朝早く目が覚めた。
いつも旅先では、割と朝早く目覚める。
そのまま朝風呂へ。
寝化粧を落として髪を洗って、湯船で昨日のことを反芻する。
朝日に申し訳ない程に、淫靡な記憶。
本日はこの続き↓
部屋に戻ったら、まだシマリス君はスヤスヤと寝息を立てていた。
無防備に眠ってるその顔は、本当にあどけない。
寝巻きの浴衣で中居さんと会うのは恥ずかしいので、一度着替えて朝食をいただく。
着替えてからシマリス君を起こす。
シマリス君は低血圧なのか、寝起きがすごく悪い。
運ばれた朝食も少ししか食べないで、またすぐお布団へ。
「ねぇこっち来て」
「はいはい」
これ前回もこうだったなぁ、朝の甘えタイム。膝枕だったりバックハグだったり、とにかく朝は甘えたがる。超可愛いんだけど♡
「ねぇママ、抱っこして」
昼間のデートは真摯で、仕事の会話は戦士で、セックスの最中は野獣のようで、寝起きは子供になる。
誰でも二面性はあるけど、もう少し調和した人格なら生き方も楽だろうに…ついそんなことを考えてしまう。
シマリス君を胸に抱いて、頭を撫でる。
気持ちよさそうにウトウトと眠るのを見ていると、私も気持ちよくウトウトしてくる。
と、油断しているとそのまま、服の下に手を入れて胸を揉み、スカートを捲し上げる。
あれ、朝はしない人だと思ってたんだけど…
「キミの身体は、ホンマ俺に求められるね。昨日消化不良だったから」
「え、消化不良だったの?」
「だってじゅりんが眠そうになってたから」
充分に満足してたのは私だけだったのか。あれだけ抱き合っても足りないなんて。
そう言いながらも、私も潤ってくる。
「ねぇ、他にも誰かいても、私のことは暫く大事にして」
「誰もおらんよ」
「進化心理学的には一夫多妻は当然で…女性の幸福度高いの知ってるから…」
「ああ、来るとき話しとったやつね」
車中で『心理学で面白い話を聞かせて』と言うから、一夫多妻が人的には一番理に適ってるという話をしたのだ。
強い男の遺伝子を残したい女は、多妻を受け入れてきたという話。当然男が余るので、モテない男の救済措置として一夫一婦制が選択されてきたって話なんだけど。
「他に女がいても、私を忘れないで…ねぇ、大事にして」
「だから誰もいないし。俺、かなり溺れてるやん。こんなに求めてるやん。好きだよ、愛してるよ。そうゆうこと言うの、ホンマ可愛いなぁ…」
そのままキスで唇を塞がれて、激しく突かれた。
終わってから服が汚れるからと脱いだら、また抱き寄せられて始まる。
ウトウトして抱き合って眠って、気付いたらまた始まっていて。
「こんな性欲強い人が、女が私一人な訳ない」
「じゅりんも同じやで。性欲強くて淫乱やで」
「あなたのせいだから。責任取って」
「いいよ、もっとずっと抱いてあげる」
お互いに他の影を感じてる。だけど咎めない。探り合いもしない。
むしろそれが良いスパイスとなって求めあってるような。
この瞬間、私は自分の『愛の純度』がすごく高いってことに気付いてしまった。
出会ってくれて、私を探してくれて、そしてこんなに求めて抱いてくれて、嬉しい!ありがとう!
って気持ちが沸き起こる。生きてて良かったなぁ、現役女であるうちに、こんなセックスしてもらえてよかったなぁって、感謝の思いが駆け巡る。
快楽とは別の涙が溢れる、なんだろうこれ。
シマリス君のことは、愛じゃないと思ってた。
愛ってもっと、会えない時間に相手を想ったり、相手を束縛したくなったり、次の約束まで不安だったり、顔見てるだけで嬉しくなったり、相手の人格をまるごと受け入れたくなるような心全部が奪われる、そうゆうモノだと、私もまだどっかで思ってた。
私は会えない時間にシマリス君のことをあまり考えてないし、もう既に他にも女がいてもいいとさえ思ってる。彼の妻については微塵も何も感じていない。
私にとっては『身体目当て』の男だから、それは愛ではないと思ってた。
どこかでまだ『愛は心で身体は欲望』というクラシカルな私の無意識な観念が『ただ身体から感じる愛』を否定していた。
勿論そうゆうこともあるのかもしれない。性的欲求だけで繋がって、ただ楽しむセックスもありかもしれない。
でも今この瞬間は、シマリス君との今のセックスのスタイルは、それとは違うとわかってる。
上手く言えないんだけど、私が今まで思ってた「愛」ではない種類の愛のエネルギーを、お互いに出し合って受け取り合ってるような感覚なの。
よく『エネルギー循環のセックス』って聞いてたけど実際のところはよく分からなかったし、体験できてた気分になってたんだと思う。
でも、今はこれだよね!って思う!循環出来てるかどうか微妙に自信ないけど(笑)
私ばっかり受け取ってる気もするんだけど、まぁいっかw
相性がいいってこうゆうこと?波動が合うというやつ?
