モヤモヤデート① - 人妻の気紛れで自堕落な生活

私にはプラトニックでデートするボーイフレンドも複数存在する。

ブログに書くほどでもないけど、たまにご飯食べたりお茶したりする程度。

彼等はこの先も永遠にセックスすることは無いし、一番長い人は25年はプラトニックのまま続いてる。これを『男女の友情』と表現しても良さそうだけど、ちょっと違うと思う。いつでも男女の仲になる可能性を秘めたまま、敢えてそれを選ばないというのは、友情よりずっと妖艶だと思うから。

私は寿ｸﾝを、プラトニックなボーイフレンドに置きたいわけじゃないのに、なぜか進展しないまま3度目のデート。もうあんまり煮え切らなきゃ捨てる！私は割と短気なのに、今のところはグッと耐えてる。我ながら健気(笑)

デートプランも全くプラトニックな提案。

jurinrin.hatenadiary.com

でも、すごく不思議なんだけど、一緒にいて楽しい。

楽しいからまた会う約束して、約束しちゃうと期待しちゃうんだけど。

3度目のデート当日は快晴だった。私の車に乗ってもらって、ドライブ出発。

予定通りにちょっと遠くのお蕎麦屋さんへ向かう。

私、お蕎麦に目が無い。他にも好きな食べ物は色々あるけど、お蕎麦はホント好きで、目的地付近のお蕎麦屋さんはけっこう詳しい。だからお蕎麦屋さんも何件かリストアップして、寿ｸﾝに選んでもらったんだけど、それがまたかなり渋くて、土日しか営業してない地元の蕎麦好きが集うお店。実は私のイチオシ。

車内ではお互いマスクしたまま。

ってか私はマスク外したいんだけど、前回のデートもそうだったけど、寿ｸﾝが律儀にマスクしてるから何となく外せない。コロナに関してはそれぞれの感受性が違うから、気にする人に合わせなくてはならないと思うし、一応換気してるとは言え、車内は密だし。

好きな音楽を聴きながら高速を飛ばす。

「助手席ってなかなか経験しないから、すごく新鮮だな」

「私、運転割と荒いけど大丈夫？」

「今のところ、じゅりちゃんの運転を荒いとか怖いとかは思ってないですよ。とても運転上手だなって思ってるし、この車やっぱりすごくいいね。トルク音がすごくいい」

モータースポーツ好きで気も合う。

こうゆう会話、他の男達には皆無なので嬉しくもある。シマリス君は運転はするけど車は何でもいい人だし、星野ｸﾝは車も運転も全く興味なし。彼氏は、たまにレンタカーで運転はするみたいだけど、基本的に助手席好きでいつも車窓を眺めてるから、車は興味ないんだろうな。

トルク音の話から昔乗ってた車とか、バイクの話とかも盛り上がる。寿ｸﾝはかなり年上の兄がいて、私が最も車が好きだった時代の事も詳しい。

更に私の愛車についても調べたみたいで、愛車の性能をめっちゃ褒めてくれる。かなりニッチな車を選んでるオーナーとしては、心くすぐられる会話。こうゆう気遣いはとても嬉しい。そうなんだよね、これに代わる車がなかなか無いのよ…と言いながら、そうゆう私のツボにドハマりするようなニッチな男がいたら、私も多頭飼い止めるのかもなぁ、など思ったりしてた。

蕎麦屋には開店直後に着いたせいか、緊急事態宣言再発令の影響か、お店は空いててすぐに座れた。お互いに好きなお蕎麦を食べる。

前回もそうだったけど、寿ｸﾝは食べる速度を私に合わせてくれる。

割とゆっくりと味わいたい私は食事に時間がかかるので、お酒の席以外は男性を待たせてることが多い（だからと言って早く食べようとも思ってないけど）
だけど寿ｸﾝは、いつも私のペースを基準に合わせてくれる。飲み物もそうで、私が口を付けてから飲むし、私が飲み干すのを見て自分も空にする。それがさり気無いので居心地は良い。シマリス君とか全くマイペースだし、星野ｸﾝは私が遅いと心配しちゃうから、何かと気を遣うのは私の方なんだけど。さすがに彼氏はもう1年以上一緒にいるので、私のペースを分かってて焦らずのんびりと待ってる人。お酒飲まない席で、同じペースに合わせてくれる人ってあまりお目にかからないかも。

お蕎麦をゆっくり味わってお茶を飲んで、そこから歩いて20分程の神社に初詣に行こうって言ってたんだけど、寒気の影響で風がかなり冷たいから車で移動した。

ここは知る人ぞ知るパワースポット、私の超お気に入り。

「わぁ、すごい。なんだか英気を感じる場所だね。ここにはパワーがある」

「そうなの、あまり知られてないけど、実はすごくお気に入り。この先から登山道があって山にも登れるんだよ。たまにこっちから登山することもある」

「え、じゅりちゃん登山するの？登山一緒に行きたい。やったことないけど登ってみたい」

寿ｸﾝはジムで体脂肪一桁に絞ってるアスリートで、ジョグや自転車や、釣りやサーフィンもしてるスポーツマン。今まで登山してなかったのは意外だけど、同じ趣味が出来るのは嬉しい…ってか、ますますプラトニック枠に近づいてる気もするけど。

神社は殆ど人影がなくて、ここでキスされるのかなぁって思ってたけど手繋ぎもないし、ただひたすら神社に感銘を受けてる様子。諦めて戻ろうと思ったら、授与所からご祈祷してる声が聞こえるので行ってみたら、ここでお守りを授かると、その場でご祈祷してくれるとのこと。基本的にお守りは全てご祈祷済みではあるんだけど、時間があるときは更にその場で執り行うそう。

しかもかなり本格的なので、お友達にあげる分（神主さんに確認したけど、ここのお守りの授与は可能とのことだった。おみくじは代わりに引いてはいけないと言われた神社もある）と自分のお守りの二体をご祈祷してもらった。ちなみに何度も来てる神社だけど授与所が開いてるのは初めて見たので、本当にラッキーなタイミングで来れたんだと思う。

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