人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

後悔してる男~カツミさん

自分でも忘れてた男の夢を見た。

正月は過ぎてたけど今年初めての夢、なぜカツミさんのことを思い出したんだろう?虫の知らせかとネットで名前をググって見たけど、本人らしい男はヒットしなかった。

僅か4か月位の付き合いだった。私は彼に溺れてすべてを見失う寸前だった短い恋。

男とは長く続くほうの私がバッサリと断ち切ったのは、自分を崩壊しそうな恐怖から。

 

夫と結婚する前、何となくダラダラと男と続いていて、他の男とも遊んで、仕事ばかりしていた時期。まだパソコンが珍しくてDOSの時代だったと思う(実年齢がバレるよね 笑)
パソコンのEメールアドレスを持っていても、友達はパソコンを持っていない時代、ネットの世界はとても限定的で面白くて、私にとってはパンドラの箱だった。

そんな狭いネットの世界で知り合う日本人は、急速にネットの中で親しくなる。そうして知り合ったのがカツミさん。確か当時28歳だったと思う。今でもフルネームを覚えてる。

 

23歳で結婚して小さな娘がいて、全国を出張で転々としていた。その全国の話を面白おかしく教えてくれるので、私はカツミさんからの連絡がとても楽しみだった。

私の住む街にも仕事があるからと、その時に会う約束をした。今でいうオフなんだけど当時はそんな言葉も無くて、私の中では顔も知らない文通相手と会うようなドキドキ感で胸がいっぱいだった。

 

待ち合わせの日は生憎の雨。

傘を差して待ち合わせの駐車場に行くと、ビックリするほど爽やかな青年がそこにいた。完全に一目惚れだった。いやもしかすると会う前から私は淡い恋心を抱いていたのかもしれない。

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昼も夜も働いて、男に媚びを売りお金をせしめては、腹の中では男を見下し笑っていた。だけど本当は強い男に甘えたい、優しい男にしなだれかかってしまいたい欲望。そこを全部一瞬で射抜かれたような、優しくて強い光を放つ人。

 

当時の私は、まだ自分が確立してなくて、すごく他人に流されやすくて依存的だったと思う。だからちょっと尖がった自我を優しさでコートしたようなカツミさんを見て、本能的に「この人」と確信してしまった。

 

その日はランチをしてバイバイ。

当時私は短歌にハマって、色んな賞を獲得したのを自慢していたんだけど、その日傘を差して帰っていく私の後ろ姿をカツミさんが短歌で詠んでメールしてくれて、それでもう完全に私はロックオンされた。ルックスも頭もいい男、どうしても私が欲しい。

 

翌月のお休みにカツミさんとドライブに行き、ランチした後に

 

「じゅりんちゃんも食べたい」

 

と言われてそのまま落ちた。

今考えると、なんて単細胞で安い台詞なんだろうって思えるのに、当時はすっごく嬉しかったし、私も食べたいと言いたかったのを覚えてる。もちろんコクリと頷いただけ(笑)若いって怖いよね。その時の私は、大人の男に口説かれてると思ったんだから、ホントバカみたいに若かったなぁ。

 

カツミさんには、あまり自分を曝け出せなかった。

当時から、百戦錬磨で男を手玉に取ってると自負してたのに、彼の前では一人の少女だった。セックスさえ全裸になれずにいつもスリップだけは着たままで、どんなに頼まれてもそれを脱ぐことは怖くて出来なかった。

今よりずっと若くて綺麗な身体のはずなのに、自分が歪で汚いもののように感じてた。

彼の手で清められて、でも全ては変わらない。

もう他の誰にも触れられたくない、全て清められたいけど私にはその価値はない。

きっとその価値があるのは、彼の妻しかいないんだ…そんなことを考えてた。沼ってた。

 

ちょっと癖があって自我が強くて、自己顕示欲多めのメンドクサイ男だったと思う。

でもそこが好きだった。そんな男が裸になると、子供みたいに甘えたになって、私の膝の上に乗って赤ちゃんみたいに乳首を吸うのが、なんとも言えず可愛いと思った。

だけど、私は全然彼に甘えることは出来ず、我儘一つ言えない。

ただ嫌われたくなくて、抱いてほしくて、私の事を忘れてほしくなかった。

 

カツミさんの出張先、真冬の雪の街の同じホテルに泊まって、翌日一日デートした。

その時、一緒に観た映画は一生忘れない。

 

あれが彼との絶頂期だったと思う。

夜に飲みながら

 

「いつか俺達にも別れは来るけど、じゅりんとはずっと友達でいたい」

 

そうカツミさんが呟いた。

私は、友達になるくらいなら二度と会えないほうが良い。

その時の美しい思い出だけを彼の心に刻んで、永遠に忘れられない女になりたい。

だけどその時の私は、やっぱり少し微笑むだけで。

 

男は狡い。女から別れを切り出すのを待ってる。

いつだって自分から捨てることなんかできない。もう飽きて要らなくなっても、次の女が出来ても、それでも‘‘別れよう‘‘って一言は男から言い出さない。

 

こうして自分達に、いつか別れが来ることをほのめかしておいて牽制して。

それなのに今晩私を抱くんだろう。

だから私からは絶対にお別れは言わない。終わらせてやるもんか。そう心で強く念じながら、歯を食いしばり笑顔を見せた。

 

