わたし旅➂Last

一人旅の備忘録。

わたし旅①

わたし旅②

jurinrin.hatenadiary.com

旅の備忘録にしては引っ張るね(笑)まぁ一人って好きなだけ時間があるから、色々考えたりしてた。

食事の後、部屋に戻って、シマリス君にLINEしてみた。

シマリス君は武道の日かな～？（＊彼は毎週武道の練習に行ってる）
私は避暑地の〇〇〇に来ています！
生憎の雨だけど、時々晴れて気持ちいいよ。

楽し気な私の写真を一緒に数枚添付。

何故か一人旅で自撮りしてると、声をかけられて写真を撮ってもらうことが多いので、案外に自分が映ってる写真が多い。

誰と一緒とか、今日どこに泊るとか、わざと何も書かなかった。

少しはヤキモチ妬かせようと思って。

それじゃなくてもお互い放置しすぎだし、次のデートの約束もしてないし、なのに会うとめっちゃ愛を囁かれて混乱するしで、私はまだシマリス君のことを上手く割り切れていない。

でも返事が

そうなん？

俺も今月末に〇〇〇に行くよ。今日は武道の練習やで！

って・・

え、何故あなたが、誰とここに来るの？（多分仕事だろうけど）

ってか、私が誰と一緒なのか、全然気にならないの？？（←ここ大事だよね！）

そして私とのデートの提案は、日にちも含めて何もないけど、ここに来るのは決まってる訳よね…

そりゃそうだよね。私は日常の副産物。空いた時間に時々会う恋人役。

お互いにそれで納得してるハズなのに、何故か猛烈に悲しくなった。

私は暇じゃない、いくらスケジュールが自由に組み立てられるとは言え、早めに決めてもらわないと日程を空けられないっていつも言ってるのに。言った時だけはすぐ次の予定を決めてくれるけど、言わないと放置。もうなんかヤダ。

何がイヤって、自分の優先順位の低さがイヤなのだ。

わかってる、これは単にワガママ。自分だって同じ扱いしてるくせに、むしろ彼氏を最優先してシマリス君の予定は彼氏の予定を決めた後にしてるのに、自分だけは特別扱いしてほしいなんて虫が良すぎるんだけど。

別にシマリス君のことが好きで傷ついてる訳じゃないのもわかってる。相手が夢中じゃないことがイヤなだけ。私を知りたがらない事がムカつくだけ。

私を必死で追いかけて来ないのが腹が立つだけ。イヤなプライド。イヤな女。

本当に好きなら、縋ってでも次に会う約束を求めるんだろう。私はきっと、誰の事もそれほど好きじゃない。

なんだか返り討ちにあったような気分で凹んだ。

せっかくの一人旅だから、そのままスマホを金庫に入れて鍵をかけて、もう今日は誰にも連絡しないって決めた。バカみたい、またシマリス君に心を掻き乱される。

再び温泉浸かりに行ってビール飲んで、買った石を眺めたり、本を読んだりしてゆっくり過ごす。もうあまり考えない。明日は何して過ごそうかな。

気付いたらウトウトとしていた。

翌朝ゆっくり起きて、金庫からスマホを取り出す。

友達からのLINEと、他の男からのLINEと一緒に、シマリス君からもLINEが入ってた。

今度〇〇温泉行かない？

また温泉。

ほんと謎の温泉デート好き（決して温泉が好きなわけではなさそう）

だけど、僅かに心が救われた気がした。

なんだろう？勝手な妄想の中では、シマリス君は私が避暑地にいるのを少し焦って、次のデートの提案をしてきたのかな、とか思ったりして。主に自己都合で良い方向に解釈する私ってホント幸せに出来てると思うけど。

でも、素直に嬉しい。

次の約束の提案。

ゆっくり温泉に浸かり、軽くストレッチをして、ホテルの周りの森を少し歩いてから朝食に向かった。

贅沢な朝、贅沢な朝食。

「昨日はよく眠れましたか？」

あのソムリエに声をかけられた。

『あなたの連絡先を教えてもらえなかったので、一人淋しく眠りましたよ』と言いたいところだけど微笑で会釈する。男を釣りに旅に出てる訳じゃないわ、とまた変なプライド。

いつも思うけど、私って誰と戦ってるんだろうね(苦笑)

ゆっくり1時間かけて朝食をいただき、部屋に戻ってシマリス君に返事する。

一応連休で休めそうなところは、今月は２か所しかないから、日程が合わなければ温泉はまた次回にしてもらおうと、ダメ元で日にちの提案をする。

朝は雨なのでアウトレットに行ってお買い物でもしよう。その前に市場で地元野菜をたくさん買おう。早く行かないと売り切れちゃうし。

それから、もうひとつ行きたい美術館がある。小さな美術館だけどずっと行きたかった場所。カフェも併設されてるから、気分ならお茶でもしよう。

時間があればもう一件みたい美術館がある…でもどうしようかな、そこは広い公園の中だから、出来ればゆっくり見たいけど…

頭の中で今日のプランを考える。夜遅くなる前には家に着きたいけど、出来るだけ帰宅を引き延ばしたい気持ち。帰る家があるから旅は楽しい、わかってはいるけど。

ホテルのチェックアウトの時は、ソムリエがわざわざ出てきてくれて、私の荷物を持って車まで傘をさしてくれた。

「え、お車は、あそこに停まってる〇〇〇ですか？可愛いですね。これって四駆なんですか？四駆は初めてお見受けしました」

「〇〇〇をご存知とは車に詳しいんですね。そうなんです、拘って選んでるとこれになちゃって…あまり台数走ってないので目立って恥ずかしいんですけど」

「拘りの愛車で一人旅、素敵ですね。またいらしてください」

ええ、あなたに会いに・・もちろん言わないけど。

密かな私の拘りを、ちゃんと見てくれてる人がいることは嬉しい。

んー気が利くソムリエさん、このまま連泊したら惚れるとこだったかも(笑)

