初めての不倫 - 人妻の気紛れで自堕落な生活

「不倫のきっかけって何だったの？旦那さんの浮気とか？」

「いやそうじゃなくて。うちは夫がかなり年上だから、数年前に『年齢的にも夫婦の営みを卒業したい』って夫から言われて。だから外で適当に遊んでみたいな言い方されたの。知らなきゃそれで構わないと」

「そうだったんだ、今時のオープンマリッジ？」

「イチイチ報告はしないし探られることもないけど、まぁそんな感じかな。でも最初言われた時の私にはけっこうショックで。夫の事は大事だし、セックスって性交だけじゃないし」

「まぁね。でも俺は男だから旦那さんの気持ちもわからなくはないな。それで出会いを探しに？」

「いや、当時はただショックで。それとは別に、南国好きの飲みサークルみたいのに入ってて、そこで知り合った年下独身の男の子とたまに二人でご飯に行くことがあったんだけど、彼と会ってる時についその話題をしてしまって、私泣いてしまったの。ワイン飲みすぎてたのかもしれない」

「そうかぁ、旦那さんのこと好きだったんだね」

「好きって言うか…放り投げられたような。私はそのまま夫と枯れても良かったの、その時は」

「枯れるかぁ…その表現、なんだか切ないね。それでその男に口説かれた？」

「慰めの言葉を沢山言われて、気分を変えに出かけようって言われて。近くに南国風のお店があるからそっちに行かない？って言われて。エスニック料理のお店にでも行くのかと思ってたんだけど」

「うん」

「行った先がバリ風のラブホで…あはは」

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「えー下心満載じゃん、そいつ」

「うん、でも…正直言うとね、その当時私は、自分の市場価値もよくわかっていなくて」

「市場価値ね(笑)さすがじゅりんさん、職業柄そうゆうワードになる訳だね。それで？」

「年下の男に抱かれる価値が私にあるのか知りたい気持ちもあったし、自棄になってたのもあるし、突然すぎて状況が飲み込めないのもあって。今思うとそっちの方面の世間知らずで」

「なるほどね」

「迷うなら止めようってラブホの前で言われて、それも卑怯じゃん？ここまで来たしもういいやって自分からラブホ入って、自販機でビール買いまくって、お部屋でも泣きながらビール飲んで、結局襲われて」

「その子とはどれくらい？」

「１年位は付き合ってたかな。彼には他にセフレが二人いて、それはもう正直に話す子で」

「じゅりんさんもセフレって事？」

「そうじゃない？よくわからないで始まっちゃって、時々会って。でも登山や旅行も一緒に行ったし、一緒に飲むのも楽しかったし、私的には彼氏みたいな気分で。でもその子は両親が離婚した時に、それまで家族で住んでたマンションを引き取って、今もその返済をしていて。広いからって男友達と暮らしてたのね」

「うん」

「旅行とか登山とか、彼と車で出かけるときに、私が家の前まで迎えに行くんだけど、家に上がらせてもらうことも無いし。男の二人暮らしだから女人禁制って言ってて。ホントに男友達なのかな、とか考えてしまったり。あと他の２人のセフレの話とかも、どこで待ち合わせしてどうするとか、具体的に話を聞いてたから色々想像しちゃって嫉妬したり」

「あーそうなんだね」

「思えば不倫で沼ったのって、その子だけだと思う。まだ不倫が良く分かって無くて、自分の身の置き方がわからなくて、相手は独身だし」

「沼って、泥沼ってこと？初めて聞いた」

「そうそう、気持ちが持って行かれちゃって楽しくなくなっちゃった。だから私からお別れしたの」

「そうだったんだ、なんか辛い事話させてごめんね」

「もうだいぶ前だし過去だし、辛くないよ。それですごく色々学んだし、今考えると大したセックスも良く無くて、なんであんな男に沼ったのか自分でも信じられないんだけどね」

「よくわからずに始まっちゃうのはダメだよね。女性が不利」

「そうかもしれないけど、そうでもならなきゃ私はこっちの世界に来れなかったから、それはそれで良かったと思ってるの」

「こっちの世界？」

「そうよ、恋を楽しむ世界。あなたもそうじゃない？もう私、楽しいならチョロい女でもいいかなって…」

｢即ヤれる女子はその雰囲気出してるんだよ。君にそれはないし、突き抜けてるから簡単じゃないのわかるし、どうしたら君が好きになる男になれるかなってさっきから考えてる。まだ興味、でも恋愛になれたらいいなって｣

｢それ口説き文句？｣

｢茶化すの慣れてるよね、誤魔化さないで｣

(ｷｭﾝ❣️)
— じゅりん (@3venIS1RCaT3IQu) 2021年11月4日