なんだかこの生活にも慣れてきた。
私は一足先に stay home week に入ってる。
ま、その前からテレワークになってるし、自分の仕事だけするようになったらけっこう時間も出来たし、過ごし方はあまり変わらない。
ジムに行けない、図書館がやってない、会いたい人に会えない、飲みに行けない、都道府県を跨いで出かけてはいけない…
この制限の中の積もるような小さなストレスは、僅かに逃しながら、僅かに慣れながら、日々を何とか凌いでる。
みんな自分の命より大事なものはないんだろうな、なんて思う。
今じゃ自分も含めて、誰がコロナに罹患してるかわからない。
『相手のため』と言いながらデートを自粛する恋人たちは、もちろん、相手に迷惑をかけないことは勿論だけど、自分の命を守るためでもあるだろう。不倫なら尚更、自分たちの関係性をバレてはいけない事情もある。もちろん私も。
こうして緩く生きてる間にも歳を取る。
私の女の時間は、少しずつ死んでいく。
今はきっと、女の時間のほうが重いと錯覚して、そのうち命の方が大事だと思うようになるのだろう。
だけど今この瞬間、女としての私の時間が日々削られていくことの焦燥感が、私の心に渦巻いて穴を開け、それを押し広げていく。
知ってる、これって前からそうだった。
この閉塞感で、前からあったその辛い惨めな気持ちと、嫌でも対峙してるだけ。
気を紛らわす様々なイベントが、出来ないから困ってるだけ。
だけど、だから恋に逃げてるんじゃない。
確かに自分の女としての時間への焦りはあったし、そのタイミングで夫から婚外の恋愛を赦された。本来の奔放な私を思い出させてくれる元彼と出会って、男を愛でたい自分の欲望を知った。
だから私は、男を愛したいだけなのに。
Photo by Caleb George on Unsplash
男を愛することは、生きてる限り出来るだろう。
ただ、身体ごと全身で愛することができる時間は、女でいる時間に限られる。
その残り少ない時間が、自分とは無関係の情勢のためにじわりじわりと奪われていく。
先の見通しがつかないジレンマ。
私は男達に会えないことが悲しいんじゃなくて、きっと自分の女が死んでいくことを悲しんでいる。
男達とはこれでお別れするとは思ってない。
だけど、例え男達とはいつ二度と会えなくなっても、後悔しないだけ全力で愛してきたとも思う。そうなれば悲しいし寂しいかもしれないけど。
人って、結局自分の事が一番なんだろうな、なんて思ったり。
もちろんそれは悪い事じゃないし、自分を大事にできなければ人のこと愛することなんか出来っこないんだけど。
今は、残り少ない自分の女としての時間が、何もできないままに擦り減っていくことに、ただ切ない気持ちで過ごしてる。
でもそれは、まだ自分の命を脅かされていない幸せな証なんだろう。
だから、少しの間、また狩りに出る。
狩りで好きになる人に巡り合えるとは思ってないし、今の男達を愛でられて充分幸せなんだけど。
ただの気紛れ。
若い女性にはわからないだろうなぁ。
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