私は多くのモノを欲しいんじゃなく、自分が拘りぬいたモノに囲まれていたい。

男だって数じゃない。ただ帯に短し襷に長しで、私の拘りがそれぞれの男に散りばめられてるだけ。

市場で野菜を買い込んで、アウトレットでお買い物して、一息ついてお茶してたら彼氏からLINE。

今頃楽しんでるかな。リンゴチップス食べたいな

何気にお土産リクエストまで(笑)もちろん、ちゃんとリンゴチップス買っておいた。

昨日ベッドにダイブした時にセルフタイマーで連写撮影したので、その写真を付けて返信。これが大ウケで嬉しい。やっぱり彼氏は彼氏ポジションにいるだけあるよね。

何か気の利いたセリフがある訳じゃないけど、こうゆうささやかな事が私を安心させてくれる。笑ってほしいとこわかってるし、気付いてほしいとこ気付いてくれる人。

ちゃんと私を気にしてる、私を好きでいてくれてる。それを感じられる人。

人の思いなんかその人じゃなきゃわからないけど、それを全て伝えなくてもわかるように示してくれるって大事だなって思うし、言葉や行動と、心が一致してるって感じるのはとても安心する。

``感じる‘‘ってのは私の主観だから難しいとこだけど、不一致感だとハラハラするのは、恐らく不一致感満載の、嘘偽りの元家族の中で暮してきたから。

私は人より過敏なんだろうと最近思う。だから言葉を信じてない。その時々の演出程度にしか思えない。

その分その人の本心を察する能力だけは、人一倍に強くなってる気がする。それが勘とか感と言えばそれまでなんだけど。

自分のインスピレーションは信じてる。

色々と考えて吐くほど過去を振り返って、男を捨てて旅に出たけど、一周回って気持ちが落ち着いた。

結局自分のインスピレーションだけ、それだけで決めよう。

彼氏は彼氏、私の不動の一位。

二軸の対局にいるシマリス君は魅力的な男だから、どちらか飽きるまでは続くんだろう。

何故か年下二号クンからもLINEが届いてた。多分約束反故にした日を過ぎたから、気にしてるのかな。二号クンをどうするかは今は考えてない。会いたくなったら会うかなぁ。

シマリス君は、いつもならやや強引に、私が提案した日の前後でも無理に言って来るけど、今回は既読になって返事が来ない。まぁ別に温泉じゃなくてもいいけどね、と思いつつ日にちをやり繰りしたらもう一か所連休作れることに気付いて、追伸でLINEしたらすぐに返事が来た。

その日大丈夫、予約しとく！

そしてすぐに温泉旅館のURLが届いた。

予約した！

意外な速さ。

これも言葉じゃなくて行動と読み取って良い案件かな。

少しは私が避暑地にいること響いたのかしら。誰といたのか聞かれないけど。

響いたなら、焦ってくれたなら、それならそれで良かったんだけど。

理由はともかく、最近の私はどうやら彼氏とシマリス君の二軸で心が安定している。

暫くはこのままで。この二軸の中心に、自分を保つ感覚がやっと戻って来た。

そうしたら、何故かあまり他の男に関心がなくなってきた。

今だけかもしれないけど。

アウトレットの本屋さんで気になる本を10冊買ってきたから、しばらくは本に夢中かも。今は何故か学習意欲のほうが、男を漁る意欲より上回ってる謎の現象。

そんな私はつまんないけど、まぁまぁ楽しい。

夏の恋が過ぎて、学問の秋かな。

午後から晴れて、気持ち良いお天気をドライブして帰宅。

夫は既に帰宅して、いつも通りに出迎えてくれた。

帰る家があるから旅は楽しい。そうして私は、必ず夫の元に帰ってくる。

それだけが真実。

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わたしの狩り場♡

わたし旅②

一人旅に避暑地へ愛車ででかけた、自分的備忘録。

この続き↓

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静かにディナーをしたいので、夕食は遅めの時間にしてもらった。

持参したワンピースを着て、軽く髪をハーフアップにまとめて、アクセサリーをつけて薄く化粧をする。フレンチを一人で頂くのは久しぶり。私はおひとり様のエキスパートだから寿司屋でもラーメン屋でもフレンチでも一人で入れるけど、一人だからこその楽しみ方を味わいたい。TPOに合わせたドレスアップもそのひとつ。

窓際の美しい席に案内された。

どの席にも小さくお花が飾られて、キャンドルが灯ってる。

綺麗なロイヤルブルーのテーブルマットに、白い食器が映える。

私の一番好きな色、ロイヤルブルー。密かにテンション上がる♪

離れたお隣の席は若いカップル。女の子はやはりワンピースでドレスアップしている。

私は室内履きのバレエシューズだけど、彼女はハイヒールのサンダル。うーん、彼氏同伴だと、さすが気合いの入れ方が違う(笑)

だけど彼氏は短パンにTシャツ。彼女可哀想だな…さすがにリゾート地でも、海外だったらドレスコードで入店不可のヤツだよ、短パンTシャツ。彼女もさすがに言えないよね…こうゆう時、世間を知らないことは罪ではないけど悲しいと思う。私も知らないでミスしてたら誰か教えてほしい。でも言えないのが世の常よね。

更に残念なことに、遠くの席の女性3人連れは、かなりカジュアルな装い（ズボンは多分ホテルの部屋着）に、足元はホテルのスリッパだった。最近は高級ホテルでも履物をチェックしなくなってきたけど、あれってなんだかガッカリする。せっかくのディナーなのにね。

食事はどれも美しく美味しくて、サーブも完璧だった。

最初に出された食前酒が甘くて殆ど残した私に、ソムリエバッチを付けた品の良い男性が

「食前酒、少し甘すぎましたか？」

と尋ねてきた。

「ええ私には。でも食前酒なので、どなたでも楽しめるように甘くても良いと思いますよ。ただ、私には少し量が多いかな。ダメですね、私みたいな飲兵衛は…」

既に私は地元の白ワインを頂いていたのだけど、グラスが空になりそうなタイミングで、その男性が別のグラスに白ワインを持ってきてくれた。

「食前酒の代わりと言っては何ですが、今召し上がっていただいているワインと同じものです。よろしかったら…」

「あら、そんなつもりじゃ…」

「いえいえ、私どもは、これくらいしかできませんから、お楽しみください」

そう言って微笑んだ。

なんだかその笑顔にキュンとした。

今はホテルの方々全員マスクしてるので顔立ちはよくわからないけど、その微笑んだ瞳がとっても優しくて、よく見たら高身長で手足が長くて、すごく素敵だなぁって思っちゃった♡

