彼氏の仕事が押してしまい、待ち合わせに1時間半も遅れてきた。
私一人だったらそれでも良いのだけど、この日はたまたま共通の友達(男性)と3人でご飯をする約束だったから、友達と私は、かなり長い間、彼氏の仕事が終わるのを待ってた。
もう待ちきれなくて、友達と私で食事をしながら待つって話になって、待ち合わせのカフェを出てレストランに入り、それぞれの食事を注文したところで彼氏から連絡。
もう、要領悪い人。
でもそうゆうところも可愛いんだけど。
そんなわけで、予定を大幅に遅れてしまったこの日。
食事を済ませて友達と別れたら、けっこう遅くなってしまった。
友達の手前、食事を済ませてすぐバイバイって訳にもいかず、なんだかんだと話したりしてたし。
この日はたまたま彼の仕事が私の家の近くだった。食事の後は彼を私の車で送る予定なのだけど、ここからだと軽く1時間かかる。連日仕事で疲れてるようだし、このまま送り届けてあげてもいいんだけど。
私の車に乗って、まずキス。
それから今日の待たされたことをグチグチと言う私。
「もう、今日会えないんじゃないかと思っちゃった。遅いから…何の連絡も無いし。LINE既読になったと思ったら、それから1時間待たされるんだもの…泣きたくなった」
「うん、ごめんね。ほんとにごめんね。でも会いたかったよ」
「ほんとかなぁ」
「ほんとだよ、すごく会いたかったよ」
「じゃあ、今日はお疲れだし、このまま送り届ける?どうする?」
「えっと…今何時?じゅりんは明日早いの?えっと…」
本当は分かってる。僅かな時間でも抱き合いたいと彼が思ってること。
彼は私の身体目当て。いや、身体も含めて『私目当て』
そうゆう私も、彼の身体も含めて『彼目当て』なんだけど(笑)
「どうしよっかなぁ、あたしが誘惑しちゃおうかな」
「僕は…抱きたいよ」
はっきり自分の意思を告げるのが苦手な彼に、わざと私を求めている言葉を言わせるのが好き。んーわたしってSかな(笑)
もちろんラブホは事前に調べてた。私もなんだかんだと抱かれる気満々なんだけど。
短い間、慌ただしく彼と抱き合ってホテルを出る。
急いで帰らなきゃ。彼を送り届けたら、再び私は同じ道を辿って帰らなくてはならない。
夜中のドライブ。思った通りに道路は空いてる。
半月の綺麗な月と、東京の夜景、綺麗。
「ねぇ、このままレインボーブリッジを通るよ。2人で通るの初めてだね」
「そうだね、こんな夜のドライブ、学生の頃以来かもしれない。夜景がすごく綺麗だねね。あ、東京タワーも」
「うん、綺麗。私は…今年の2月、北海道に行った帰りに羽田からこの道路通ったかな、夜中だったよ。でも女の子と一緒」
「じゃあ、夜景ドライブデートは、僕が最初の男だね」
助手席には彼の横顔。
なんだか不思議。彼の言葉は、ひとつひとつが丁寧に表現されて心に響く。
彼がポツリと
「じゅりんがいて、僕はとても助かってるんだよ…」
と呟いた。
私はハンドルを握りながら、泣きそうになった、嬉しくて。
まっすぐ前を向いたら、涙で東京の夜景がぼやけてみえた。
彼も私も、お互いの家庭を壊す気はない。
だから、食事を共にした友達には『二人はいい感じで割り切れてる』と言われてる。
脳内お花畑でも、将来の二人の夢を見るわけでもない。未来に怯えたり、過去を後悔することもない。
多くの女性が陥るようなことは私には起きない。例えば彼が好きすぎて気にしすぎることもないし、不安になることもない。多分彼も同じだろう。
ただ全力で、その瞬間を愛し合ってる。
私には、愛を伝えるには身体が必要。
身体を使わない愛の伝え方は、夫以外は難しい。
だから身体目当て。
「あなたの身体が好きよ、身体だけじゃないけど、身体も目当て」
「僕もそうだよ、じゅりんの身体だけじゃないけど、身体も好き」
「こんな年上なのに?」
「会う度、抱きたいよ」
多くの女性は、身体目当ての付き合いは嫌だそう。
私は目当てにされたい。
身体を欲してほしい。
だって私も欲しいから。
・・・
今月イベントがあって、ちょっとグレード高めなホテルのデイユースを探してたんだけど、一●comより楽天トラベルのほうが探しやすいと思うのはわたしだけ?
今、彼氏とどこにしようか相談中。楽しみ。