オカマ役の松坂桃李クンを見たくて、前にも見たことがある映画『ピースオブケイク』を何気にみてた。なんだか桃李クンの健気な演技を見たら元気になれそうな気がしてた(実は桃李くん好きなのだ)
なんだけど、見たことある映画なのに、なんだか感動しちゃった。
ベタなラストに泣けるのは私が弱ってるからなのかもしれないなぁ。
主人公の志乃ちゃんが、お隣の京志郎に初めて会った時の
「風が吹いた」
って台詞、なんかわかるわぁって、しみじみ思っちゃった。
一目惚れのあの瞬間、例え方は人それぞれだけど、理由なんかなくて一瞬で恋に落ちるアレ。
私が彼氏と出会った去年の8月、彼氏が私の前に立った時、斜めに彼が私を見降ろして目と目が合った瞬間、私の中では『時が止まった』と思った。
室内だったせいか風は吹かなかったけど(笑)
そんな彼氏とデート。
私達は東京の中心部を挟んで西と東の真反対に住んでるので、会うのはお互いに出やすい場所が多いのだけど、たまに彼がウチから二駅程度の場所での仕事がある。
その日は夕方に彼を車で迎えに行って、一緒に夕食を食べて、抱き合って、彼の家の近くまで車で送るという、かなり``私が男前なデート‘‘をする。
普段のデートプランは彼が決めた通りにするんだけど、私のエリアでのデートだけは私が決める。夜だし時間も短いし、決めることと言えば、食事とラブホと送りのルートくらいなんだけど。でもこれがなかなか楽しい。
好きな男のためにプランを立てるってウキウキする。男の人も、いつもこんな気持ちでデートプラン立ててくれてるなら嬉しいなぁとも思う。
お迎え待ちの私の車を見つけて嬉しそうに駆け寄る彼は、冷静にみたらマスクした普通のオッサンなのに、何であんなに輝いて見えるんだろうね。
「やぁ、お待たせ」
大きな荷物をトランクに押し込んで、助手席に乗り込む彼。
ああ、なんでこう、会うたびに『時が止まる』気がするんだろう。
彼は穏やかで、彼なりの見方で私を理解しようとしてくれて、賢くて、そして何故かものすごーく勘というか引きが強い。
この日も、年下2号クンとデートの約束を先にしてたし、彼氏と会うタイミング的にはいつもより少し早いのに、急に仕事が入ってデートに誘われて、結局年下クンとの約束は反故にしてしまった。
ご飯に行く途中、車中でお互いの近況を話す。仕事のことや友達のこと。
それから、最近クローゼットの引き出しに、夫が誰かにあげるであろう、某ブランドの香水が綺麗にラッピングされたまま、隠されてるのを見つけてしまったこと。
それを見つけた時、私は「ものすごーくホッとした!」って話で盛り上がった。
その香水は、ブランド的にもかなりお値段が良くて、私も数か月前に夫にお店に連れていかれて買ってもらったので、これは私宛の品ではないことは明白。
ただ香り自体は数十種類あるから、プレゼントの包みの中身の香りまではわからない。
夫には、以前から彼女がいたらいいなって思ってた。
それは傍から見たら奇妙な夫婦に見えるかもしれないけど、私達は離婚する意志は無いし、これからも生活は共にしていく。随分前に夫は私に婚外恋愛を黙認すると告げたから、こうして私は好きな男と家の近くで食事も出来る。
ただ、夫にも幸せを感じて欲しいと思ってた。私ではもう与えられない彼の幸せの種類を、外側から補填できるならそうしてほしい。人生は短い、夫はかなり年上だから尚更。
だから物的証拠となりそうなこのプレゼントの包みを見て、私はすっごく嬉しかったので、あらゆる場面でこの話をネタとして披露している。
「あはは、じゅりんの心境って不思議。旦那さんに彼女がいたとして嬉しいんだね」
「だってもう、うちは長いしレスだし恋愛感情はお互いにないし、私が上げられない幸せを補填してくれるなら、ウェルカムだよ」
「そうなんだ。でも旦那さん、今も好きではあると思うよ、じゅりんのこと」
「私も夫の事は好きだよ、でももう恋じゃない」
この会話の中で、彼氏の本音が垣間見えた気がした。
奥さんの事は好き、だけど私の事も好き。
好きな気持ちがたくさんあっても構わないと思う。
私は家族を大事にする彼氏が好き。奥さんを嫌いになられても困る。
ちなみにこの香水の話、シマリス君にも話したんだけど、全然笑ってもらえなかったどころか『でも真実はわからないでしょ』と窘められた。真面目か?
彼氏の好きそうなお店をいくつかピックアップしておいたので、その中から選んでもらって行先を決める。
今回のお店は、彼がかなり気に入って「また来よう」って何度も言ってたので、エスコートした甲斐があった!
そして抱き合う。
本当に本当に、彼と過ごしていると穏やかな時間。
わたしは彼といると、身も心も浄化された気持ちになる。
全て脱ぎ捨てて軽くなるような。
どうしてこんなに私を包む人がいるのに、私は狩りを辞めないんだろう。
もう病気?依存?まぁ何でもいいんだけど理由は。
彼と抱き合うと、たくさんの嬉しさと僅かな痛み。
本当は一途にこの人だけを想いたいのかな。自分の本音がよくわからない。
シマリス君との温泉デートから日が浅かったせいか、この日は特に痛みが大きかった。
何故か彼氏もいつもより激しかった。
「どうしたの?今日・・いつもよりすごかったけど」
「それは、じゅりんの前戯がすごかったから・・・」
どうやら私の僅かな罪悪感は、攻める前戯と転換されるみたいだ(笑)
良い効果なんだろうか。元々女性的なエネルギーの彼氏は受け取るのがとても上手だから、アリなんだと思うけど。
でも、女性側の前戯がすごかったって言われる攻め方ってどうなの?(笑)
やっぱり女は男に攻められたい。勿論自分が攻めるのがイヤって訳じゃなくて。
この日は少し遅くなってしまったので、一番最短ルートで彼氏を送り届けて、また来た道を折り返してドライブ。
なんだか色々浄化された気分で、帰りのドライブは歌を歌いながら。
やっぱり彼氏は素敵だ。
誰に何と言われても、彼氏は私の中で誰も代われない唯一無二の人。
ただ、その人だけが全てになれない自分が憎い。
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