今の私はこれくらい細やかな恋とも言えない恋をして、キュンとなって嬉しい気持ちになる程度が合ってるのかもしれないなぁ。

自分の恋心というのが過去に囚われすぎていることに、今更ながら幻滅しているから。

彼氏のことも、シマリス君のことも、捨てた愛人のことも、疎遠になってる年下1号2号のことも、ほぼメル友状態のペットのことも。

みんなみんな、私は彼等というフィルターを通して、自分の過去に固着してた。

それが悪いとは思わない、ただ、今生きてる彼等を、ちゃんと見つめてはいなかったことに、そんな自分に失望したんだ。

そうして一度自分の中で失って壊して、もう一度立て直して、今こうしてそれを確認する一人の時間を過ごしてる。

美味しくて綺麗に盛られたお料理をひとつずつ味わうように、男達の顔を思い浮かべながら、自分の気持ちとこれからを自分で決めている。

いつだって、相手がどうしたいのかじゃなく、私がどうしていきたいかだけ。

その決心を決めるだけ。

前菜の冷菜、温製オードブル、スープ、サラダ、メインディッシュにソース、ちょっと個性的なシメのご飯に、最後は美味しいエスプレッソとデザート。

お料理だってこんなに色々、それに合わせてお酒も色々。男だって色々でいいじゃんね…と一人で思って笑う。

だけど私は、お料理の背景に『おふくろの味』的なエッセンス（どちらかというと父親に傾倒してるから『おやじの味』的な？）を匂わせたかったんだなぁ。バカみたいだし古臭い。ダサかった。

今日からは創作フレンチっぽく男を並べよう。じゃあ、誰が前菜かなぁ…と思いながら、また一人でニヤニヤ。

「お酒も進んで楽しそうですね、お食事はどうでしょう？お酒は…最後は泡ですか？」

先ほどのソムリエバッジ。

んーこのタイミングで話しかけられると照れる。ニヤニヤしてたし。

既に私は白から赤にワインも変えていた。

飲みすぎ？ピッチ早すぎ？でも一人だからつい飲んじゃうよね。

ほんとにただの酒好きだから、あまり突っ込まれたくないんだけど。

Photo by Annie Spratt on Unsplash

「最後に泡推しって珍しいおススメですね。フレンチじゃなかったら、最後は太宰治を気取ってビール（麦酒）なんですけど」

 　＊太宰治は作品の中で、麦酒は最後のシメに飲むと何度も書いている

「おお、文学的に攻めますね。``シメはビール‘‘って通ですね。地ビールもありますけど、地元ウィスキーのハイボールもおススメですよ。僕個人的には、お酒はあまりルールやマナーに囚われずに、お好きなものをお召し上がりいただくのが良いと思います。そうゆう僕は、実は日本酒が一番好きなんですよ」

そう言って笑った。

なんか素敵なソムリエさん。

ルールやマナーに囚われず、好きなものを…好きな男をその時々に。

私の脳内はすっかり男の捌き方でいっぱいだったけど、楽しいディナーだった。

最後にお勧めのハイボールを頂いた。

めっちゃ可愛いカクテル風にフルーツが盛られてた。

美味しかった。

ここに来てよかったなぁ。

そう思いながら部屋に戻って、また温泉に入って、また飲んで。

一人の夜は静かに過ぎていく。

（続く）←長いね、でも多分次でラスト💦

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わたし旅①

思いがけず2日間日程が空いたから、愛車で避暑地に一人で旅に出た。

台風が近づいて天気予報も悪かったから、そう遠くないところで、ちょっとリッチにホテルステイを楽しもうと思って。そんな旅の備忘録。

車で2時間ちょっとかな。ドライブとしては少し物足りない距離ではあるけど、かなりお得なプランの、温泉があるホテルを見つけて即予約。

食事はフレンチ、朝食もビッフェではない（ビッフェが好きじゃない）

お部屋は広めで色々選べるんだけど、シモンズベッドのキングサイズを選択。

ゆっくり出ようと思ったけど出発する日は天気が良かったから、早めに避暑地に到着して街を探索した。

行きたかった商店街、気になってた美術館。

そして、前に友達から聞いたことのあるパワーストーン店。

その石屋さんは、後で知ったのだけど、今は予約じゃないと入店できなかったらしい。

たまたま通りかかったらちょうどお会計してるところが窓際から見えたので、その方が出るのを待ってから見せてもらった。

小さな店内に石がぎっしり。石好きにはたまらないんだろうなぁ。

あれこれ見せてもらって、何点か買った後に言われたんだけど、そのお店には、憑依されてる人は気分が悪くて長く居られないらしい。憑依されるのは大人も子供も関係なく、主に体質なので仕方ない事なのだそうだけど。

私はあらゆる霊能者からのお墨付きの憑依体質（無自覚）なので、今は何も憑いてないってわかって安心した。

「憑きやすい体質の方っていますよね。でもそれはご自身のレベルを上げるしか自分を守れないし、このお店にすんなり入られて、長く居らっしゃるんですからあなたは大丈夫ですよ、何度予約されても来れない人も、来ても長く店内に留まれない方もいますから。きっと石に呼ばれて来られたんですね」

その時私が腕にしていたパワーストーンは、かなりエネルギーが落ちていたよう。私を守るために頑張ってくれてたんだろうな。他の品と一緒に、浄化作用が強いさざれ石も購入。今までは満月に当てたり、塩の上に置いたりして浄化してきたけど、これで安心。石によっては塩がNGなものもあるしね。

店主の石に導かれた人生の話や、私の霊能者の友達の話や、魔除けの石の話なんかで盛り上がって楽しかった。こうゆうのって一人旅の醍醐味だね。一人だと何故か色んな人に話しかけられて、たくさんお喋りする。

