二度参加した既婚者サークルの話。
日曜午後の既婚者サークルにて、会場をパーッと見まわして一番良いなと思った男性と同じテーブルだった時にLINEを交換して、その後すぐに
この後、二人で二次会一緒に行きませんか?
ってLINEが来たので、これはもうご新規ゲット!と思ったの。
このところずっと言ってるけど、私は自分の殻を破って自分のタブーを乗り越えたいと思ってて、この人とワンナイトでもいいかなぁって位には軽い気持ちで二次会に参戦。
他にも二次会には2件誘われたんだけど、どっちも断ってお店を一番最後に出て、その間もLINEでどこで待ってるか指示されてて。
なんだかドキドキ、これから悪いことするみたいな気分。今までの私は慎重になりすぎて、お付き合いが前提でしか進められなかったから、なんとなく成り行きでアバズレな感じでその場を楽しむという、ずっと憧れたシチュエーションに一つ近づいた気持ちがしてた。
二次会に誘ってくれた男は、身体がとても大きくて逞しい感じ。二人で少し歩いて、イイ感じの居酒屋さんのカウンターで乾杯。海外赴任経験のある大企業のエリートだったんだけど、私の良く知る土地に赴任してたので、その話題で盛り上がる。
午後2時からの既婚者サークルで、この時まだ夕方。お店を出ると暗くなって夜風が気持ち良い。
「少し歩きませんか」
私からそう言った。キスするチャンス作ったつもりで。
案の定少し歩いた公園で壁ドンからのキスされて、耳元で
「このまま帰したくない」
と囁かれる。悪くないシチュエーション、悪くない流れ。心では『もうお持ち帰りして♡』と思ってるんだけど、一応ささやかな抵抗をしてみる。
「でも、今日会ったばかりだし」
「俺達今日から始まればいいじゃん」
そう言いながら顎クイからのキスされ、胸を弄られ…少し暗くなった都会の公園で、いい歳した男女がこんなイチャついてて恥ずかしいけど昂る!
そっと股間に私の手を持って行かれる。
え!!
かなりの巨根!!
このサイズ大丈夫かなぁ…と咄嗟に思ってしまった。馬並みだよ!百戦錬磨の私でも、何度かしかお見掛けしたことがない太さに長さ。これは体位を工夫しないと無理なヤツ、と頭で考えてるって事は、まだこの時は私も抱かれる気持ちでいたんだけど。
「ねぇ、このサイズだとコンドームはLサイズだよね」
「そうだね」
「ホテルに無いだろうから、買った方が良いよね」
「あーそうだよね」
キスしながら弄られながら、冷静に話してたつもりだけど、あまりのビックボーイにちょっと話の展開がおかしなことになってたような気もする。しかし私としては、近くからタクシーを拾って、ドラッグストアかコンビニに横付けしてコンドーム買ってくれればそれで良かった。ちなみにこの時銀座にいたので、この周りにラブホは無いはず。確か日本橋に一件あったっけ?あとは新橋のレンタルルーム?いやいや初めてでレンタルルームは無いよねぇ。
どうせならサクッと検索して、シティホテルを予約してても良いけど‥‥
「じゃあ、とりあえずドラッグストアまで歩こ」
「え?」
笑顔でそう言われた。ビックリして一瞬逃げようとしたら、すぐに腕を掴まれた。やっぱり体格がいいので力も半端なく強い。怖い…
ってか歩くとかアリ?
