ワガママな人妻たちと、女子会という名の飲み会。
女はいくつになっても女子って言うよね、かなり無理があるけど。
今回は私含め4名。全員同じ既婚者サークルで知り合った。既婚者同士の出会いの場に行って、男より女のほうが仲良くなるって変な感じだけど、時々飲んで近況を報告し合う。
この4人の中で、一人だけ不倫の突き抜け感が半端ない女性がいる。不倫についてのアドバイスをしてくれるから、師匠と呼ぶことにしよう。年齢は50を過ぎているらしいが、スタイルも良く若々しい。不倫歴は私と同じ位、3~4年というところ?彼女はとにかくセックスの技術を求めてSNSや出会い系サイトで男を探しまくったそうだ。
師匠は2か月前に新しい彼氏が出来たと言ってたんだけど、もうその人とは別れて今度は出会い系サイトで知り合った人と付き合い始めたそう。他にもあまり会わないけど捨てられないセフレが何名かいるらしい。セフレはセックスが良いから切れないんだそう。一方2か月で別れた彼は、セックスがダメだったそうだ。
更に彼女は怪しいアメリカ人のセッションなるものを受けて、めっちゃ逝ったそうだ。でもセックスするわけではないらしい。よく聞く脳イキ?尋ねたけど微妙に違うらしい。でも彼女曰く、感度をあげるには、まずセックスの上手い男と寝ないとダメという。
他の二名は、不倫初心者なのであまり経験値がなくて、師匠は専ら私に向かって色々話す。自分の身体を開発する男の事を、一部の人が『開く君』と呼んでいるのだが、まず『開く君』を探せと指示している。
「じゅりんちゃんにも『開く君』いたでしょ?」
急に尋ねられる。私の開く君は、一番年下のペット。
初めて潮吹きと中イキをした。今も身体は一番良い相性だと思う。
でもこの女子メンバーには、男が複数いることを言わない。師匠は何気に自分の経験と男の数が自慢なので、師匠の顔を立てて私は彼氏のことしか言わないことにしている。
不倫初心者が質問してくる。
「何度かセックスして同じやり方だと、そのやり方しかしないんでしょうか」
彼女は3か月もプラトニックで男を待たせて、最近やっと寝たらしい。不倫初心者なので他の男と比較できないのと、彼女自身がマグロなんじゃないだろうか。
「そりゃ相手によると思うけれど。探求心が強い人なら他のやり方や体位も試すんじゃない?そうゆう人は、色々質問してくるよ。右と左、どっちが良い?とか」
師匠が意気揚々と説明している。
へーそうなんだ。質問ね。私は自分から積極的にリードすることもあるから、あまり男任せのセックスをしていない。
「じゃあ、セックスが合わないってどうゆうことですか?女性だけが合わないと思うの?男性も合わないって思うんですか?」
またまた初心者からの質問。
合わないって言ったら合わないんじゃないの?気持ち悪いとか、嫌悪感とか、楽しく無いとか。それも感じないのか?このマグロ…(心の声)くだらない質問に師匠はまた解説する。
「合わないって、やっぱり下手だなとかはあるよね。下手でも上手になりたい人だと色々教えてあげられるんだけど‥そうゆう人もいたし。あと私は無言の人は嫌いかな。サイズの問題もあるだろうし、男性の方も相性はあるんじゃないかしら?じゅりんちゃんもあるでしょ、合わないってこと」
急に師匠に話を振られて驚く。心の声が聞こえちゃったのかと思った(笑)
「え、私ですか?私はキスがダメならセックスもダメだと思う。だからキスがダメな人はセックスしない」
「キスがダメってどんな感じ?」
「私、あまり力強い感じは好きじゃない。舌をやたら硬くしてキスの最中掻きまわす人とか。あと唇のフィーリングとか、吸い付く人もイヤだなぁ」
男性のサイズは相性あるある。大きすぎるのは個人的にダメだわ。でも大概は最初わからないだけで、肌を合わせたら良くなっていくものだと思うけど。あとはベッドまでのマナーとかも大事。リードの仕方とか。色々思うけど言わない、師匠のトークに任せる。
その後もアレコレ質疑応答が続き、飲みすぎた。
しかし、時代が変わったなぁと思う。若い頃、不倫と言えばオッサンと若い独身女のカップルばかりだった。ちょっと背徳感があって人目を避けてデートしてた。私も独身時代から不倫してるわけだけど、旅館やレストランでは「お連れ様」と言われるのが、なんだか不倫を察してくれてるみたいで嬉しかった。
今は人妻が堂々と男と不倫。そして不倫妻同士で、悪びれもせずにこうして話までしている。隣の席の人とか耳ダンボだろうなぁ。