最近ミラクルなセックスばかり体験していて、彼氏とのセックスがちょっと不安になりつつあった。よく考えると彼氏とのセックスが一番ノーマルでタンパクだから。
もうお付き合いも1年半過ぎて、一般的には恋が醒めてきてもおかしくないし、彼氏とのやり取りも普段はけっこうおざなりになってるし。
私は自分に嘘は付けないから、抱き合って、もしも‘‘飽きた‘‘とか‘‘つまらない‘‘と感じたらそれは潮時ということ。セックスは身体だけじゃない、心も反映してると思ってる。
先月彼氏と約束していた日に私が体調を崩してキャンセルしちゃったので、彼氏と会うのが2か月弱空いてしまった。その間のシマリス君や寿クンの、タイプの違うミラクルなセックス体験続きだから、余計に不安になったかも。彼氏が、というより『私の心、ちゃんと彼氏にあるのかなぁ』って感覚。そこを綺麗事並べて、乙女を演出する気はない。お互いの波動が変わればおのずと心も離れていく。それをちゃんと受け止めて、男を送り出すことが出来る女で在りたい。
久々に彼氏と最初に出会った街で、午後早い時間に待ち合わせ。
何度もこの街でデートした。彼氏のオフィスがここから近いのに、いつも会えばすぐ手を繋いでくれる。背が私とあまり変わらないのを気にして、少し弾んで歩くのが可愛いと思う。ああ、あの店は最初に出会った日の二次会のお店、あの二次会があったから、私と彼は急速に親しくなったな…など様々思い出す。ちょっと感傷的。
なんだか、もう自分の気持ちを封じ込めてるような変な感覚。
でもどの男にも時々こうしてしまう瞬間がある。もう恋が永遠じゃないことを知ってる大人だから、どこかでケジメをつけながら諦めながら、恋愛を継続してる感覚。
彼の仕事が終わったとLINEが入って待ち合わせ場所へ。
「じゅりん!」
後ろから呼ばれるその声で、今までの感傷的な気持ちが一気に吹き飛んだ。私って単純だな(笑)振り返ったら彼氏がいつもの笑顔で手を振ってた。
指定された待ち合わせ場所に、一人でちゃんと辿り着けたことを自慢しながら(私は極度の方向音痴の上に、地図が読めない)彼氏に褒められながら手を繋いで歩く。いつも彼がリサーチしてくれているお店でランチをするので、そのお店の話を聞きながら向かう。
今日はチキンのローストがメインディッシュのお店らしい。前回キャンセルしたお詫びに私が奢るから、ちょっと単価の高い良いお店にしてほしいって予めお願いしておいた。
そうは言っても、彼氏はそこそこオシャレでリーズナブルなお店を探してくれるんだけど。
こうしていると、出会ったあの頃に瞬間戻ってしまうような、さっきの感傷的な気持ちは杞憂に過ぎなかったと思う。
ああ、この顔が、この声が好きだ。
この仕草も、この視線も好き。
あの柔らかい唇も、手を回した時の腰の(本人はとても気にしている)贅肉も好き。
やっぱり私は、目の前の男を全力で愛してる。
他の男と比べても、会えば結局そんなことはどうでもよくなって、自分の内側から好きが溢れ出る、気持ちが漏れちゃう。だからもう『好き好き好き~♡』ってモード全開で、ニヤニヤが止まらないし彼氏をずーっと見つめてしまう。
ランチは別々のメニューを一つずつオーダーしてシェア。ちょっと外が寒いからグラスワインも頼んじゃう。彼氏はグラスビール、真昼のお酒は贅沢な気分。
最近の近況をたくさん話す。
出会った頃よりLINEはしなくなったけど、会えば話すことは増えた。
デザートも別々のをオーダーしてシェア。
もう当たり前のようにお互いのお皿に手を伸ばして、どっちが美味しいとかこっちが好みとか、アレコレお喋り。こうゆうのは一緒に過ごした時間の長さを感じる。彼が穏やかなせいか、私達は一度も喧嘩をしたことがないし、お互いを補い合ってる感覚がとてもあって、性格の相性が良いなと思う。
彼のビジネスを、私が過去にその分野のビジネスに(立場は違うけど)関わっていたことがあって分かってる範囲なので話も噛み合う。割と無口な人だけど、ビジネストークは軽快。私の仕事もちょっと特殊だけど、専門用語がわかる同士の会話って、それだけで受容された感はあるのは確か。
ゆっくり2時間位かけてランチしてから、ラブホへ。
何気に姫始めなんだよね、彼氏の。だからなのかいつもより待てない感じで、部屋に入りコートをかけて手を洗ってたら、後ろから抱きしめられた。
