って話から、どうせなら朝からどこかに行って、仕事のフリしてどっか泊まっちゃう?ってことになって。とりあえず彼が詳しい彼の地元にドライブしようって事になり、行先と宿泊先だけを決めていた。早朝に宮迫クンをお迎えに行って、助手席に乗せてドライブ。

最初に行った先は意外にも美術館。実は宮迫クンが何度も来たことがあるお気に入りの場所だと知ってなんだか嬉しい。その後も地元では人気のイタリアンや、観光牧場や、昔から来ていたカフェなどに案内してくれた。

 

彼の地元ということもあり、子供の頃の話や学生時代の思い出など尋ねると、その思い出の場所を見に行こうってことになって、学校や生家の跡地も巡ったりした。

私はずっと、宮迫クンが社畜のように働いていることが気に入らなかった。もう少し若くして出会っていれば、彼にビジネスを教えて独立することを勧めただろう。そう思う程に彼は元々は賢く、ビジネスのセンスと人に好かれる愛嬌を持っていた。それなのに会社員として身を粉にして働いているうちに、全然面白くない男に育っちゃったって印象。彼みたいに実は自我が強いタイプは出る杭なので、組織の中では仕事は出来ても出世しない。だから若いうちに独立を目指すべきだと思う。だけどそれには私と出会うのが遅すぎた。本当に残念。

 

彼の生い立ちや家族の事を聞いているうちに、私が感じてた彼のセンスは間違っていなかったことを知る。彼の母親は地元でも有名なやり手の経営者で、それを兄が継いでダメにしてしまっていた。母親は宮迫クンに継いで欲しいと言ったけれど、就職が難しい世代の彼が既に今の会社で働いていたこと、彼の父が真面目なサラリーマンで、男とはそうゆうものだと思ってた事など、ポツリポツリと話してくれた。

すでに両親共に他界していたし、年の離れた兄は全く頼りにならなくて今も仲が悪い事、地元がこんなに好きなのに帰る場所が無い事…そうか、彼から地元の友達の話題が出ないのは、もうここに帰って来ることが殆ど無いからなんだろう。

 

それでもこの土地が好きな事は、私に案内してくれている態度でよくわかる。小さい頃から何度も来た場所や、通った学校や、寄り道したお店。どこも本当に懐かしそうに私に紹介してくれる。本当は、いずれ地元に戻って暮したかったのかもしれない。彼のノスタルジーと淋しさを私も少し共有した気分になって、少し切なくなった。

 

彼の生い立ちを聞いて、少し私自身の事も尋ねられるまま話した。

男に自分の奇妙な元家族の話をすることは滅多にないのだけど、何故だか宮迫クンに惹かれた理由はそこに在る気がして。殆ど実家が無いような状態なのは私も同じだし、故郷に帰ったとしても、会いたい人がいないことも同じだった。

だけど私達は、自分の生まれ育った軌跡を大事に思ってて、地元を捨てたり忘れたりしたわけじゃない。いくつかの分岐点での選択を後悔はしていないけど、選ばなかったもう一つの選択を時々想像してしまう程には未練がましく思ってるんだろう。

だから私は、宮迫クンの思い出巡りに付き合って喜んで、声をあげてはしゃいで、過去の彼を想像したりした。そんな私の態度は、宮迫クンはとても嬉しかったんだと思う。

 

「またさ、あの街で仕事があって、朝早くから仕事だから前泊しようと思ってるんだけど、良かったら来ない?」

 

今月そう誘われた時は、日にちを確認する前に

 

「だったら、前に言った時に話してくれたあの面白い昭和なお店に行って見たいし、宮迫クンが昔使ってたっていう、出入り口にボタンがある電車にも乗りたいな」

 

と口から出た。なんだか勝手に。

宮迫クンはすごく嬉しそう日にちを告げて、

 

「じゃあその店に、電車に乗って行こう」

 

って言ってくれた。

多分彼は、ずっとそのお店に行きたかった。私にはわかる。

そこに私を連れて行くのが可能かどうかはわからないけど、再訪するキッカケは欲しかったと思う。行けば街並みはがらりと変わってるかもしれないけれど、多感な時代を過ごした故郷を辿って、自分を見つめたいのは私も同じだから。

 

そうして二度目の地元デートで、彼の昔のなじみのお店に、彼が使ってた電車で行って、独身だった頃の彼のヤンチャ振りや、当時知らずに付き合ってた人妻の恋人の話を聞いた。そうゆうすべての過去が今の彼を創り出してると思うと、私はただ愛しくて楽しくて、こうして出会えてよかったと思う。

 

私は宮迫クンに正直にすべてを話してきたわけじゃないけど、彼の過去と私の過去がリンクする、その少しの時代を共有出来て、なんというか、ベタな言い方だけど愛が深まった♡

もう宮迫クンと出会って丸一年。いつまで一緒にいられるかわからないけど、私は彼の人生の中で、ひとつ成長できる糧になりたいと心から思ってる。

 

…あれ、お泊りレポートのつもりが、爽やかな記事になってしまったが(笑)

二泊とも熱い夜だった!またお泊りしたい♡

 

・・・

 

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