雨が降ったりやんだり。それもまた浄化という感じ。

晴れ女なんだけど、雨に当たるのもイヤじゃないから、傘をささずに登山用のレインウェアを被って歩く。

色んな人に声をかけられて他愛ない話をして、気が向くままに歩いて。

地元のスーパーに寄って、彼氏の好きなドライフルーツを購入。

前にお土産にしたらすごく喜んでその場で食べてたから、少し多めにゲット。

彼氏には予め『一人旅に行ってくるね』と伝えておいた。

しょっちゅう旅に出る私には、彼氏はもう慣れただろうけど、付き合い当初はすごく不思議がられてた。一人で旅して大丈夫？とか楽しいの？とか、方向音痴なのに？とかとか。彼にとって私の行動は謎らしい。

それと、いつも本当に一人なのか不安になるらしい(笑)男が一緒と思ってるみたい。

こうゆうとこ、素直に言うのが可愛いなと思う。逆の立場なら言えないかも。

ホテルにチェックインしてゆっくりと温泉に浸かり、キングサイズベッドに何度もダイブしたり、本を読んだり、地ビールを飲んだり、友達にLINEしたり。

本当なら、夏の間に愛人を、この避暑地に連れてくるって約束をしてた。

最後に会ってから二か月近く、私は一切の連絡をしていない。

もうこのまま会うこともないと思う。私が会いたいとは思えないから。

自分から仕掛けて、時間をかけて口説いた男だから、それなりの愛着も執着もあったけど、もういらない。

私にとっても都合の良い男だった。可愛かった。南国まで来てくれて嬉しかった。思い出すと泣けてくるけど、もういらないんだ。

そっかこの旅は、傷心旅行も兼ねてる。

何人男がいても、捨てるときは悲しい。この決別の儀式は、ひっそりと一人が良い。

この旅は、本当に思いつきでふらりと決めたけど、思えば他にも色んな心の整理のために、私には必要だった時間。

シマリス君とのことで吐くほど過去と対峙して、その副産物として彼氏とのこともめちゃくちゃ考えた。ブログには書ききれない自分の事を散々回想して、そうして原点に戻って狩りを楽しもうと思った。沢山の恋をする、それが私だ。私の人生だ。

それなのに、狩りが全然楽しくない。

狩りは止めた訳じゃない。だけど全然身が入らない。なんだろう、この感覚。

年下1号クンとも2号クンとも、何故か疎遠になっている。

別に袖にした訳じゃない。男どもだって私を狙ってたハズなのに、そうゆうタイミングって確かに在って、ずれると縁が薄いということ。だから追わない。追いたいとも思えない。

だから今は、私は私と共に在る時間。

一人でこうして、自分のご機嫌を取ってる。

幸い一人が好きな私は、この孤独な時間が楽しくて豊かだと思える。

理解ある夫で良かった。もちろん最初から理解あったわけじゃないけど、ここ数年は本当に自由にさせてもらって有難い。一人で旅に出ると夫にも感謝が湧くから不思議。

男と一緒の旅は、僅かに痛みしかないけどね。

（続く）

・・・

今回は旅報告。あまり男が絡まないけど、私の心境がまとまってく二日間を記録に残しておきたいので書いてみた。長くなってるなぁ。

あんまり恋バナじゃなくて面白くなくてごめんなさい~💦
でもまだ続くのです←しつこいｗ

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フレネミーな彼女②

フレネミー（Frenemy）とは
friend（友達）とenemy（敵）を合わせた造語。

『友達を装う敵』『友達なんだけれども敵』という意味で、仲がよいと思っていたら、意外な場面で攻撃してくる人を指す

SNSで知り合って、リアルに友達になった`彼女‘と、共通のSNS上の男友達。彼女が男友達に惚れたと言い出してからメンドクサイ展開に。この続き↓

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或る日男友達と通話。突然私が怒られた。

「じゅりんさぁ、どうなってるの？俺の悪口を言ってたってホント？なんか俺ショックなんだけど。ちょっと酷くない？言いたいことあるなら俺に直に言えばいいじゃん」

ん？意味がよくわからない。

どうやら彼女が、私が男友達の悪口を言ってると、男友達に伝えたらしい。

彼女はなかなか二人で会ってくれない男友達のことを愚痴っていたし、私もそれに相槌を打って聞いていた。どうもそれらは全部、私が文句を言ってたことになってるらしい。彼女の愚痴も全部、私の口から発されたことになってるみたい。

「それにさ、彼女ちょっとヤバいよ。じゅりんさ、彼氏の他にセフレもいるの？そのこと、じゅりんの彼氏を探して伝えるって言ってたよ、彼氏が騙されてて可哀想とか、じゅりんが言うこと聞かないとか色々言ってたけど…いや、どうやって彼氏を探し出すのかは知らんけど、そんなこと彼氏に言われたら困るでしょ？てかホントに、セフレとかいたの？俺、なんか信じられないんだけど」

確かに私には、彼氏と出会う前から続いてたセフレがいた。結果的にはセフレになっちゃったというか、彼氏と出会う前、不倫がよくわかってなかった時に、はずみで寝ちゃったというか。

でももう長らく会ってないし、セフレのことを知ってるのは彼女だけだ。他に言える人がいなかったから。

どうしてこんな仕打ちをされるんだろう？

彼女の愚痴をただ聞いてた私が、どうして男友達の悪口を言ってることになってたんだろう。私が信頼して打ち明けた話を、何故この男友達に喋っちゃうんだろう。

悲しかった。

だからちゃんと彼女と向き合おうと、彼女と会って話した。

「男友達から聞いたけど、どうしてこんなことになってるの？」

「私、そんなこと言ってない」

「だって、あなたにしか言ってないことまで、男友達が知ってたよ。あなたが言わなかかったら、どうして知ってるの？」

「だって、じゅりんが私の言うこと聞いてくれないし。彼氏もセフレもいて、旦那さんも理解あって、時間もお金も自由で、男友達だってじゅりんにしか会わないじゃん」

「だから好き勝手に個人情報を流出するってこと？しかも事実を捻じ曲げて伝わってるっておかしくない？私ね、あなたに良かれと思って、今まで色々協力してきたんだよね…男友達の事が好きになったって言うから、出来る限りのことをしたつもり。でもそれが仇になったってことだよね？ごめん、もうあなたと友達続けられないわ」