ゆっくりとキス。何度もキスする。
そうなんだ、このキスが好き。
初めて会ったパーティで、私は彼に一目惚れした。
二次会では隣に座って、すっごくわかりやすく彼氏を口説いてた。
駅の改札まで手を繋いで送ってもらって、不意に抱きしめられてキスされて、帰るのが惜しくなってもう一件。
恐らく彼的には、そのままホテルに連れ込みたかったんだろうけど(笑)
私は最初のキスとセックスは別の日にしたいので、バーへ。
カップルシートに横並びに座って、人が見ていないタイミングで何度もキスして、もうキスだけでイってしまいそうなほどにとろけてた。
そうだった、私は彼にセックスの期待はあまりなくて、キスだけでも十分に価値ある男だと、あの時思ったのを忘れてた。
30分くらい、そのままキスし続けて、やっと身体を離して交代でシャワーして。
後はいつもの手順でセックス。最初は少し攻められて、でもすぐに私が攻める。騎乗位で私が達したのを見届けてから、正常位でフィニッシュ。
セックスそのものは極めてノーマルだし、中イキは私が自分で感じるポイントに当てればイケるのだけど、あの脳イキのような感覚にはなれない。
それ以上に私は、自分が彼氏にシンクロできないことが、とてもとても悔しい思いがした。
快楽や幸福を与えられるのも嬉しいけど、快楽や幸福を与える側になるのもまた嬉しい。彼氏は、ただただ私が愛でて甘やかして、そうして嬉しそうな顔を見ている。その瞬間私も嬉しい。
— じゅりん (@3venIS1RCaT3IQu) 2021年2月1日
もう一歩踏み込んで彼の幸福にシンクロしたい。彼の快楽に同化したい。私に同化する肌や指や、そのセンスが欲しい。
だけど、彼氏とはセックスで心を繋いでいるような。
終わって抱き合って、少しウトウトと眠って。
お互いの肌のぬくもりを感じてるこの時間は、快楽とは違う満足感。
そうして目が覚めてからも、少し甘えてお喋り。
彼氏の凝ってる肩を揉んであげたり、私の身体を撫でてもらったり。
彼氏の身体をくすぐって笑い合ったり、急に見つめあってキスしたり。
ああ、幸せだなぁって思う。
私達は、セックスそのものも楽しんではいるけど、セックスで心を繋いでるのかもしれない。こうしてずっと変わらないパターンで抱き合って、そうしてお互いの気持ちを繋ぎ合って充電し合ってるような。
予めスマホでタイマーを設定しておくので、タイマーが鳴ったら帰り支度。
私が先にシャワーを浴びて、彼がシャワーの間に自分の身支度をして、彼氏の服を出しておく。もう決まった流れ作業のような(笑)
「じゅりんは、いつも自由に楽しんでるから安心なんだよ。何ていうか自分の世界を持ってるから、それがとても良いなって思うんだよ」
「でも自分の世界の中では、他の男にモテモテかもしれないよ。少しは心配してほしいな」
「少しは心配だけど、でも僕のことを大事にしてくれるから」
「それは私がアナタを好きって事を知ってるってこと?」
「あはは、そうだね」
「私もアナタが私のこと、好きって知ってるもん」
「うん、僕はそんなじゅりんが好きなんだ」
帰り際、手を繋いで歩きながらこんな風にお互いを好きって言えるナチュラルな感じが、彼氏じゃなきゃできない技だなぁって思う。
好きって言葉にしちゃうと、ますます好きが増えてく気がする。そして好きって言われると、更に好きが培養しちゃって、好きMaxになっちゃう。
だから心がホンワカあったかい。
「今日もたくさんありがとう。帰り気を付けてね」
「お仕事頑張ってね、無理しないで」
「うん、またね」
「バイバイまたね」
言葉少ない彼の、ホントに嬉しそうな笑顔で何度も手を繋ぎなおす帰り際、やっぱり身体で心を繋いだから、心は彼氏にシンクロしてるのかもしれないなぁって思ったりした。
彼の心もホンワカあったかい。私達、いま同じ感覚を味わってるよね。
彼氏が好きだー♡
と、やっぱりデートの帰り際は彼氏一色になる(笑)
なのに私は、この後に他の男達のためのバレンタインのチョコを買って帰ったw 何もこの日に買わなくてもね。
ほんと効率的に生きようとすると、色々情緒がないなぁ、私よ…
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