最近私の周りでは、カップルのお別れが続いてる。
不倫カップルのお別れも、離婚も、別居(事実離婚)もある。
今日も仕事関係の兼業主婦してる知り合いから
「実は今週末、家を出るのよ」
って報告があった。
なんでこんな暑い夏に…と思うけど、月を跨ぐと、良い賃貸物件が無くなっちゃうらしい。そうゆうもん?
『生活費稼がなきゃならないから、仕事あったら回してね』ってお願いだったんだけど、女って強くて逞しい。別居なのに全く悲観的な要素がないどころか、なにか嬉々としてる気もする。
始まれば終わるのが世の常なので、誰かが別れたからと言って驚くことではないけど、あまりにもお別れ報告が続くので、今年の8月はそうゆうタイミングなのかなぁとも思ってる。
春にコロナ、自粛、自粛解禁、そして第二派の今。
その間、想定外の事が世界中に訪れたし、私も沢山の気付きと体験をしたし、自分の人生を振り返る機会も時間もたくさんあったと思う。いつ死ぬのかわからない恐怖に晒されたり、身近な人や有名人が急に亡くなったりして、自分の命の有限さに改めて気づいたり。
好きに生きようとか、自分大事にしようとか、こんなに好き勝手に生きてる私でも、色んなことを考えた。
男性側からのお別れ報告は『急に彼女から切り出されて驚いた』とか『急展開でついていけてない』とか『突然言われてどうしていいのかわからない』みたいな戸惑いの内容が多い。
女性側としては、結構前から考えてたり、悩んでいたり、それなりにサインを出してたりするもんなんだけど、男ってわかんないもんだよね。
だからカップルで男女両方友達だと、男性側と女性側の報告がまるで違う。
男は突然崖から突き落とされたような、ただ急な展開に驚いてるし、女は悩みに悩みぬいてやっと決断したって言うし。
男は疑うってことを知らないから、自分が獲得した戦利品は、永遠に自分の手元にあると思い込んでる。
そうゆう意味では、女の方が断然腹黒いよね。
女は女の言い分もあるけどね。
私は、自分からお別れを告げる方だった。
潮時というのは、何故か女の方が先に察知する。
だから傷つかないように後を濁さないように、少しずつ少しずつ心を閉じていく。
ついでに私は、そのタイミングで次の男も探す。
周りからは私の事を『自立している』と言ってもらえることが多いけど、実は全然自立していない。完全に一人で生きることは私には到底無理で、いつも誰かに守られて生きてきた。
ヤドカリみたいな女なので、初めて彼氏が出来た時から男が途切れたことは無いし、それが自慢でも何でもなく、自分の弱さの象徴だと自覚はしてる。
だけど自立できないことは悪い事だとも思ってないから厄介よね、私。
結婚する前に2年位付き合っていた男がいた。
出会った頃は妻と死別して子供と暮らしてるって言ってたんだけど、後にそれが嘘だとわかった。奥さんは健在、ただし病気がちで家事もろくにできない状態だったみたい。
たった2年なのに、その人との思い出はとても深く、今も時々思い出す。
私のモノカキとしてのセンスを発見してくれた男でもあった。
料理の腕を上げたのも、美食家のその人に認めてもらいたかったから。
その人に初めて南の島に連れてってもらって、私はすっごくその土地が好きになり、いつか住んでみたいなぁと思ってた。
初めて私の誕生日を祝ってもらった時のシャンパンは、今まで飲んだシャンパンの中でも世界で一番美味しいと感じた。その銘柄をEメールアドレスに付けた程(笑)
一番好きだったのは、その人にある胸の傷。
その傷に触れながら、一緒の時代を生きてることに感動したし感謝した。その傷は心臓病の手術の後なのだけど。
お蔭で彼は今、こうして生きてる。そして私と巡り合った。
そのことを、傷に触れる度に噛み締めてた。
私の本質は今と変わらないから、もちろん他にも男がいたんだけど(苦笑)それでもやっぱり特別で大好きで愛してた。もう完全お花畑だったなぁ。懐かしい。
出会って一年過ぎた頃に、ひょんなことから彼の妻の存在がわかって、妻そのものよりも嘘をつかれてた事がショックで、私は少しずつ心を遠ざけた。
嘘なら私もたくさんついてきた。当時は、別の男に対価を貰う愛人もしてたし、たまに会って抱き合う男もいたし、私と付き合ってると思ってる男は片手じゃ足りなかった。
だけど私は傷ついた。
自分も嘘つきだから、お互い様だからチャラって訳にはいかなかった。
少なくとも私はバレないようにする。
だけどその人は、バレた。
時々上の空になって妻のことを考えてた。彼女は重篤な状態に度々陥ってた。
命ほど、私の心が揺れる事象は他に無いと思う。
私は昔から人の命に過敏だ。それは大事な人が次々亡くなったことや、自分が大病を患ったことからなのかもしれない。
死は怖くない。だけど死に向かうその道筋は、今もとても怖い。
だから、彼の妻の事を考えると、私はどうして良いのかわからなくなった。
別れは始めから決意しているものじゃない。
ただぼんやりと、お別れが近づいていることを感じてる。
そうして他の男に目をやる。その時手元に何人いても、その人のポジションに『繰り上がる』人はいないから、また新たに探す。
そうして探して『ちょどよく収まる』と思ったのが今の夫。
結婚していて調子が良くて、年上で経済力があって、遊び慣れてる。
なんで遊びのつもりが私の夫になったのか、ホント謎だけど。
それから半年位かな。その人とはなんとなく疎遠になって、あまり会わなくなって、抱き合わなくなって、そうして最後に別れを告げた。
割とズルズルと最後まで別れられない私が、別の男が出来たからと珍しくキッパリと。
あんなに段階を踏んでお別れしたつもりが、その人にはとても急な展開で衝撃的だったらしい。後に共通の友達に聞かされたけど、まさか私が自分の元を去るとは、夢にも思ってなかったそう。
その自信、どこから来るんだろうか。
私と夫が結婚して一年程経った頃、その人からメールが届いた。
私の誕生日を祝う言葉と一緒に、彼の妻が亡くなったという知らせで、再び私と共に過ごしたいと書かれてた。
その人とは、同じシャンパンの銘柄の、だけどその銘柄の後に続く色を変えて、それぞれにメールアドレスにしてた。
私はそっとアドレスを変えた。
もちろん返信はしなかった。
どうしてるのかな。今も元気でいてくれたらいいけど。
あの時も8月だった。
やっぱり8月は入れ替え時だなぁ。
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