「待って、男友達よりじゅりんのほうが大事だよ。私、もう男友達と連絡取らないし、忘れるから考え直して、友達やめないで」

彼女は私の目の前で3人のグルチャを退出して、男友達のLINEをブロックして削除した。

なんだかそれを見ていて怖くなった。

彼女の真意がわからない、あんなに男友達が好きって言ってて、時々泣きながら電話してきた位好きだと言ってたのに、その人より私が大事ってどうゆうこと？

そもそも恋愛と友達を比較することなの？

その時点では私達はかなり親しい付き合いでお互いの家もわかっていたので、万が一家や家族に危害を与えられ手は困ると思い、私も彼女を無下にすることが出来ず、ずるずると友達を続けることになる。

曖昧なまま、彼女のことを信じられないまま、ただ彼女から来るLINEに返事をして、時々長電話をする。別れ話を切り出せない彼氏みたいな心境。

男友達にはざっくり説明したけど、彼的には、彼女から執拗に迫られてたから、それから解放されて良かったと言っていた。

「いつもさ、彼女にはことあるごとに『私とじゅりん、どっちが好きなの？』って言われてたんだよ。今だから言えるけど怖くない？俺とじゅりん、そうゆう付き合いじゃないしさ、じゅりんには彼氏いるって知ってたしさ…でもキミ達、それでも今も仲良しなんだもんな。俺は彼女からLINE来なくなって良かったけど、キミ達って不思議な関係だよねぇ」

私には男友達より私が大事と言って、男友達には、自分とじゅりんのどっちが好きかと尋ねる。よくわからない。彼女はいったいどうしたいんだろう。

それから彼女から聞かされてたのは、すごくすごく自分を大事に扱わない自虐的な生き癖と、そのせいで相手からも大事に扱われていない事実。

いつも不倫相手のことは、LINEと下の名前しか知らないとか、行先はラブホだけとか、家族に家政婦扱いされてるとか、夫が朝早くから夜遅くまで帰らないし、食事も平日に家では摂らないとか。

「だからね、じゅりんが羨ましかったんよ。ごめんね。彼氏のこと何でも知ってて、もしもLINEが使えなくても連絡取り合えるように相談していて、旦那さんも優しいじゃん？それなのにセフレもいてさ、仕事だって私みたいなパートじゃないでしょ、みんなに求められて認められてる。なんかずるくない？なのに男友達もじゅりんのことばっかりで」

「・・・・・」

「私なんか、彼氏とか言っても連絡先もLINEしか知らないし、名前も本名かどうかわかんないし、旦那は殆ど顔合わせないし、しかもレスられてるんだよ？可哀想じゃん私って。子供達だって私の事なんか関係ないもん」

「でもさ、それってさ、自分が招いてるんだよ？自分の事大事に扱わないと、周りからも雑に扱われるんだよ？それを他人に恨み持ってもさ、何の解決もしないじゃん」

「でもしょーがないじゃん。リア充は羨ましいしムカつくの。でも私、言っておくけどホントにホントに男友達クンのこと好きだったから。あの人捨ててでも、じゅりんと離れたくなかったから」

それってなんか違うと思うんだけどな。

男友達も、私の事も。

彼女の寂しさの闇に、ただ巻き沿いにされてたような。

結局私達は、少しずつ連絡の頻度が下がって、何となく遠ざかって、気付いたら彼女はSNS上にいなくなってて、LINEもブロックされてた。

後で知ったけど、そのSNSでは常習犯だったみたい。親しくなる人が出来てもトラブルになって、結局SNSを辞めてまた別の名前で復活してくる。

男友達の他にも、SNS上の共通の友達数名に、私の事を喋ってたみたいだけど、みんな本気にはしてなかったようだ。

そういえば、私は彼女に名刺を渡したけど、彼女はなかなかフルネームを明かしたがらなかった。

ネットの世界では色んな人がいるから用心しているとは言ってた。

それはそうかもしれない。

でも自分が心開かないと、相手にも心開いてもらえないし受け入れてもらえないよね。

私も良い勉強になったと思って彼女のことは忘れてたけど、急に思い出したら胸がギュッとした。

今も彼女、どこかで恋愛してるのかなぁ。

幸せだったら良いのだけど。

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フレネミーな彼女①

フレネミー（Frenemy）とは
friend（友達）とenemy（敵）を合わせた造語。

『友達を装う敵』『友達なんだけれども敵』という意味で、仲がよいと思っていたら、意外な場面で攻撃してくる人を指す

まだ不倫初期の頃、とあるSNSで不倫のコミュニティに入り込み、不倫の先輩達に恋愛ノウハウを学んでいたら、威勢の良い女性と出会った。

彼女は私より2個下で、レスられ妻で不倫歴（当時）8年。

私が初めて不倫で『彼氏』と定義した人と付き合い始めて、不倫がよく分からずに悩んでいる時、彼女が

よっしゃ、私が色々教えてあげる。じゅりんちゃん心配ないよ

と言ってくれたのがすごく励みになって、それから毎日彼女とLINEでお互いの恋の経過を語り合い、ほどなく彼女とはリアルに会ってお茶して、すぐに親しくなった。

当時私が付き合ってた私の元カレは、デートの大半をラブホで過ごしたい人で、お酒と一緒にランチも買い込んで朝から籠ったり、私がお弁当を作っていくこともあった。
それまでのプラトニックなボーイフレンドや不倫初期のセフレも、デートの費用は男持ちだった。私は、不倫だしそうゆうもんだと思ってたのだけど、彼女には

男だって小遣い制とか色々大変なんだから、少しは女も負担しないと、イヤな女みたいに見えるよ

と言われた。そうゆうもんか。

なので、それからは飲み物を買ったりする分は私が支払って、ラブホ代は当時の彼氏が払うってパターンだったけど、これで正解なのか、もっとお金を使った方が良いのか、いつも加減がわからなくて困ってた。

今となってはどうでもいいことなんだけど、そうゆうささやかなことを尋ねる相手というのはとても貴重だった。だって誰にも言えなかったし、不倫してるなんて。

彼女は

男とは、7回ラブホ行ったら飽きる

だけどLINEは毎日したいし、そうゆう相手が彼氏

ともよく言ってた。

私は当時付き合ってた彼に浮かれてたので、その意味が全然理解できなかった。

彼女のデートはいつも直ラブホ。現地解散という感じ。

私も、当時はラブホ滞在率が長い彼氏ではあったけど、他にもそれなりにデートらしいことはしてたから会えるだけでも楽しかったし、回数で飽きるというのがよくわからなかったんだけど。

