人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

恋は終わった

もう10年続いてる飲み仲間のグループがある。

もともと12~3年前に知り合ったボーイフレンド(当時はプラトニックのみ)が、その頃ビジネスの独立を考えている私のために、私のビジネスに繋がりやすいメンツで飲み会を開催してくれたのがきっかけ。一回だけの飲み会予定が、集まった8名がとても気が合い、全員大酒飲みで美食家で割と贅沢できる身分だったので、それからたまに会って美味しい料理と酒を嗜もうって事になった。

 

時々メンバーは入れ替わったり増えたり減ったりして、メンバー自体は30名位いるのかな。今はだいたい招集すれば5~10人集まる感じ。コロナで今年は全然会えなくて、久しぶりの開催。

 

最年長は60オーバー、最年少は30代、私はちょうど中間位で最も人口が多い年代。昔は色っぽい関係を匂わしたボーイフレンドも、今はすっかり飲み友達。プラトニックのまま10年一緒に飲める男がいるって、ある意味幸せだなと感じる。

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ここでの話題は、いつも30代独身の婚活男子の話題から始まる。

彼はもうずっと10年婚活してる。別に普通の爽やかな青年なんだけど、何故か結婚まで辿り着けない。それで会う度彼の婚活状況を聞きだして、アレコレとアドバイスするふりをしながら酒の肴にしている。

 

「今はバツイチの子をどう攻めたら良いかなって思ってるんですよ。離婚したばかりみたいで」

 

「へーどんな子?写真見せて」

 

「えー可愛い、子供いるの?」

 

「いつ知り合ったの?バツならいいよね、結婚もアリだよね」

 

「えー俺の好みじゃない!」

 

みんな好き勝手に話してる。

こうゆうのが好き。そしてモリモリ食べて、ガンガン飲む。

男性陣はそれなりに出世しちゃってて、女性陣はバリキャリ。

職場はみんなぜんぜん違うから、逆に仕事の話にならないのも良い。

 

「いいなぁ、これから恋して結婚するのかぁ」

 

つい呟いてしまった。

 

「じゅりん、どうしたの?人を羨むなんて珍しい」

 

「だって、婚活男子クンはこれから堂々と恋愛していくわけで。でも私はもう、恋は終わった訳で」

 

なんか最近、恋愛に対してとても冷静なので、自分の中ではもう恋に落ちる気がしないのは本音。好きは好きなんだけど、情熱的に一途に恋することは無いのだろうと思ってる。

 

「えーじゅりん、大人になったねぇ。‘‘恋が終わった‘‘なんて言うの、初めて聞いたし」

 

「あれ、もう男の子とご飯に行ったりしてないの?」

 

「いや、男の子とご飯はしてるけど(笑)」

 

「でもじゅりん、前はよく‘‘まだ恋したい、人生最後の恋に落ちたい‘‘って言ってたじゃん」

 

「ご飯位ならいいよね、それくらいは楽しみがあっても。でもじゅりんさんの恋は終わったのかぁ。●●さんが聞いたら凹むね。密かにじゅりんさんのこと狙ってたのに」

 

「いや、じゅりんは絶対終わって無いと思う、だって現役感出まくってるし」

 

「現役感って何よ。一応人妻なんですけど…」

 

このメンバーと飲み始めた10年前、その頃私はまだ不倫には踏み切っていなかった。

たまに男の子を連れ歩くことは知ってるけど、それもプラトニックなお遊びだと思ってるんだろう。ビジネス上、夫と面識があるメンバーも数名いるから、外側から見たら『理解ある夫と年の離れた我儘な若い妻』って感じなのかなぁ~・・

 

私の裏の顔は誰も知らない。

 恋が終わった、と言ったのは‘‘恋愛できる時期が終わった‘‘という風に捉えられてるのかもしれない。

私の中では、一般的な恋の仕方は終わったというところかな。

 

女はすぐ、男の中に自分がどれくらい棲みついてるかで愛情を測ろうとする。

そんなことで自分の存在価値を測ったところで面白くもなんともないと思うんだけどね。

 

男は女の中に自分の存在価値を見出さない。

だって男は社会で戦って、仕事で成果出して、それで自分の存在価値測ってるもんね。

 

女もグダグダ言ってる時間があるなら、自分の仕事とかやりがいとか社会貢献とか趣味とか、何でも良いけど男以外で自分の価値を作ればいい。

…なんて言ってる私も、昔は男の中に自分の価値を探してた。

特にリハビリ不倫は酷かったなぁ。今じゃ笑えるけど。

 

恋が終わった私は、もう二度と身を焦がす様な思いをしないんだろうか。

沼らずに、あの恋愛の高揚した気持ちだけを再び味わいたいとは時々思うけど。

 

私は深く立ち入らないからこそ、男とは適度な距離で長く続くほう。

 

この飲み仲間もそうだよね。たまに会って好き勝手話して、愚痴らず争わずに楽しい時間だけを過ごしてる。このグループは、入れ代わり立ち代わり色んなメンバーが出入りしたけど、結局経済からも家族からも自立している人しか残らない。

それはとても快適で、素晴らしい仲間だし大好きだと思う。また会いたいし会えると嬉しい。だけどこのメンツでは本音を語ることは無いし、依存し合うこともないだろう。

 

若くて弱くて何も知らなかった頃、私は男に溺れてた。

あれは自分が自の足で立てなくて、男にどうにか自分の居場所を作ってほしかったから。だけどその分、濃い付き合いだった。罵り合ったり泣いたり、手放しに喜んだり感極まって叫んだりしてた。

あの感じの情緒じゃなきゃ、恋に落ちない気がするのは何故だろう。

 

今は聞き分けの良い大人で、男との距離感もわかってて、自立していて恋に溺れることもない。だけど恋が終わった訳じゃないのに、何故終わったなんて言っちゃうんだろうなぁ。

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本当にマイペースでつかみどころが無いから、シマリス君の専属『温泉コンパニオン』としてクールに割り切ったつもりだった、ここ一か月。これね↓

jurinrin.hatenadiary.com

また温泉行く約束してるんだけど(苦笑)

予約したっては聞いてるけど、どの温泉に泊まるのか連絡も来ないから(今まではちゃんとURL送られてきていたんだけど)本当に行くのか私もわからないで放置してたんだけど。

今日待ち合わせの場所とか時間とか、突然LINEが来た。

一言『愛しとるよ』とも。

 

キュンとして泣き出しそうで、悔しくて。

やっぱり恋は終わってないよね。

 

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