人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

近づいて遠ざかって

私はお別れはフェイドアウト派なので、きっちりお別れの言葉を交わすことはあまりない。

一応最後にメールしたりすることは稀にあるけど、それは何らか感謝を伝えたい時かな。そもそも嫌いになってお別れすることも無いし、喧嘩して別れることも無いし、もちろん爆弾投下もしないので、何となく静かに時間をかけて、お別れの時期を迎えてる気がする。

 

自分たちの意思とは無関係に急なお別れだと、言いたい事をメールにまとめることもあったな。

それでも後々何となく時々連絡を取り合って、それが少しずつ少なくなって、いずれ終わる感じかな。

 

ただ、熱が冷めただけって感じ。

ああ、私の役割はここまでなんだな、って思うことにしてる。

 

会う頻度が少なくなって、連絡しなくなって、何となく遠ざかって。

相手もそれに気付いて、少しずつ距離を置く。そうして別れの準備をしてる。

 

若い頃は、大の大人が最後に話し合わないなんて!って無駄に正義感燃やして、対面でお別れ伝えあったりしてたけど。

あと、返却するモノがあるときは(鍵とか荷物)会ってバイバイしたこともあるかな。

でも、最後に対面することは、あまり意味はなかったと今は思う。

 

静かに、その人の人生のキャストから降りる。

 

機会があればまた会うこともあるかもしれない。

その時は懐かしい笑顔で「元気?久しぶりだね」って言いたい。

 

そもそも恋愛には賞味期限がある。

一般的には2年くらいなのかな。

まぁ保存方法によっては、3年、4年と長持ちさせることが出来るとも思う。

 

後は自分に嘘をついて長持ちさせる(←私の結婚生活はコレだった気がする)

恋の舞台から、上手に愛に昇華していけば、嘘つくこともなくてお互いの役割が変化するんだと思うけど、うちは子供もいないしお互いの役割も変わらず、何となく恋愛モードの雰囲気で過ごしてきたと思う。

 

でも嘘をついてる自分にも気付かない程に、そうゆうものだと信じて疑わずに生きてたから、辛くもなんともなかった。ただ、時々夫が、吐くほど気持ち悪く見えることがあった。そしてそう思う自分が悪いとか、夫に申し訳ないとか思ってた。

自分の感情よりモラルを優先させてしまう正義。

怖いよね。湧き出る感情は嘘じゃない、良いも悪いも無い。

自分の本音なのに。

 

今も時々気持ち悪い。

これ、正直な気持ちだから仕方ないと、今は思う。

 

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昔、私が酷い捨て方をした男がいて、私はその後の彼の人生がずっと気になってた。

今考えると本当に私が未熟で、お別れの準備もできなくて、突然目の前から消えたんだけど。

消えた後も根気よく友達の伝手で私に連絡してくれた。ずっと私の帰りを待っててくれた。遠くまで最後は会いに来てくれた。

 

だけど私、当時から多頭飼いだから(苦笑)

結局他に男がいるってわかって、それを知った彼がすごく怒って、そのまま連絡が途絶えた。

きっと私の見せてる、ある一面だけを愛して、それに縋って生きてた人。

私は、自分のすべてを受け入れてもらえなくて、自分から去ったのにすごい失恋気分で。

半年位は気持ちを引きずってたかなぁ。

 

そんな私も愛してると言って

 

わざと相手を傷つけてた気もする。

あの頃はすごく身勝手で、私のどんな醜い真実を知っても、なお揺るがない愛され方をしたいと願ってて。

 

だけどその後、その男がずーっと独身で暮してるって聞いてたから、それは多分私のせいだろうと思ってた。彼を再び女性不信にしてしまった自分を責める気持ちもあった。

彼の仕事柄、妻がいないことはとても大きなハンディなのに、大丈夫なのかなと心配にもなった。余計なおせっかいなんだけど。

 

当時の幼い私は、自ら他の男の存在を匂わすような、そんな細工さえ施した。

そうして結局、彼が激怒してそれっきり。

 

やっぱりなぁ。

ほらやっぱり、私って愛されない存在なんだよね、って思ってた。

どんな私でも無条件に愛してくれるなんて、そんなことありえないんだ。

取り繕ってる私の綺麗な一面だけを、男達は持て囃すんだ。

 

だからもっと、綺麗な一面だけを磨かなきゃ。

色んな私を隠さなきゃ。

 

彼は元々女性不信だった。昔付き合ってた彼女に「五番目の彼氏」と言われ「セックスが下手」と言われて傷ついて、出会った時はインポだったし(後に治ったんだけど)

その彼の事は、とてもとても好きだった。だけど未熟だったあの頃の私は、彼に愛をぶつけすぎて、すごく振り回しちゃって、そして寂しくて…

 

やってることは今も同じ多頭飼いなんだけど、あの頃はほんと酷かったな。いわゆる分散ってやつだったと思う。

 

今は分散じゃなくて、ただ好きな人が増え続けるだけなんだけど。

そもそも分散って嫌い。埋まらない淋しさを「分散」するなら、分散された人も大迷惑な話。まぁその大迷惑をさんざんやってきたのも私なんだけどね。

 

で、その彼は公式な役割を持った人なので、最近どうしてるのかとふと検索してみたら、二年前に結婚してた。

とても綺麗な妻と、二人で並んでる写真が載ってた。風貌は全然変わってない、懐かしい。

 

ああ、よかった…

私が一番最初に感じたのは安堵。

 

ということは、私は20年以上あの頃の事を、実はずーっと気にかけてたのか…

これもひとつの愛のカタチ?

そんな訳ないか(笑)

 

それからも、何度かは不器用な別れ方をしたこともあったけど、だいたいはお別れの準備があって、少しずつ影を潜めて、そっと去った。

結婚する時は、祝ってくれた男達もいた。

 

そうしてお互いに必要な時期に近づいて、それが終われば遠ざかる。

それでいいんじゃないのかなって今は思ってる。

 

終わり方としてはお見本にはならないけど、これが私のスタイルなんだろうな。

 

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