そもそもラブホだけのデートってのも何だか腑に落ちてなかったし（後に不倫とはそうゆうものだと理解するんだけど）

LINEの頻度ばかりを気にする彼女には違和感だったし、実際私も、彼氏としょっちゅうLINEしてくることに疲れてた。

その頃の彼氏は超マメで、一日何度もLINEしてくる人。

でも意味がないLINEトークなんだもの。これが3日に一度なら良いけど、毎日何度も送られてくる。返事も毎回同じような事を返してる。これに一体意味はあるのか？と思ってしまう可愛げのない私。

もちろんLINEが来るのは嬉しい。だけど四六時中LINEしてるのが当たり前になってくると、こちらの返信が遅れると心配したふりの追いLINEが来るし、なんだか監視されてるみたいな気分になってきた。

逆に私も彼のLINEを気にするようになって、それもなんだかおかしいことになってる気がしてた。

彼女には

だって付き合ってるんだから、LINEはしたいでしょ？LINE貰って嬉しくない？嬉しかったら返すの当たり前でしょ？

と言われた。

そもそも当時の私は、不倫のお付き合いが、よくわかってなかった。

彼女的にはとても不安定な位置で恋愛していたんだろう。

現役で恋愛してた独身時代は携帯もなかったから、連絡と言えば留守録だったしな(笑)

でも私に違和感は拭えない。どうしてもLINEもメールも連絡ツールとしか思えない。

たまには楽しいけど、頻繁じゃなくていい…それって変なのかな？

しかも7回で飽きるって・・それは身体に飽きると言うことなのかな？聞くに聞けないでモヤモヤしてた。

当時の私にとって、不倫の付き合い方というのは、彼女がお手本でそれに習うものだと思い込んでた。

ところで、彼女と出会ったSNSでは頻繁にオフ会もやってて、趣味が同じ人と飲んだり、登山に一緒に行ったこともある。そうゆう出会いが楽しくて続いてたSNSだった。

彼女とも一泊で旅行に行ったし、友達としては続いてた。

だけど何となく、だんだん溝というか、思考の違いが明確になってきた。

恋愛の定義って人それぞれだと思うし、それで良いと今は思うんだけど、どうも彼女は他人との違いを認めることが出来ない人みたい。

私の元々の自由な性格と自己主張の強さに、彼女はずっと戦い挑んでたのかもしれない。私は売られた喧嘩は買わない。だけど自分の行動も変えない。腑に落ちないことはしない主義。

きっと弟子みたいなつもりで相手してた私の方が、自分より自由に楽しく恋愛しているように見えて、嫌な気持ちになったんだろうな。

彼女と共通のSNS上に、二人共通の男友達がいたんだけど、私だけがその男友達に誘われて飲みに行ったことがあって、何故かそこから彼女が急変した。ちなみにその男友達とは、彼女はリアルでは会ったことは無いままだと思う。

そのSNSでは、当時私に彼氏がいることは公言していたし、男友達のほうも単に私が面白そうで興味があったというそれだけのことなんだけど、やっぱり一度リアルで会うと、その後もSNS上でもより親しくなっちゃって、彼女の機嫌がめっちゃ悪くなってきた。

突然彼女から、その男友達を好きになってしまった、と言われる。

私はあり得ないんだけど、一度も会ってない人を好きになる事は、彼女的にはよくあることらしい。写真と文字での恋愛かぁ‥ある意味ピュアなのかな。

そう言いつつも、彼女はそのSNSで他の男も探して、時々は会って初見でセックスしてくる。

私は当時は今よりもっと不自由な恋愛観で、ちゃんと付き合う前提じゃないと男と寝ることは無かったし、会ってみて写真と全然違うタイプじゃない男だったのに、そのままラブホに行って一度だけセックスしてブロックする彼女の行動は信じられなかった。

「なんでもっと自分を大事にしてあげないの？」

「え、意味が分かんないけど。自分を大事にするってどうゆうこと？じゅりんは出来てるっていうの？自分大事にしてるの？」

そのうち彼女は『じゅりんのためだから』と、あらゆる私の行動に指図をするようになった。SNSの例の男友達とも距離を置くようにと言われて、それで彼女が納得するならと、私もあまり連絡をしなくなった。

彼女に協力するつもりで、男友達と彼女と私の3人でグルチャを作って会話してたけど、それもだんだん何故か私がディスられるようになってきた。

まぁそれで彼女が男友達と距離が近づくなら、別に構わないと思って傍観していた。

だけど男友達のほうは彼女にあまり興味がないみたいで、リアルに二人が会うことはなかったみたい。会うなら3人でオフ会しようって話にはなるんだけど、その先にはなかなか進まなかったし、男友達は私と二人で会いたがった。彼女のことは避けていたように見えた。

