愛人候補の試乗に出かけて、途中までは良い感じだったのに
だんだん大声でアレコレ言われるうちに感度が鈍ってきてしまった
からの続き。←引っ張るな、私も(笑)でも今回でおしまい。
だんだんオラオラ系になってきて、やたら力づくで突けばいい風なセックスになってきた。AV男優兼監督にでもなり切ってるのか？足を持ち上げたり身体を横に向けたり、アクロバティックな体位になってきて、私も集中できない。
面倒になったので身体を起こして男に跨る。が、モノが大きいので刺さる。少し痛い。
「騎乗位好きなの？攻めるの？」
と、ややおとなしめな発言になった男に返事もしないで、私は自分のリズムで動く。良いところまでイクのに絶頂に達することが出来ないから、もう勝手に私だけ逝かせてもらう。アレが大きいから最初少し痛くて心配だったけど、騎乗位で動き出すとベストな位置に収まって気持ちいい。
今度は男の指示なしに、私も叫んだ。
「あぁいい、もうすぐ…あ、イク、いっちゃう！いい、あぁー」
これでやっと納得した男は、今度はバックにして攻める。これもいい。すごく感じる。再び絶頂、サイズ的にバックが一番良い気がする。
そしてまたひっくり返されて正常位。そろそろフィニッシュみたい。
「じゅりん、どこに出してほしい？口か？顔か？中に出してもいいだろ？どこに欲しいの？言ってごらん」
またAV男優ごっこが始まった。もうこれやめてほしい。攻められながら笑いそうになる。何度か達した私は、気持ちに余裕も出てきて嫌なのが顔に出てしまう。口も顔もイヤ。バカじゃないの。
「口も顔も、したことない、おなかに出して」
「中はダメなの？」
「中はダメ」
この時ゴムも付けてたし、ミニピルを飲んでる私は妊娠はしないから、そのまま中でフィニッシュするのが妥当だとは思ってた。だけどこの男の精子を膣で受け止めるのは猛烈に嫌だった。本当は自分でティッシュの上にでも出してほしかった。
結局ゴムを取って、男が自分でしごいてお腹の上でフィニッシュ。勢いよく飛んだ精子が首元にかかって、すごく嫌な気分。まぁまぁ気持ちよくしてもらったのに、なんでこんなに嫌なんだろう。
終わって、腕枕でピロートークしてるうちに、また勃起したみたいで触らせられたけど、もう二回戦はしたくなかった。
「早く帰らなきゃだから、コーヒー飲みたい。淹れてくれる？」
そう言って私はベッドから出た。
男はきちんと服を着て、コーヒーを淹れてくれた。ハンドドリップの美味しいコーヒー、こうゆうこだわりのある生活をしてるのも割と良いなと思ってたんだけど。
「じゅりんさぁ、すごく締まってとても良かったけど…フェラは残念だったなぁ。もっとしてほしかった。咥えるのダメなら舌使ってさ、もっと厭らしく…フェラ期待してたのに残念だなぁ。これから頑張れよ」
「だって無理だよ、あなたの大きすぎるもん。普通のサイズならまだ頑張れるけど口に入らないもん」
「あきらめるなよ、顎外せよ。それにもう妊娠しないでしょ、その歳だとさ。ほんとに顔シャしたことないの？口で飲んだことは？あるでしょ？無いわけないだろ？」
「・・・・・」
なんかこの会話が決定的で、この男に次は無いなと思った。AV見すぎなんじゃないだろうか。いい歳してバカなのか？顎外せよって…しかも妊娠しないとか失礼すぎる。これがこの人の本性なんだろうな。
他の会話は知性も感じさせるし、大人の余裕もある。途中まではセックスもよかった。
私にしたら愛人候補だから、恋愛感情じゃなくてもいい。でも人として軽蔑する男と再び寝たくはない。
コーヒーを飲んでバイバイして、帰り道の途中、一応お礼のLINEをして。
そのままLINEをブロックした。
バイバイ。一回限りで使い捨て。それはお互い様かな。
ごめんね、それなりによかった。でももう二度と会わなくていい。ポイっと捨てちゃった。
これ、普通に恋愛してたら、寝るまでこの男の本性わかんないわけで、それも怖い。
しかも気持ちが入っちゃったら、こんな男も「俺様みたいで可愛い」とか思っちゃうのかな。いや、私にはない。無いわ。
引き続き新しい愛人候補、探さなきゃ。
