人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

好きと言えない

宮迫クンと早朝ドライブデートに行った3日後に、また夜デート。

宮迫クンとは、最近会いすぎだなぁって思うけど、私が比較的捉まりやすい夏のオフシーズンを、めっちゃ楽しみにしてくれてた割にはデートの頻度が冬と変わってなくて、私も申し訳なく思ってたので、ちょっと頑張ってスケジュールを調整している。

 

宮迫クンの世界は会社と家と過去しかなくて話が超つまんないから、私は外で食事をする気も無くて、この頃はコロナを理由に、コンビニでツマミと酒を買い込んで直ホテル…ってデートが多かった。ホテルならテレビを見ながらどうでもいい話で盛り上がる。彼の狭い世界での話題は、私には面白く無さすぎるから。

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だけど、宮迫クンが会社と客先との板挟みで理不尽に扱われてて、それでも挫けずに自分の職務を全うしてる姿にちょっと感動して、それからはなるべく宮迫クンの愚痴を聞くようにしてる。何だかんだ言っても私も宮迫クンが好きだし、私に話して気が晴れるならそうして欲しい。まぁ、つまんない話なのは変わらないんだけど。

そう思って聞くようにしてから、何故か宮迫クンも仕事の愚痴が減った。趣味の釣りや、最近食べた美味しい食材やお酒の話、散歩して見つけた喫茶店の事など、仕事以外の話題をしてくるようになってきた。

 

そんな宮迫クンと休日の早朝ドライブは、初めて彼の車に乗せてもらった助手席デート。半日しか時間が無いのに迎えに来てくれて、海までドライブして私の誕生日も祝ってくれた。

元々私達は、お互いにカレカノとしてお付き合いしましょうって合意でスタートしてたけど、少し前の私は宮迫クンをセフレ扱いして、ホテル以外のデートをしなかった。前は休日に一緒にウォーキングしたり、昼飲みしたり、カフェでお茶したりしたけど、なんかもう身体だけでいいかなって思っちゃってた。そんな私に宮迫クンがドライブデートを提案してくれて、自分の車に乗せてくれて(今までドライブデートと言えば、私が男を助手席に乗せるパターン)限られた時間で海まで連れてってくれて、なんだか自分が恥ずかしくなった。こんなに大事にしてくれてるのに、身体だけでいいとか酷い事思ってたよなぁ。

で、その日に3日後の夜にも会う約束。雰囲気に呑まれてOKしちゃったけど、やっぱり会いすぎよね?こんなに会ってたら飽きちゃうんじゃないの?もう蜜月もすっかり過ぎてるのに大丈夫かな…など心は色々騒がしい。でもまぁ、この先どうなるかわからないし、会える時に会っておこう。どうも私は、元彼に捨てられてからずっと弱気モード。恋愛を延命させるべく策を練ってしまう。会いたいって言ってくれてるんだから会えばいい、私も会いたいんだし。そんなシンプルな答えを見失う程には臆病になってた。

 

そして夜デート、15時からテレワークでホテルに籠ってる所を私がお邪魔する。私の到着をホテルの前で待っててくれて、一緒にコンビニに行ってお酒やツマミを買い込んで、チビチビ飲みながら、宮迫クンは仕事しながら私の相手をしてくれる。

いつもはこのまま仕事が終わって抱き合うんだけど、宮迫クンが

 

「このホテルの周りって面白いお店が多いよね。後で少しだけ散歩してみない?」

 

と言い出した。確かにこのホテルは今回初めて利用して、異国情緒のお店が周りに立ち並んでる。既にほろ酔い気分だったし、確かに面白そうなお店が沢山あるのは来る途中見てたし、気になるお店があれば一杯位飲んでも良いだろう。時間はまだあるし…と二人で外に出てみた。

 

宮迫クンは私に『好き』とは言わない。私が『私の事好きなの?』と尋ねると『うん』とか『好き』とか、聞こえない程の小声で返事をする程度。海沿いを歩いた時も、お散歩デートの時も、ほんの一瞬手を繋いでくるけど、すぐに離してしまう。硬派なんだろう、それはわかってる。そんな彼の愛情表現は、帰りにギュッとハグしてくれたり、駅の改札でそっと手を握ってからバイバイしたり、優しく髪を撫でて話をしたり、隙あらば会いたがってくれたり、私を褒めてくれたりすること。それらを『スキダヨ、アイシテルヨ』って言葉に自動変換して、私が都合よく解釈してる。

時々『セフレならこんなことしないよね』とも言う。それはSEX以外のデートの事が多くて、多分彼なりに私を彼女として扱ってるって表現してるんだとも感じてる。それも私の自動変換器では『スキスキダイスキ』って翻訳されてるんだけど(笑)

部屋で二人でワインを一本飲んだ後だったせいか、夜風に当たりながらそっと手を繋いで歩く。外で長く手を繋いでるのは久しぶり、多分付き合い初めのプラトニックデートは、クリスマスのイルミネーションを眺めながら、こんな風にして歩いてたな。

ホテルの周辺をグルっと面白そうなお店をチラ見しながら、結局ちょっと変わった中華屋さんに入って乾杯。久しぶりに外で二人で飲んでることに宮迫クンがすごく喜んで、即ホテルのデートばかりしてた事を少し反省。年上の私なんかを連れ回して、周りに見られて恥ずかしくないのかな、など一瞬思う。普段年齢の事は全然気にしないで生きてるつもりだけど、思いがける過る自分の気持ちに、自分の脆さや弱さも感じたりする。

でも、宮迫クンが嬉しそうで良かった。

 

ホテルに戻って抱き合って、この日は何故か私の感度もとても良くて、久々に宮迫クンを組み敷いて果てるまで攻めた。途中感極まって

 

「宮迫クン、大好き」

 

と言ったら、すごく嬉しそうな顔して、でも同じく好きとは言えなくて

 

「そんな可愛い事言って…もう可愛すぎてヤバい。めっちゃ色っぽい!」

 

って返事。わかってる、アナタの精一杯の愛情表現。わかってるけど、たまには『俺も』と返してよ、とも思う。好きとは言えなくても『俺も』なら言えるでしょ…と後で説教したけど、きっと言えないんだろうなぁ。

 

チェックアウトの時間が迫って、支度して部屋を出る前に

 

「あ、忘れ物」

 

と言いながら私を抱きしめる。

その手の力強さと、その後優しく名残惜しそうに、何度も私の髪を撫ぜるのが、私の大好きな時間。

 

地下鉄の改札を通って、軽く手を握ってバイバイして。

私は彼に何か与えてあげられてるんだろうか。彼の望みをちゃんと聞いてあげることもしてなかった。反省。

少しデートらしいデートも、私からも提案してみよう。きっと好きって言葉と同じ位に、言い出しにくいの頑張ってるんだろうから。

 

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