（続く）

・・・

ドラマ「賢者の愛」を見てたら思い出した、数年前の女友達とのこと。

ドラマほど怪奇的ではないけど、私にとってはけっこう心に刺さったままの傷のひとつ。

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ただいまリハビリ中にて

「じゅりんって、寝取られ願望があるの？」

そう尋ねられたことがある。

いや無いよ。無いけど。

基本的には男の事を信頼していない。

疑ってかかるから、男はそう思うのかも。

男は狩りが好きで、新しい女が好きで、だけど狩った獲物は飽きるまで離さない。

私は男と同じかなり近い思考と思うから、気持ちは良く分かる。

だから私は、男の手中に入ったふりをして、その手の中からすり抜ける。

ヒラヒラと自由に、男から男へと移る。

そうか、私は男を信頼できないから、男から男へと移りたいのかも。

Photo by Sarah Brown on Unsplash

逆に、男に全てを見せてはいけないと思ってる。

『あなただけ』なんて、寝言でも言っちゃいけない。

男の指図を聞いちゃいけない。言いなりになっちゃいけない。

散々男を甘やかせて油断させて、そしてするりとその手から逃げる。

あなたじゃなくても、他にも男はいるのよ、この世の中には。

だけど今この瞬間、私があなたを選んでる。あなたに選ばれてる訳じゃない。

あなただってそうでしょ？

でも明日の私の選択は、誰になるのか私にもわからない。

永遠なんてない、自分の気持ちを信じない。

だから私は自由で孤独で、私で在られる。

振り回された私の軸が、やっと私の内側に戻ってきた気分。

まだ低空飛行ではあるけど、少し狩りを楽しめる程度には復活してきたかなぁ。

今回ちょっと長かった。

・・・

夫にとって私は今も、謎の存在なんだそうだ。

気紛れに甘えて来たり、何か物思いに耽っていたり、すごく集中して何かを成し遂げたり、子供みたいに眠りながら泣きじゃくったり。

東山紀之さんと柴崎コウさんが契約夫婦役のドラマ『〇〇妻』ってあったけど、あのドラマを夫がハマってみていて

「この奥さん役、じゅりんに似てるなぁって思うんだよね。なんというか抱えてるものがあって謎っぽいところが」

と言われたことがあり、結婚してこんなに長く一緒にいても、私の事をそんな風に思ってるのかと驚いた。

私は柴崎コウさん演じる``ひかり‘‘ほど完璧でもないし、賢くも冷静でもないんだけど、夫に過去のすべてを話したがらないと言う意味では似ていたのかもしれない。でも、すべてを話さなくても私は夫との間で自分の過去を再構築できたし、真実を知ることが夫の幸せとは思えなかったけど。

ただ夫との長い生活の中で、夫に手の内を見せなかったことは結果的には今も良かったと思ってるし、お蔭で大切にしてもらってる。ありがたや。

よく自分の夫の悪口を言いまくる女性がいるけど、まぁ気持ちはわかるけど、あんまりひどい悪口は自分の鏡だと思ったほうがいいんじゃないのかな。

夫婦こそ、長い事時間をかけて磨き上げた自分の鏡。

相手の悪口は自分の悪口と同じ。そりゃ私もたまには愚痴を零すけど、悪く言っちゃダメだと思うんだよ。バカとかクソとか死ねとか嫌いとか、そこまで言うなら別れたほうがいい。

逆にまだ出会って短い期間だと、お互い分かってほしくて良くぶつかる気がする。

喧嘩して仲直りして抱き合って、のプロセスは甘くて切ない。恋の醍醐味だよね。

で、私は、相手と喧嘩することが無い分、自分の中に落とし込めたくなってる気がする。相手にわかって、と願うよりも、恋によって起きる予期せぬ自分の反応を、どうにか自分の中で落とし込みたいみたいな。

それで長らく落ちてた。体調も悪かったし気圧の変化も辛かった。

あー長かった、吐きそうだった。

やっと復帰してきて、ホントに心身ともに健康って大事だなぁって思った。

まだ本調子ではないけど、もう少し経てば復活する兆し。

 ・・・

とは言っても私は回遊魚なので(笑)

止まったら死んじゃうから、細々狩りの場はチェック。

しかし、全然不調。心身ともに不調だと、色んなことに影響するね。

やっと2人なんとなく良さそうな感じの男ゲットしたけど、一人は独身で結婚願望ありなのでリリース。

もう一人は既婚でシフト勤務で堅い職業。こっちは良さそう。

顔普通、身長普通で、それほど魅力的でもないけど、リハビリには良さそう。

何日かサイトでやりとりしてからの、LINEに移行。

割と時間が作れそうだから、私が会う気になればすぐ会える感じ？

・・・

近況報告。

先週のデート当日、熱中症で倒れてドタキャンになった年下1号クン。

その後一応復活したってLINEが来たけど本調子ではなさそう、コロナかもね。その後LINE無し。フェイドアウトかなぁ～？

今週末約束してたけどお父さん倒れてリスケ願いの年下2号クンは、一応お父さん落ち着いて（とは言ってもICUにいるらしい）報告LINEが時々来る。三枚目としての良いとこ発揮するタイプの彼は、LINEは面白いからまた会ってもいいかなぁって気にもなる。私が凹んでる時はこのままブロックしちゃおうかと思ったけど、まだキープかな。

最近ペットの愚痴を聞いてあげられる余裕が無くて、こっちも具合が悪いと言えば少しは優しくなるんだけど、すぐまた自分トークになってしまって話したくないし、会いたくなくなった。今日会おうと思えば会えたんだけど、そしてペットは会いたかったんだろうけど、何となくスルーしちゃった。もう潮時なのかも、と何度も言いつつ捨てられない私もダメな女。

彼氏が相当忙しいみたいで、昨日の夜中に

今から帰るね、めっちゃ忙しい。生存報告だよ！

ってLINEが入ってた。

こうゆうの、すごい嬉しい。

やっぱり相手発信って大事だよね。

私が男に望むものはとても少ないのだから、それすら与えない男はやっぱ無いなと改めて思うし、彼氏は完璧だとも思う。

思いがけず週末に時間が取れたので旅に出ることにしたから、返信でそのことを知らせた。わざと誰と行くとは書かなかった。彼氏のことだから私の一人旅だと気付いてるかもしれないけど、少し不安にさせたい。

だけど、その後のLINEも可愛いから、やっぱり一人旅って自分から言っちゃった(笑)

言ったところで彼氏も私を疑うから、さり気なく『写真見せてね』なんて書いてくる。

出会ってから私の一人旅は何度目だろう？いつも写真を隅々まで見て『男は写ってないね？』と確認するのが可愛いので、本当に男と一緒の旅は出張ということにしてる。

出張なら写真撮らないし。悪い女よね、わかってる。

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 Gotoキャンペーン、東京都も第2段は解禁になるかもって・・

早く決めてほしいよね(笑)
楽天トラベルはキャンペーンもクーポンも併用できて、価格も一目瞭然にわかるから使いやすい（しかし夫はじゃらん派ｗ）

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彼氏の浄化作用

オカマ役の松坂桃李クンを見たくて、前にも見たことがある映画『ピースオブケイク』を何気にみてた。なんだか桃李クンの健気な演技を見たら元気になれそうな気がしてた（実は桃李くん好きなのだ）

