初めての男はいつも期待が膨らむ。
どんな風に私を抱くんだろう。私は男を楽しませられるんだろうか。
そして私は、抱かれてから相手の事を愛し始めるタイプ。もちろんそれまでも好みはあるけれど、抱かれるまでは本気で好きにはならない。女ってそうゆうものかな?
もちろん抱かれて醒めることもある。今回みたいに。
愛人候補に抱かれに行った、前回の続き。
男は優しかった。丁寧にキスを繰り返し、慣れた手つきで私をまさぐる。
「じゅりん、綺麗だよ」
囁くことも忘れない。こうゆう大人のセックス久しぶり。
胸を掴み、乳首を吸われる。舌の使い方が上手い、舐められる。あぁ…思わず吐息が漏れる。
男が私の手を取って自分のものを触らせる。あれ、かなり大きい…それに硬い…この人私より5つ年上だよね?お酒も飲んだし…など色々考える。この年代は、なかなか起たないか、中折れもあるかもしれないと予想してたんだけど(勝手な誤解、年齢差別? 笑)
男の手は止まらず私の下半身へ。そのまま身体ごと下へ、そして指で秘部を優しく触りながら舌でも舐められる。ダメ…この時点で軽くイキそう。
今度は男が自分のものを私の顔に近づける。やっぱりかなり大きい、しかも反ってる。こんな元気なの、かなり見てない気がする。20代の男子みたいな。
私は口も下も、あまり大きいのは不得意。顎関節症で顎が開かないから、口に入りきらない。先のほうをチョロチョロと舌で舐めながら手でしごく。
「もっと咥えて、喉まで入れて」
男がうめく。だから顎が開かないから咥えられないんだよね…
「フェラ嫌いなの?」
男が察して止めてくれた。
この男は、フェラした後でもキスをしてくる。これ人によっては嫌がるよね。そもそもシャワーを借りる隙も無かった。かなり肉食なセックス、でも嫌いじゃない。
再びまさぐられて、びしょびしょに濡れた私の中に入ってくる…大きい!
「ああ、大きい…」
「痛くない?」
「うん、気持ちいい」
角度なのか腰のサイズなのか、痛くはない。最初はスローで、時々突かれて、私はすぐに感じてしまう。これヤバい、吹くかも。
が、ここから男がやたら喋り出す。
「もっと声出して、もっと喘いで、我慢しないで!」
「いいよいいよ、もっと良くなって!声出して、もっとエロく!」
気持ちは良いのだが、大きな声で「もっと声出して」と連呼されて気が散る。
イキそうなのにその寸前で「イクときはイクって言わなきゃダメ」など言われる。
いまイキそうだったのに…
私は正常位では、男のヒップに手を回して、自分の希望の動きや角度に調整するのだが、男はこれがかなり気に入ったみたいで
「手を回して厭らしい、もっと突いてほしいの?早い方が良いの?ほんとヤラシイ女」
と大声で叫ぶ。
気持ちいいんだけど、この言葉責め要らない。メンドクサイ。集中できない。
「ほらほら、もっと声出して!イクときはイクって言わなきゃダメなんだよ…オラ!」
だんだん口調がオラオラ系に変ってきた。
なんだかわたしも白けてきた(続く)