人妻の気紛れで自堕落な生活

人妻の夜遊びとか不倫とか時々仕事とか

真実を織り交ぜて

それぞれの男には、他にもデートの相手がいるし、夫とも仲は良いことを告げている。

他にいるデートの相手とは、飲み友達だったり男友達だったり。

何度も会話に登場するから、固有名詞を出して説明してる人もいる。もちろん全員清い関係の男達のこと。

 

さすがに「アナタのほかにもセックスする男はいるのよ」とは言わない。

だけど男達には『他にも男が居てもおかしくないだろうなぁ』程度には匂わせておく。

他に居てもおかしくないけど、じゅりんは俺を選んでる、そう思わせておく。 

 

そこそこモテることは隠さない。

合コンとか飲み会とかも、割と積極的に顔を出してることくらいはわざという。

もちろん夫にも。

男は安心させちゃダメなのだ。

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真実を織り交ぜて伝えるけど、言わないこともたくさんある。嘘はつかない。

困ったことを聞かれたら「うふふ」と笑って答えない。

腕の中に捕らわれたフリをして、するりと抜け出す。

自由な私を演出する。

 

でも、本当はアナタ一人に絡めとられたい。

どこにも行くなと叱ってほしい。

ヤキモチじゃなくて、本気で怒ってほしいと思う時もある。

お願い、私に楔を打ちつけて。どこにもいかないように繋いで。

 

基本的に女性は、太陽の周りを巡る惑星のように、男の周りで巡っていたいものだと思う。

男に傅いて愛情を注いで、その見返りに大事に守られたい。

本当は私もそうだと思う。

 

全てを捨ててでも人生を一人の男に賭けてみたい欲求。

それくらい熱い気持ちを揺さぶるような恋愛をしたいと、この年でも思うことがある。

 

でも、そんなことしたら男は私の熱で焼け焦げちゃう。

きっと私の熱は相当に高くて、だから一人じゃダメで、いつも複数の男を持ってるんだろうと自分なりには理解してる。

 

 

「今週末は何してるの?」

 

彼氏に尋ねられた。

 

「今週末またスキーに行くの、長野まで」

 

「またケイさん達と?」

 

「あーケイさんは今回、あーちゃんと一緒に別のスキー場なんだよね。長野はクラブのメンバーと一緒だよ」

 

ケイさんもあーちゃんも、スキー仲間。何度も写真を見せて説明してるから、彼氏もまるで知り合いみたいに話題にする。

 

クラブのメンバーと一緒は本当。

ケイさんとあーちゃんが別のスキー場も本当。

だけど安心させたくないから、軽くジャブは忘れない。

 

「そういえば新しいメンバーがイケメンらしいんだよね、まぁ私の好みじゃないけどね。あなたと同じ歳だったかな」

 

ちょっと彼氏の顔色が変わったのを見届けてから、今度は甘えてみる。

 

「でもどうせなら、アナタと旅行だったらいいのにね。そうしたら私の好きなこの顔を、ずっとみれるのに」

 

こうゆうこと、サラっといえる自分ってすごいと思うんだけど(笑)

気持ちとしては半分くらいが本音かなぁ。

 

「僕もじゅりんと旅行できたら楽しいだろうなって思うよ。新人のイケメン君が気になるけど、楽しんできて」

 

「うふふ」

 

ほらね。

真実を織り交ぜて嘘もつかない。

 

・・・

 

トイレットペーパーは買えたけど、未だにマスクは入手困難。

これいいな、予約販売だって。

 

 

 

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