その日の夜、眠っているカツミさんを見つめながら、初めて人に殺意を持った。

 

この人を今ここで殺して私だけのものにする

そうして奥さんとも会えないままに、私と眠る

あなたが不幸に落ちることが、私の幸せ

そうして私も死ねば、私達の時間はこのまま止まる・・・

 

かなり本気で長い時間そう考えていた。

窓から見える、雪の街の月明かりが綺麗だったのを覚えてる。

 

執着って怖い。

私はカツミさんを愛してるのではなく、私だけが独占できない苦しみに耐えられなかったんだ。

彼の人生の中で在っても無くても良い存在。自分を選んでもらえない儚い淋しさを抱えて、どうしようもなく消えてしまいたかった。気付いたら泣いていた。

 

当時すごく信頼していた占い師に、彼との今後を尋ねたことがある。

 

「あ、大丈夫。この人の事は4か月で飽きますよ」

 

あっさりと、そう言われた。

実際4か月経ったら、私の憑き物が取れたように、本当にどうでもよくなった。

だけどお酒を飲むとすごく会いたい。

抑えてた気持ちが心から溢れて、ある大雪の日の飲み会の帰り道、私は大雪で誰も行かないと言った二次会に一人で歩き向かう途中、公衆電話からカツミさんに電話した。その日彼は出張で、そう遠くないホテルに滞在していて、会えないけど電話はかけても良いと言われていた。

 

「もしもし…」

 

少し寝ぼけた声。

この癖のある声が好き。少しだけ都会の人の喋り方な気がする。

 

「カツミさん、あのね、私今、どうしても声が聴きたくて…大雪なんだけど今日ね、飲み会があって…」

 

「酔ってるの?」

 

「うん…ごめんなさい…」

 

「だったら切るよ、酔っ払いは嫌い」

 

ただ声が聴きたかった。

 

3分で良かった。

10円玉を入れた公衆電話の通話が切れるまで、ただどうでもいい話をしたかった。

でも10秒しか話せなかった。一方的に電話は切られた。

受話器を持ったまま、私は泣いた。

 

そのまま外に出て、雪に倒れ込んで、埋もれて泣いた。

そのまま死んでしまいたかった。

誰にも見つからず、ひっそりと死にたかった。

 

あれから私は、男と通話するのが嫌い。

どうでもいい日常を報告し合うLINEも嫌い。

 

そうか…私の無精はあの日からずっと引きずってた。

もう20年以上前なのに、夢で見て思い出したらわかってしまった。

カツミさんとの最後の通話が、私にとっては心を抉られて二度と戻らない傷になってた。

 

その後、何度か来た電話(当時は家の留守番電話)を無視して、連絡を取らない私を責めるEメールを既読スルーして、何か月か過ぎて。

私の誕生日に、カツミさんからお祝いのEメールが届いた。

今でも覚えてる、アドレスは『katatsumuri‥‥@‥‥』

 

彼は学生時代にラグビーをしていて、片耳が潰れてしまってた。

その潰れた耳の形がカタツムリみたいだから、アドレスにつけたんだよって最初に教えてくれた。

いつかそのカタツムリの耳を見てみたい、私はそう答えた。

そしてそれが叶って、私とカツミさんは不倫した。簡単に手に落ちて、面倒にならないうちに私がフェイドアウトした。

 

 私の誕生日を覚えていてくれた。

もうそれだけで充分。

彼を手放そうと決めたから、返事もせずにそのままメールを削除した。

 

あのまま、また会えば私はどう出るか自分でもわからない。

本当に殺めてしまうかもしれない。

 

色恋沙汰の殺傷事件を見聞きする度、私は他人事じゃない気がしてる。

自分を愛せなかった当時の私は、私を選ばない男に執着し、本気で殺そうと思ったのだ。手元に凶器になるモノが無くて良かった。

 

だけどあれは、愛じゃない。

人に求める気持ちは、足りないものを補う乞食。

愛は、溢れる自分を分け与えるもの。

溢れるまで愛してあげられるのは自分しかいないのに。

 

夢で思い出して、今もなお、あのフェイドアウトを後悔してる自分に出会う。

ちゃんとお礼を言ってお別れしたかった。

 

傲慢になって男を弄んでいるつもりだった未熟な(当時の)私の、鼻をへし折ってくれてありがとう。お蔭でアナタは私の忘れられない人になりました。

どうかお元気で。ご活躍を期待しています。

 

今もそう伝えたい。

 

katatsumuriのアドレスは、もう使われてない。

当時の自分のアドレスも、何だったか覚えていないのに、まだずっと忘れられない。

 

きっと再会したら、しょぼい男なんだろうなぁって思いながらも、どこかでこのブログ、読まないかな…なんて淡い期待もしてみる(笑)

私も意外と乙女だなw

 

・・・

同乗者がいたので、車の中でマスクしてたら苦しくなっちゃって、今後のためにこれを買ってみたの。鼻で空気が吸いやすくてちょっと良い感じ。

でも何故車内で苦しくなったのかは謎なんだけど…コロナコロナって言われ続けて緊張感がありすぎな気もする。心因性コロナになっちゃいそうだよ💦

 

 

 

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