なんだけど、見たことある映画なのに、なんだか感動しちゃった。

ベタなラストに泣けるのは私が弱ってるからなのかもしれないなぁ。

主人公の志乃ちゃんが、お隣の京志郎に初めて会った時の

「風が吹いた」

って台詞、なんかわかるわぁって、しみじみ思っちゃった。

一目惚れのあの瞬間、例え方は人それぞれだけど、理由なんかなくて一瞬で恋に落ちるアレ。

私が彼氏と出会った去年の8月、彼氏が私の前に立った時、斜めに彼が私を見降ろして目と目が合った瞬間、私の中では『時が止まった』と思った。

室内だったせいか風は吹かなかったけど(笑)

そんな彼氏とデート。
私達は東京の中心部を挟んで西と東の真反対に住んでるので、会うのはお互いに出やすい場所が多いのだけど、たまに彼がウチから二駅程度の場所での仕事がある。

その日は夕方に彼を車で迎えに行って、一緒に夕食を食べて、抱き合って、彼の家の近くまで車で送るという、かなり``私が男前なデート‘‘をする。

普段のデートプランは彼が決めた通りにするんだけど、私のエリアでのデートだけは私が決める。夜だし時間も短いし、決めることと言えば、食事とラブホと送りのルートくらいなんだけど。でもこれがなかなか楽しい。

好きな男のためにプランを立てるってウキウキする。男の人も、いつもこんな気持ちでデートプラン立ててくれてるなら嬉しいなぁとも思う。

お迎え待ちの私の車を見つけて嬉しそうに駆け寄る彼は、冷静にみたらマスクした普通のオッサンなのに、何であんなに輝いて見えるんだろうね。

「やぁ、お待たせ」

大きな荷物をトランクに押し込んで、助手席に乗り込む彼。

ああ、なんでこう、会うたびに『時が止まる』気がするんだろう。

彼は穏やかで、彼なりの見方で私を理解しようとしてくれて、賢くて、そして何故かものすごーく勘というか引きが強い。

この日も、年下2号クンとデートの約束を先にしてたし、彼氏と会うタイミング的にはいつもより少し早いのに、急に仕事が入ってデートに誘われて、結局年下クンとの約束は反故にしてしまった。

ご飯に行く途中、車中でお互いの近況を話す。仕事のことや友達のこと。

それから、最近クローゼットの引き出しに、夫が誰かにあげるであろう、某ブランドの香水が綺麗にラッピングされたまま、隠されてるのを見つけてしまったこと。

それを見つけた時、私は「ものすごーくホッとした！」って話で盛り上がった。

その香水は、ブランド的にもかなりお値段が良くて、私も数か月前に夫にお店に連れていかれて買ってもらったので、これは私宛の品ではないことは明白。

ただ香り自体は数十種類あるから、プレゼントの包みの中身の香りまではわからない。

夫には、以前から彼女がいたらいいなって思ってた。

それは傍から見たら奇妙な夫婦に見えるかもしれないけど、私達は離婚する意志は無いし、これからも生活は共にしていく。随分前に夫は私に婚外恋愛を黙認すると告げたから、こうして私は好きな男と家の近くで食事も出来る。

ただ、夫にも幸せを感じて欲しいと思ってた。私ではもう与えられない彼の幸せの種類を、外側から補填できるならそうしてほしい。人生は短い、夫はかなり年上だから尚更。

だから物的証拠となりそうなこのプレゼントの包みを見て、私はすっごく嬉しかったので、あらゆる場面でこの話をネタとして披露している。

「あはは、じゅりんの心境って不思議。旦那さんに彼女がいたとして嬉しいんだね」

「だってもう、うちは長いしレスだし恋愛感情はお互いにないし、私が上げられない幸せを補填してくれるなら、ウェルカムだよ」

「そうなんだ。でも旦那さん、今も好きではあると思うよ、じゅりんのこと」

「私も夫の事は好きだよ、でももう恋じゃない」

この会話の中で、彼氏の本音が垣間見えた気がした。

奥さんの事は好き、だけど私の事も好き。

好きな気持ちがたくさんあっても構わないと思う。

私は家族を大事にする彼氏が好き。奥さんを嫌いになられても困る。

ちなみにこの香水の話、シマリス君にも話したんだけど、全然笑ってもらえなかったどころか『でも真実はわからないでしょ』と窘められた。真面目か？

彼氏の好きそうなお店をいくつかピックアップしておいたので、その中から選んでもらって行先を決める。

今回のお店は、彼がかなり気に入って「また来よう」って何度も言ってたので、エスコートした甲斐があった！

そして抱き合う。

本当に本当に、彼と過ごしていると穏やかな時間。

わたしは彼といると、身も心も浄化された気持ちになる。

全て脱ぎ捨てて軽くなるような。

どうしてこんなに私を包む人がいるのに、私は狩りを辞めないんだろう。

もう病気？依存？まぁ何でもいいんだけど理由は。

彼と抱き合うと、たくさんの嬉しさと僅かな痛み。

本当は一途にこの人だけを想いたいのかな。自分の本音がよくわからない。

シマリス君との温泉デートから日が浅かったせいか、この日は特に痛みが大きかった。

何故か彼氏もいつもより激しかった。

「どうしたの？今日・・いつもよりすごかったけど」

「それは、じゅりんの前戯がすごかったから・・・」

どうやら私の僅かな罪悪感は、攻める前戯と転換されるみたいだ(笑)

良い効果なんだろうか。元々女性的なエネルギーの彼氏は受け取るのがとても上手だから、アリなんだと思うけど。

でも、女性側の前戯がすごかったって言われる攻め方ってどうなの？(笑)

やっぱり女は男に攻められたい。勿論自分が攻めるのがイヤって訳じゃなくて。

この日は少し遅くなってしまったので、一番最短ルートで彼氏を送り届けて、また来た道を折り返してドライブ。

なんだか色々浄化された気分で、帰りのドライブは歌を歌いながら。

やっぱり彼氏は素敵だ。

誰に何と言われても、彼氏は私の中で誰も代われない唯一無二の人。

ただ、その人だけが全てになれない自分が憎い。

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