時々色んなところで尋ねられる。
「なんでじゅりんさんは、そんなに自由なの?しょっちゅう外泊してるし、旦那さん大丈夫なの?」
別に悪気も無く、何気に聞いてるんだろうけど、そもそも夫婦って何故妻が夫の許可を貰わなきゃならないテイなんだろうね。夫も妻の許可がいるのかな?
んー正直な話、実は、昔は夫を置いて外泊なんて出来なかった。
夫の休みの日に、私が一緒に休めない位なら仕事するなと言われてた。
夫は超亭主関白だった(過去形)ので、昔は家の外までお見送りして、帰る時間には外で待ってたし、遅くなる日は夫が帰ってくるまで寝ないで待ってた。
ゴルフで朝早くても、一緒に起きて夫の支度を手伝ってた。
夫の洗髪したり、マッサージしたり、靴下だって履かせてたよ。
バカみたいだね。私もなんでそんなことやってたんだろ?(笑)
私の父も超亭主関白だったから、それが当たり前だと思ってた。その頃は‘‘尽くす妻‘‘の役割が割と気に入ってたのもあると思う。結婚して10年位はずっとそんな感じだったんじゃないのかな。
まぁ当時は、月の半分は夫も出張で不在だったので、半分頑張れば後は好き勝手暮らせてたし、プラトニックなボーイフレンドと飲みに行ったりもしてた。もちろんプラトニックなボーイフレンドは、全員夫公認なんだけど。
半分自由にさせておいて不自由というか、束縛はしっかりされてたし、私もそうゆうもんだと思ってた。それを愛と勘違いしてたと言うか。
だからボーイフレンドは夫に紹介して、出かけるときは誰と出かけると連絡して、行く店も夫の知ってる場所で、万が一後で捜査されても、プラトニックが明白に裏付けられるアリバイばっちりな証跡を残してた。
それに、普通に会社に雇用されると、夫のニーズに合わせて家にいられないので、色々試みた結果、専門職でフリーランスで七割在宅でリモートワークの、今の働き方に落ち着いた。お蔭で働き方は自由になった。これは不自由の功績、お蔭で私は自分にストレスない働き方を見出せたと思う。
今も時々働きたくないなーって思うこともあるけど、結局私は働くことは好きだと思う。経済的に働く理由がない今も、やっぱり働くことを辞めようとは思わない。経済を夫に依存しないのも自由になれる理由の一つだと思う。
でね、何故私がそんな元亭主関白の束縛しまくり夫から解放されたかと言うところが謎なんだよね?私もある日突然魔法を使って自由になった訳じゃないよ(笑)
まず、先に夫を自由にさせてあげたの。
新婚の頃は、夫が一人で出かけるとか、飲みに行くとか、朝帰りとか、ゴルフとか、いつも何となく嫌だなズルいなって思ってたし、一緒にいたいから顔にも出ちゃって嫌味の一つでも言ってたと思う、あと帰宅したら根掘り葉掘り尋ねたり(あまり記憶にないけど)
実際若い頃の夫は港々に女がいて、よく私と結婚したなーって思う程悪い噂しかなかった(笑)
連絡が取れないと思ったら、九州に出張に行って、そのまま九州から女を連れて、船で韓国の釜山に一泊してたこともあったり。
そうゆうのをわざわざ、夫の部下やライバルが私に知らせてきたりするのよね。若い嫁を貰った夫の事を妬んでいたと思うけど、いい迷惑だし余計なお世話だよね。
でも、どうせ私が拗ねても夫は出かけるんだし、数いる女の中で私と再婚したんだから、せっかく出かけるなら楽しんできてもらおうと、ある日から私は笑って見送ることにしたの。
もう出張なのか旅行なのか、どこに行ってるのかもよく分からないし、事実検証したところで治らないし。夫は嘘はつかないけど、都合の悪いことは黙秘するタイプだし。
仕事から帰ったら「お疲れさま」
ゴルフから帰ってきたら「楽しかった?」
出張から帰ってきたら「大変だったね」
