フレネミー(Frenemy)とは
friend(友達)とenemy(敵)を合わせた造語。『友達を装う敵』『友達なんだけれども敵』という意味で、仲がよいと思っていたら、意外な場面で攻撃してくる人を指す
SNSで知り合って、リアルに友達になった`彼女‘と、共通のSNS上の男友達。彼女が男友達に惚れたと言い出してからメンドクサイ展開に。この続き↓
或る日男友達と通話。突然私が怒られた。
「じゅりんさぁ、どうなってるの?俺の悪口を言ってたってホント?なんか俺ショックなんだけど。ちょっと酷くない?言いたいことあるなら俺に直に言えばいいじゃん」
ん?意味がよくわからない。
どうやら彼女が、私が男友達の悪口を言ってると、男友達に伝えたらしい。
彼女はなかなか二人で会ってくれない男友達のことを愚痴っていたし、私もそれに相槌を打って聞いていた。どうもそれらは全部、私が文句を言ってたことになってるらしい。彼女の愚痴も全部、私の口から発されたことになってるみたい。
「それにさ、彼女ちょっとヤバいよ。じゅりんさ、彼氏の他にセフレもいるの?そのこと、じゅりんの彼氏を探して伝えるって言ってたよ、彼氏が騙されてて可哀想とか、じゅりんが言うこと聞かないとか色々言ってたけど…いや、どうやって彼氏を探し出すのかは知らんけど、そんなこと彼氏に言われたら困るでしょ?てかホントに、セフレとかいたの?俺、なんか信じられないんだけど」
確かに私には、彼氏と出会う前から続いてたセフレがいた。結果的にはセフレになっちゃったというか、彼氏と出会う前、不倫がよくわかってなかった時に、はずみで寝ちゃったというか。
でももう長らく会ってないし、セフレのことを知ってるのは彼女だけだ。他に言える人がいなかったから。
どうしてこんな仕打ちをされるんだろう?
彼女の愚痴をただ聞いてた私が、どうして男友達の悪口を言ってることになってたんだろう。私が信頼して打ち明けた話を、何故この男友達に喋っちゃうんだろう。
悲しかった。
だからちゃんと彼女と向き合おうと、彼女と会って話した。
「男友達から聞いたけど、どうしてこんなことになってるの?」
「私、そんなこと言ってない」
「だって、あなたにしか言ってないことまで、男友達が知ってたよ。あなたが言わなかかったら、どうして知ってるの?」
「だって、じゅりんが私の言うこと聞いてくれないし。彼氏もセフレもいて、旦那さんも理解あって、時間もお金も自由で、男友達だってじゅりんにしか会わないじゃん」
「だから好き勝手に個人情報を流出するってこと?しかも事実を捻じ曲げて伝わってるっておかしくない?私ね、あなたに良かれと思って、今まで色々協力してきたんだよね…男友達の事が好きになったって言うから、出来る限りのことをしたつもり。でもそれが仇になったってことだよね?ごめん、もうあなたと友達続けられないわ」
「待って、男友達よりじゅりんのほうが大事だよ。私、もう男友達と連絡取らないし、忘れるから考え直して、友達やめないで」
彼女は私の目の前で3人のグルチャを退出して、男友達のLINEをブロックして削除した。
なんだかそれを見ていて怖くなった。
彼女の真意がわからない、あんなに男友達が好きって言ってて、時々泣きながら電話してきた位好きだと言ってたのに、その人より私が大事ってどうゆうこと?
そもそも恋愛と友達を比較することなの?
その時点では私達はかなり親しい付き合いでお互いの家もわかっていたので、万が一家や家族に危害を与えられ手は困ると思い、私も彼女を無下にすることが出来ず、ずるずると友達を続けることになる。
曖昧なまま、彼女のことを信じられないまま、ただ彼女から来るLINEに返事をして、時々長電話をする。別れ話を切り出せない彼氏みたいな心境。
男友達にはざっくり説明したけど、彼的には、彼女から執拗に迫られてたから、それから解放されて良かったと言っていた。
「いつもさ、彼女にはことあるごとに『私とじゅりん、どっちが好きなの?』って言われてたんだよ。今だから言えるけど怖くない?俺とじゅりん、そうゆう付き合いじゃないしさ、じゅりんには彼氏いるって知ってたしさ…でもキミ達、それでも今も仲良しなんだもんな。俺は彼女からLINE来なくなって良かったけど、キミ達って不思議な関係だよねぇ」
私には男友達より私が大事と言って、男友達には、自分とじゅりんのどっちが好きかと尋ねる。よくわからない。彼女はいったいどうしたいんだろう。
それから彼女から聞かされてたのは、すごくすごく自分を大事に扱わない自虐的な生き癖と、そのせいで相手からも大事に扱われていない事実。
いつも不倫相手のことは、LINEと下の名前しか知らないとか、行先はラブホだけとか、家族に家政婦扱いされてるとか、夫が朝早くから夜遅くまで帰らないし、食事も平日に家では摂らないとか。
「だからね、じゅりんが羨ましかったんよ。ごめんね。彼氏のこと何でも知ってて、もしもLINEが使えなくても連絡取り合えるように相談していて、旦那さんも優しいじゃん?それなのにセフレもいてさ、仕事だって私みたいなパートじゃないでしょ、みんなに求められて認められてる。なんかずるくない?なのに男友達もじゅりんのことばっかりで」
「・・・・・」
「私なんか、彼氏とか言っても連絡先もLINEしか知らないし、名前も本名かどうかわかんないし、旦那は殆ど顔合わせないし、しかもレスられてるんだよ?可哀想じゃん私って。子供達だって私の事なんか関係ないもん」
「でもさ、それってさ、自分が招いてるんだよ?自分の事大事に扱わないと、周りからも雑に扱われるんだよ?それを他人に恨み持ってもさ、何の解決もしないじゃん」
「でもしょーがないじゃん。リア充は羨ましいしムカつくの。でも私、言っておくけどホントにホントに男友達クンのこと好きだったから。あの人捨ててでも、じゅりんと離れたくなかったから」
それってなんか違うと思うんだけどな。
男友達も、私の事も。
彼女の寂しさの闇に、ただ巻き沿いにされてたような。
結局私達は、少しずつ連絡の頻度が下がって、何となく遠ざかって、気付いたら彼女はSNS上にいなくなってて、LINEもブロックされてた。
後で知ったけど、そのSNSでは常習犯だったみたい。親しくなる人が出来てもトラブルになって、結局SNSを辞めてまた別の名前で復活してくる。
男友達の他にも、SNS上の共通の友達数名に、私の事を喋ってたみたいだけど、みんな本気にはしてなかったようだ。
そういえば、私は彼女に名刺を渡したけど、彼女はなかなかフルネームを明かしたがらなかった。
ネットの世界では色んな人がいるから用心しているとは言ってた。
それはそうかもしれない。
でも自分が心開かないと、相手にも心開いてもらえないし受け入れてもらえないよね。
私も良い勉強になったと思って彼女のことは忘れてたけど、急に思い出したら胸がギュッとした。
今も彼女、どこかで恋愛してるのかなぁ。
幸せだったら良いのだけど。
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