えー上手く言えないのがモヤるけど、これもひとつ愛のスタイル?
他には何も求めないし、縛らない。
ただこの瞬間、すごくすごく良いセックスが出来て、そのプレイは私のドストライクのやり方で、満足するまで与えられて、私もそれ以上に与えたくて仕方なくて、そしてそれがとても嬉しくてありがたい。感謝の気持ちしか湧かない。
これは、、だいぶ前に源さんが言ってた「いきなりセックス」というやつなのか?
と、過去記事を見てたら、こっちの記事がすごく腑に落ちた(また勝手に、ゲスなブログにシェアしてごめんなさい、源様…ご本人にDMする勇気が無いからここで謝罪m(__)m)
前にも読んでたのに、今の方がしっくりくる。そうか、セックスに目的を持たせるのをやめたのか、私は!そうだったのかー!目から鱗が落ちまくり!!
何人も男を持って、更に狩りに出て、男の試乗しては捨てる私に、たまにお咎めのメッセージくれる方とかいるのね。お咎めならまだいいんだけど、憐れみのメッセもあるの。’本当に愛する人と出会えていない可哀想な人’みたいな内容なんだけど。
そう思われてても別にいいよって思ってたけど、やっぱりたまには凹んじゃったり。
もう狩人止めようかなーとか思うこともあった(言わないし、やめないけど)
でも、諦めないで良かったと本当に本当にそう思うし、自分を褒めてあげたい!
シマリス君とこれからどうなるかわからないし、いつお別れが来ても、いつ私の人生が終わるかわからないけど、出会えて、二度も温泉に連れてってもらえて、夜も朝もこんなに抱き合って、そしてそれが超幸せなんだから、もー感謝しかない!
この感謝しかない気持ちが、今まで私が知らなかった『いきなり愛』って感じがしてる。恋する時間はなかった、ただ愛だけ。しかもすっごく純度が高い。
そりゃ私も女なので、少しは拗ねたり妬くかもしれない(今はないけどね)
でもお互いに自由で赦せて、抱き合いたくなったら抱き合って、そうして飽きるまで続けたい。それがいつかはわからないけど、先の事も良い意味でどうでもいいかな。
恋愛とセックスを紐づけて考えてた時は、こうはならなかった。
男性はそもそも恋愛とセックスを別にできるから、もっとシンプルに答えに辿り着けるのかもしれないね。
シマリス君とは、結局レイトチェックアウトまで、セックスしたりウトウトしたりの繰り返し。お昼はシマリス君が行きたがってた焼肉屋さんに寄って帰ろうってことになった。帰りの車中で、次のデートの話。
「次のデート、どこ行く?」
「あのオーダーシャツ、一緒に採寸に行かない?」
シマリス君のお誕生日にと、オーダーシャツ2枚分のチケットを私がプレゼントしたのだ。誕生日のお祝いはいらないってずっと言われてたけど、すごく嬉しそうにしてくれてたので、一緒に採寸に行きたいなぁって思ってた。
「いいね!あのお店、支店がたくさんあるよね。でもどうせなら本店行かない?」
「いいけど、本店遠いから、最寄り駅まで電車で行くよ、うちと逆方向だし」
「いやや、俺迎えに行く。一緒に行きたいの」
「一緒に行くよ、駅から」
「そうやない、俺が迎えに行きたいんや!」
お迎えしてからの本店に行くとなると、往復3時間くらいロスだと思うんだけど…
言い出したら聞かないからなぁ。それにしてもどうしてもお迎え来てくれるとか、ほんとに可愛い。やっぱ少しは私も惚れてるかな?
「なぁ、そしたらその帰り、ラブホ行く?行きたい?」
「えーどうしようかな」
「俺は行きたい。行きたいやろ?」
昨日はプラトニックなデートもしようねって約束したのに(笑)
やっぱり私には、いや私達には無理なのかもね。
もちろんそれでいいし、抱かれたいし♡
♡♡♡ ♡♡♡ ♡♡♡ ♡♡♡
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