明るく声をかけることにした。
特にゴルフは、友達(男か女か不明)とゴルフ旅行に行ったり、アマチュアの試合に全国に遠征して出場してたので、行く前には「楽しんで来てね」と笑顔で送り出すのを心がけた。前は置いてけぼりにされてる気分でとっても淋しかったけど、私も夫のいない時間を自由に過ごそうって決めたら、笑って見送れるようになった。
一度空港に送って行って、見送りの時にいつも通り「楽しんで来てね」って言ったら、それを聞いた夫の友達が
「いーなぁ、うちのカミさんなんか、自分ばっかり遊んでって怒ってたのに、じゅりんちゃんは笑顔で見送ってくれるんだね」
って言ってくれて、その言葉が夫もすっごく嬉しかったらしく、今もその話を持ち出す程。
或る日、夫が
「どうしてじゅりんは、俺が遊びに出てもイヤな顔しないの?」
と尋ねた。私は
「あなたが楽しい時間を過ごすのに、どうして私が嫌な顔するの?あなたが楽しい時間を過ごせば、私は嬉しいよ」
と答えた。この答えが夫的には響いたらしく、それから少しずつ、夫がいる日に私が外出するのを赦してくれるようになってきた。
返報性の法則。人は受けた施しを相手にもしてあげたくなるもの。
しかも、気付いたら私がした何倍もの施しを、夫は私に与えるようになってた。
初めて一人旅に行っていいと言われたときは、感激だったなぁ、お小遣いまでくれた。今じゃ当たり前の顔して一人旅してるけど(笑)
婚外恋愛についても、常々私は夫に
「外に好きな人がいても構わないよ。私は離婚はしないけど、人の心は縛れないから」
とずっと言い続けてきた。
夫の女遊びがいつごろ収まったのか定かではないし、今も銀座や六本木には繰り出してるから楽しんでるのかもしれないけど、私がずっと夫の婚外恋愛を認めてきたから、夫も私を赦してるのかもしれないと密かに思う。気付いて無い訳ないしね。
私は結婚してからも長い間夫に恋してたから、夫に婚外を赦すと言いながらも、モヤモヤしたり悲しんだり妬いたりもしてたけど、その執着は要らないものだと知ってたし、きっと夫の最期を看取れるのは私だと思ってたから、最期に私と一緒にいる約束が出来ることに誇りを持とうと何度も思った。私達の意味する結婚ってそこだよね、と。
どちらかに何か起きても、社会的に認められた関係で、お互いの最期に立ち会う約束をしたのが、私達が利用した結婚という制度。
そういえば、夫は私がしたいと言い出したことは基本的には反対しなくなった。
いつからそうなったかなぁ~?
最後に反対されたのは、確か3.11の時。私の持ってる資格を使ったボランティアに行こうとしたら止められた事かな。絶対に帰って来なくなるから行かないで、と言われた。
確かにそうだったかも。
ある意味私の事をよく理解してるからこその、ストッパー係なのかも。
★まとめ★
自由になりたい時は、まず自分から相手を自由にさせよう。返報性の法則。
「自由にさせてるけど、自分には自由がない」って人は、やり方が違うと思うんだよ。
やり方が合ってて、自分だけ不自由なら離婚すればいい。もし本当に自由を望むならだけど(実は無自覚で不自由が好きな人もたくさんいるもんね)
★追伸★
あと、夫婦じゃなくてもカップルでも同じことだよね。
相手を束縛したり、自分を第一優先にさせたり、優先順位で愛情を測ってたら、男は居心地悪いし、飽きれば女を捨てると思う。だからって我慢が必要じゃない、自分の自由も相手と同じように大切に扱えばいいことなんだけど。
わかったふりして分かってない人がなんと多い事か。。
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