「どこまで…」
「新橋辺り行ったらドラッグストアあるんじゃない?」
「え、新橋まで?」
新橋駅前まで600m、歩けない訳じゃない。ただ服も髪も少し乱れた状態で、これから抱き合うってテンションで、歩いて新橋までコンドームを買いに行く。まぁいいや、そこまでは了解しよう。でもその先は?この辺ホテル無いってば。
「じゃあ、ドラッグストアを見つけたら入ってコンドーム買おうね。それで…ホテルはこの辺には無いと思うんだけど…」
「え、そうなの」
「ラブホ街で近いのは上野とか、鶯谷とか日暮里のほうに行くとか…それかどっかちゃんとしたホテルをネットで予約するとか。この辺だとそのほうが良さそうかな」
「えーじゃあ見てみる(スマホを検索し始める)」
この辺の会話から、熱が急速に冷めてきた。
スマホで検索してる姿も間抜けだし、ラブホ無いのも分かって無いし、なんだかなぁ。段取り悪すぎない?二次会集合までけっこう待たせたし、何なら二次会のトイレとかで検索して目安立てておいても良くない?もしもその気なら、イチかバチかホテル予約しておいてくれてもいい位だけど。
さっきまでテンション高かったのに、私も何だか白ける。でも再び逃げようとしても、しっかり腕を掴まれて逃げられない。ってかそんなに強く掴んだら痣になるよ、どうしてくれるのよ!
「あ、ちょっと痛いんだけど…」
「ああ、ごめんね」
って、今度は腕組みかーい!(涙)しかもすごいきつい腕組みなんだけど、全然逃げられないんだけど!
「なんかホテルあるよ、新橋にそれっぽいの。シャワーもあるみたい」
それはレンタルルームだよね?ちゃんとしたホテルじゃないよね?
長年付き合ってるカップルならともかく、今日会ったあなたと、いきなりレンタルルームに行くのはやだやだ!
*レンタルルームとは、簡易宿泊所のラブホ版。安い料金で使える個室。部屋は狭くてシャワーしかない場合が多い。料金がかなりリーズナブル。
「え、それってちゃんとしたホテルじゃないよね?私は音とか広さとか、ちょっと気になっちゃうなぁ…」
「えーそうなの?じゃあ電車で渋谷に行くとかは?」
は!?このオッサン、私の事バカにしてるのか?
安いレンタルルームに連れ込むのがダメなら、電車で渋谷?
ってか電車もイヤだし、私は帰りが遠くなるんだけど?
だいたいなんで、私が新橋までハイヒールで歩いてるのよ、もうやだ捨てたいこの人…
だけど腕組みされてる上に、力がすごいんだけど。どうやって逃げようか。
「あ、あそこにあった〇ギ薬局!そこで買おうよ」
「うん、探してくる」
と薬局に入って行ったたオッサンを横目に、このまま信号が青になったら駅まで走ろう…と決めていたんだけど、なかなか信号が変わらない。イライラ。
「お待たせ、ここには売って無かった」
そんなわけないだろ?よく探せよ(涙)
「じゃあ、あっちに薬の〇太郎があるから、あっちで買おう」
「さっきの薬局、ほんと売ってなかったんだよねぇ。じゅりんちゃんも探して」
「うんわかった」
売り場になかったら店員に聞けばいいだろ。そんなこともできないのか…
もう完全にハズレだなこいつ。
〇太郎に入店して、一緒に探すふりしてウロウロして…
「あのね、あっちの角のとこ、棚の後ろ側にあるって店員さんが言ってたよ」
「え、聞いてくれたの?ありがとう」
と、男が店の隅に向かって行ったのを見届けて、今度はダッシュで外に出る。
幸い信号は青になったばかり、そのまま駅まで走る私。ダメ、振り返らない!多分まだ見つかって無いはず!
「すみませーん、ちょっと変な人に追われてるんですぅーすみませーん、急いでますー」
って叫びながら人混みを掻き分けながら改札を通過して、そのままホームに駆け上がってオッサンのLINEをブロックした!やったー良く逃げた!ガッツポーズ!感無量!
ここまで多分3分位、人生で何度目かの猛ダッシュしたよ。焦ったぁ。
って訳で、既婚者サークル一回目の参加では、男を置き去りにしました。
オッサンごめんね、でも学習して?
女心は熱いうちに打たないと!
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